************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ライアン・オニール主演の「ザ・ドライバー」(1978年)や、カルト映画になっている「ウォリアーズ」(1979年)のほか、西部劇の「ロング・ライダーズ」(1980年)などで、通な映画マニアに人気のウォルター・ヒル監督は、一般にはエディ・マーフィの大ヒット作「48時間」(1982年)でよく知られるアクション映画の名監督ですが、これまで同じジャンルのスーパースター、シルベスター・スタローンとは縁がありませんでした…。なので、いきなり、ウォルター・ヒル監督の名前が浮上するのは、ちょっと意外な感じもしますが、実はそうではなくて…、





スタローン隊長が昨2010年に大ヒットを果たした「エクスペンダブルズ」(2010年)にカメオ出演してくれた親友のアーノルド・シュワルツェネッガーと、ウォルター・ヒル監督とは一緒に「レッドブル」(1988年)を作っていますし、やはり、そのアクション・オールスター映画にカメオ出演してくれたブルース・ウィリスとは、黒澤映画のリメイクに挑み、ハリウッド版「用心棒」の「ラストマン・スタンディング」(1996年)を作っています。そうした人脈の経緯から見ると、むしろ、これまでウォルター・ヒル監督とシルベスター・スタローンの顔合わせがなかったことの方が意外なぐらいで、その理由はとりもなおさず、先のふたりと違って、スタローンが自分自身も優秀なアクション映画監督であるため、第三者の監督と組む機会が少なかったことだと思います。そのように考えれば、スタローンとしてはアクション映画人生でやり残していることのひとつかもしれないウォルター・ヒル監督とのコンビ結成に向け、ついに乗り出したことを、業界メディア Deadline のマイク・フレミングが独占ニュースとして報じてくれました…!!

シルベスター・スタローンが、直接にウォルター・ヒル監督と会い、真剣に詰めた話し合いを行ったことを、マイクに明かした最新作の「ヘッドショット」は、先々月の2月に、主に映画の買い付け事業を行っている IMグローバルが製作発表を行った作品で、ポール・ウォーカー主演のクライム・アクション「ワイルド・バレット」(2006年)や、ハリソン・フォード主演の「クロッシング・オーバー」(2009年)などのウェイン・クラマー監督がメガホンをふるう予定でしたが、シルベスター・スタローンが語った事情説明によると…、
“そもそも、クラマー監督が起用されたのは、ダーク・コメディを作ってもうらためだったんだ。ところが、監督の構想は、当初に思った作品よりも、さらにダークで、ことさら暴力的なものだった…。”
…とのことで、そうした創造上の見解が相違したことで、製作者らによって、同監督は更迭されてしまったそうですが、決裂にあたってはトラブルのもめごと等はなく、お互いにプロとしてビジネスライクにアッサリ割り切ることができた…と、スタローンは明かしています。

そのように現時点では監督が不在の「ヘッドショット」の後任として、スタローンが早々と自らウォルター・ヒル監督との交渉に乗り出したのは、恐らく前述のような人脈によるものだと思いますが、同時に映画の内容が、ウォルター・ヒル監督に適している…と、スタローンがひらめいたものと憶測できます。その理由は…、


スタローンが主演する最新作「ヘッドショット」について、製作のIMグローバルは、ウディ・ハレルソンが戦争遺族に訃報を届けるイラク帰りの軍人を演じた「メッセンジャー」(2009年)のシナリオを執筆したアレッサンドロ・カモンの脚本を映画化する…としか発表していませんが、これはそもそも、ワーナー・ブラザースが2008年に権利を取得したフランスの同名グラフィック・ノベルを映画化するプロジェクトが転じて、流れ着いたものだと考えられています。

「ヘッドショット」の大まかなプロットの筋書きは、シルベスター・スタローンが演じる主人公のニューオーリンズの殺し屋が、ニューヨーク市警の若い刑事が取り組むイチかバチかの大勝負の捜査に手を貸すことになる…というもので、最終的にミスマッチなふたりは、首都ワシントンの権力の中枢に斬り込んでいくことになる…のだそうですが、つまり、「ヘッドショット」の犯罪者と刑事がコンビを組んで事件を解決する…というコンセプトは、冒頭に記した「48時間」そのまんまであり、また、冷戦末期のアメリカとソ連の刑事が異色コンビを組むという物語だった、アーノルド・シュワルツェネッガーの「レッドブル」とも、テーマが相通じています。
なので、スタローンは、そうした、まさにウォルター・ヒル監督が得意とするお膳立てのバディ・ムービーである「ヘッドショット」で、同監督との初顔合わせを実現しようと考えたのではないか…?!と思うのですが、製作のIMグローバルは、今のところ、ウォルター・ヒル監督はあくまでも候補のひとりであり、他に複数の監督との話し合いを同時に行っている…と広報しています。

果たして、伝説的なアクション映画監督のウォルター・ヒルと、スタローンとのタッグは実現するのか?!、CIAリーダーのみなさんは、このふたりにどのような期待を抱かれるでしょう…?!、すべて万事ことがうまく運んだ場合、「ヘッドショット」は本格的に暑くなる前の初夏にはクランクインする予定です。

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