Super 8 : J・J・エイブラムス監督が少年時代の80年代にワクワクしたスピルバーグ映画を復刻した謎のSFジュブナイル映画「スーパー8」が、多くを描かずして、観る者を納得させる、お見事な予告編の中の予告編をリリース!!
by
Billy
2011年3月12日土曜日
J・J・エイブラムス監督が、80年代のスピルバーグ映画=アンブリン映画を復刻した「スーパー8」の新しい予告編の冒頭に、“アンブリン”のタイトルが登場し、ノスタルジーを偲ばせつつ、まさに“スピルバーグ映画”が帰ってきた!!の期待を抱かせてくれています…!!、J・J・エイブラムス監督44歳と同世代の人は郷愁に誘われ、かつてスピルバーグ映画に興奮した自分と同じ年頃に成長した、映画の主人公と同世代の自分の子どもらを連れて、この映画を観たがるでしょうから、親子の間で会話が成立する映画として、本作は大ヒットするかもしれません。親父たちの「宇宙大作戦」を、オレたちの「スター・トレック」にアップデートするのに成功したJ・J・エイブラムス監督は、それと同じことを“スティーヴン・スピルバーグ”でも成し遂げそうです…!!
テレビシリーズ「LOST」の大ブームや、謎のモンスター映画「クローバーフィールド」(2008年)、前述の「スター・トレック」(2009年)、そして、今年末12月16日にシリーズ最新作「ゴースト・プロトコル」が全米公開される「ミッション・インポッシブル」シリーズなどの大ヒットで知られるJ・J・エイブラムス監督が、憧れのスピルバーグ監督とチームを組むことに成功した、謎のSFジュブナイル映画「スーパー8」の新しい予告編を、製作・配給のパラマウント映画が Twitter で公開したので、ご覧ください…!!
1979年のオハイオの郊外の町で、スーパー8の8ミリ・フィルムのカメラを使って、自分たちでゾンビ映画を作ろうと目論む子どもたちが主人公の本作は、昨2010年5月に、いわゆるティーザーの先行版予告編を初公開し、それはティーザーと言っても、約1分30秒と、そこそこの尺の長さのあるものだったのですが、その時間全部を使って、物語の発端の出来事となる列車の大事故の様子だけを観せていたので、それから映画の全体を推し測ることは、ほとんど出来ませんでした。
そして、その次に本作の映像が公開された第2弾となる、先月2月のスーパーボウルでオンエアされたTVスポットの30秒のCMでは、その尺の短さにあわせて、カットを素早く羅列し、様々な事件の片鱗を矢継ぎ早に垣間見せることで、のどかな郊外の町に大変なことが起こるらしい…!!という映画の全体像をうかがわせるにとどめていました。
なので、この「スーパー8」は未だに、どういう感情を抱くことになる物語なのか…?!のプロットの核心や、スーパーナチュラルであること以上の映画のジャンルの詳細を映像でハッキリと示してはいないのですが、それは上 ↑ の、ついにリリースされた本当の予告編と言える、新しい映像でも、さして変わらず、軍が関係する列車の大事故を発端に、映画の舞台の郊外の町が事件の騒動に見舞われ、地元の警察はその謎を暴こうとするが、軍はそれを阻んで拒み、ある事実をひた隠しにする…。しかし、列車事故の場に居合わせた子どもたちは事件の核心と深く関わることになってしまい…といったストーリーの概要しか伝えていません。その物語を伝えない代わりに、新しい予告編では、
約2分20秒と、これまでで最長の尺の長さを持ったぶん、先のふたつの予告映像には欠けていた登場人物の人となりが窺えるような場面を付け足し、キャラクターを描くことで、映画の物語の奥行きをしのばせ、聴衆に共感を抱かせるように仕向けられています。
つまり、予告編がアップデートされても、「スーパー8」は実はまったく、映画のストーリーの核心の存在と思われる、列車事故によって解き放たれてしまったモノが何なのか?!、宇宙から来たエイリアンなのか?!、それとも軍の実験で誕生したモンスターなのか?!、そのナニモノかは文明に通ずる意思を持っていて、子どもたちとの間でコミュニケーションが成立するのか?!、そうではなくて、「ジュラシックパーク」シリーズの恐竜のように、出没しては大暴れをくり返すだけなのか?!の多くを語らないまま、一切合財の展開の可能性を残して、謎を保ち、それでいて、何となく、「スーパー8」がどういう映画なのか、わかった気になるような印象を与えていますから、本作の予告編の3段階の流れと描き方はお見事と言うしかなく、J・J・エイブラムス監督がなぜ、メディアの天才と言われるのか、あらためて納得できる感じがします。
果たして、大事故の列車の中から何が飛び出したのか?!はわかりませんが、以上のように分析した本作の予告編の作りこみから憶測して言えることは、J・J・エイブラムス監督が、まず前提として登場人物のキャラクターを描き、共感を募らなければ、それ以後のスーパーナチュラルの物語は成立しない…と考えているのではないかな?!ということで、もし、そうであるのなら、この夏、アンブリン映画の最高傑作「E.T.」(1982年)の感動を再び味わえるのかもしれません。
本作の出演者として、ゾンビ映画のヒロイン?!を演じているらしいのは、圧倒的な演技力を誇る天才美少女エル・ファニングに、カイル・チャンドラー、ノア・エメリッヒ、アマンダ・ミシェルカ、ロン・エルダードといった人たちです。
スティーヴン・スピルバーグ製作/J・J・エイブラムス監督のパラマウント映画の最新作「スーパー8」は、6月10日から全米公開となります!!、今年2011年に絶対に映画館で観逃してならないのは、この映画です。
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