************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


クエンティン・タランティーノ監督の新作映画の動向については未確認の情報や、デマの憶測が多すぎるため、逐一お伝えしていませんが、「パルプ・フィクション」(1994年)のプロデューサー、ステイシー・シェアが陣頭指揮を執り、前作「イングロリアス・バスターズ」(2009年)に引き続いて、ワインスタイン・カンパニーとユニバーサル映画のパートナーシップによる出資で、今秋撮影開始のクランクインのメドが立ったため、一連の経緯をまとめて、レポートします!!



クエンティン・タランティーノ監督が、第二次大戦の歴史を書き変えた「イングロリアス・バスターズ」に続く次回作として、黒澤明原作「荒野の用心棒」(1964年)のセルジオ・レオーネ監督に代表される、イタリア産西部劇のいわゆる、“スパゲッティ・ウェスタン”を題材とした映画を作るのではないか…?!というのは、邦題では「続・荒野の用心棒」と、あたかもセルジオ・レオーネ監督の映画の続きのように題名づけられている「ジャンゴ」(1966年)と、その続編「ジャンゴ/灼熱の戦場」(1987年)に主演したフランコ・ネロが、先々月2月末にイタリアの映画サイト Movieplayer に対して、クエンティン・タランティーノ監督が、セルジオ・レオーネ監督にオマージュを捧げた「ジ・エンジェル、ザ・バッド・アンド・ザ・ワイズ」(The Angel, The Bad And The Wise)という新作映画を企画しており、自分をはじめ、キース・キャラダイン、トリート・ウィリアムスらが出演することになった…と発言したのが着火点でした。

そして、そのフランコ・ネロのコメントのすべてが正確ではなかったものの、どうやら、タランティーノ監督が、西部劇の新作を準備しているらしい…というのが大筋で事実であったことを、第83回アカデミー賞授賞式で最優秀作品賞を得た「ザ・キングズ・スピーチ」の祝賀パーティーで、タランティーノ監督本人と、コンビを組んでいるプロデューサーのハーベイ・ワインスタインの両者に接触した、Deadline のマイク・フレミングがダイレクトに確認できたことを、先月3月初めにお伝えしました。また、その後、「キル・ビル」(2003年)に主演したザ・ブライドAKAウマ・サーマンの口から、そのタランティーノ監督の新作西部劇が、19世紀アメリカ南部の奴隷解放をテーマにした「ア・サザン」というタイトルであり、脚本が完成したらしい…というニュースを、続報として同月末にお知らせしました。

そのウマ・サーマンが「ア・サザン」というタイトルで語っていたシナリオは、オスカー後のパーティーで、マイク・フレミングが当人らから聞いた時には、“2ケ月以内に完成…”とのことだったので、そのタランティーノ監督本人が見積もったスケジュールによれば、そろそろ完成の時期に差しかかったことになるわけですが、まさにそのタイミングを見計ったうように、Jay Baloney というクソッタレが、そのタランティーノ監督の新作映画のシナリオの表紙だ…!!という写真を、Twitter 上にリークし、アメリカでは昨日となる4月29日(金)に、映画のサイトやブログでは騒ぎとなっていました(→)。
しかし、冒頭に記したように、人気のタランティーノ監督については、デマや怪情報のキリがないのに加え、モラルの問題も絡むため、CIAでは少し様子を見ることにしました。
(マーベルのヒーロー映画「アベンジャーズ」のシナリオが流出のニュースもありますが、安易にお伝えするとディズニーの財産を侵害した犯罪に加担することになるため、映画メディアでは報道を自粛しています)

すると、果たして、Jay Baloney というクソッタレが、どこから手に入れたのか?!はわかりませんが、「イングロリアス・バスターズ」のシナリオの表紙で見られたのとそっくりのクエンティン・タランティーノ監督独特の下手すぎる字で、“ジャンゴ・アンチェインド” (鎖から解き放たれたジャンゴ)と書かれたシナリオは、まさに正真正銘のホンモノだったようで…、有名な映画ジャーナリストのアン・トンプソンが、タランティーノ監督と、「イングロリアス・バスターズ」に続けて、新作にも出演するとウワサされていたクリストフ・ヴォルツの両者のマネジメントを手がける大手タレント・エージェンシー WME に流出したシナリオの真偽を問い合わせ、“ジャンゴ・アンチェインド”がタランティーノ監督の新作映画であることを確認したと同時に、タランティーノ監督の公式サイトのようになっているファン・サイトの The Quentin Tarantino Archives が、トップにアゲた、リークではないシナリオの表紙のカラー写真を公開してくれました…!!
また、アン・トンプソンとは別に、真偽の確認を取材したマイク・フレミングによって、タランティーノ監督の「ジャンゴ・アンチェインド」のシナリオは実際のところ、2日前に完成したばかりながら、すでに冒頭のように、ワインスタイン・カンパニーとユニバーサル映画の共同製作の体制がほぼ固まり、これから加速度的に推し進めるキャスティングで起用する俳優らのスケジュールとの折り合いにより、早ければ今夏の終わりか、遅くとも秋にはクランクインするメドでプロジェクトが着々と進められている状況が明らかになりました…!!


で、さて、そのように現実にビジネスとして進展している「ジャンゴ・アンチェインド」について、CIAリーダーのみなさんが一番、気になるのはプロデューサーが誰で、配給会社がどこで…よりも、映画の物語の内容と出演者だと思いますが、Jay Baloney というクソッタレが手に入れたか、あるいは流出させたように、本作のシナリオはすでに世の一部に出回っています。
そして、それをどういうルートでかはわかりませんが入手し、「ジャンゴ・アンチェインド」のシナリオを読むことができた、映画ブログ Shadow and Act のライター、セルジオがまとめた、あらすじによれば…、
“逃げ出してきた奴隷の主人公ジャンゴは、イングロリアス・クリストフ・ヴォルツの演じるドイツ人の賞金稼ぎのバウンティ・ハンターに出会って、助けられ、そのクリストフ・ヴォルツのもとで、殺しのテクニックを学び、いっぱしの賞金稼ぎへと腕を磨く。そして、ジャンゴは性悪の農園主のもとで、いまだに奴隷としてかこわれている妻を救い出すために、クリストフ・ヴォルツと共に、ふたりで悪党どもをあの世に送って、賞金を稼ぎながら、逃げ出してきた農園へと再び舞い戻ることに…!!”
…といったプロットだそうで、このストーリーの内容は、前述の映画ジャーナリストのアン・トンプソンが、タレント・エージェンシーの WME から聞いてきたプロットとも合致していますし、先のウマ・サーマンの発言で、タランティーノ監督の新作のテーマが奴隷解放である…とされていたことを踏まえても、 クエンティン・タランティーノ監督の新作「ジャンゴ・アンチェインド」の内容が以上のようなものであるのはまちがいなさそうです。

出演者については、現時点で決定してるのは、アン・トンプソンが確認できたクリストフ・ヴォルツだけですが、流出したシナリオの内容に、フランコ・ネロをはじめ、キース・キャラダイン、トリート・ウィリアムスといった、そもそも、この話題の発端のフランコ・ネロの発言どおりのキャラクターが含まれているそうなので、ウワサの面子も出演確定と思って、いいのかもしれません。フランコ・ネロは、主人公ジャンゴの宿敵となる農園主を演じるんでしょうか?!


主人公が逃げ出した奴隷という設定にもとづけば、絶対に黒人俳優か、さもなくば、ロバート・ダウニー・Jr?!が演じるしかないジャンゴに起用されるのは誰なのか…?!、CIAリーダーのみなさんは、クエンティン・タランティーノ監督が、お得意の意外なキャスティングで、誰を主人公に抜擢すると予想されるでしょう…?!

なお、「ジャンゴ・アンチェインド」というタイトルから当然、タランティーノ監督が俳優として出演した、マスター・オブ・カルトのタカシ・ミイケ監督の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(2007年)との関連が気にかかる人もいるでしょうが、スパゲッティ・ウエスタンへのオマージュという意味において、タランティーノ監督の新作は、盟友タカシ・ミイケ監督の映画の姉妹作品と位置づけることも可能とはなりますが、それ以外に特につながりはなく、あくまでも、セルジオ・コルブッチ監督のフランコ・ネロ主演作「続・荒野の用心棒」=「ジャンゴ」を意識したものと見なした方がよさそうです。

ついに現実の映画として動き出したクエンティン・タランティーノ監督最新作のスパゲッティ・ウエスタン「ジャンゴ・アンチェインド」については、前作「イングロリアス・バスターズ」の時と同様にフォローしていくつもりなので、続報にご期待ください…!!

フォーラムのページを用意したので、映画のニュースや話題についての意見、また、自分が観た映画の感想などを伝えたい人は、自由にトピックを立ててください。




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