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日本の大地震が関係している…とは、ひと言もふれられなかったまでも、映画の舞台が日本であることから、誰もがそれも理由のひとつだろう…と想像した、先週末の金曜日(3月18日)にお伝えした X-MENシリーズ最新作の番外編「ザ・ウルヴァリン」からの天才ダーレン・アロノフスキー監督の降板と、製作の一時中止が決定のニュースですが、それを発表した20世紀FOXは、同映画のみならず、ジェームズ・キャメロン監督の作品でも余震が続いているようです…!!



ジェームズ・キャメロン監督が3D映画ブームを絶頂に導いた特大ヒット作のSF映画「アバター」(2009年)の続編として、今年2011年末から本格的に製作がスタートする予定の「アバター2」と、同時に撮影される「アバター3」について、カナダの映画サイト Coming Attractions が伝えた情報によれば、日本で現在も断続的に余震が続く中、同シリーズ映画がマリアナ海溝で撮影を決行するのは大きな危険があるとして、保険会社がその補償を請け負うことをたじろんでいるそうです。

ジェームズ・キャメロン監督のファンの方はご存知のように、ダイビング・マニアの同監督は、これまでにも「アビス」(1989年)や、「タイタニック」(1997年)といった自身の監督作品のほか、プロデューサーをつとめたドキュメンタリー映画や、先月2月に全米公開して大コケになった「サンクタム」でも、海をテーマにしてきているわけですが、「アバター」シリーズの続編では、それを極限にまで極め、世界で最も深い海の底と言われるマリアナ海溝の最深部で3D撮影を行うことを予定しています。
距離にして、およそ約10.9㎞もの深さがあるとされるマリアナ海溝の最深部で、映画撮影を行うというのは、映画史上においてはもちろん、前例がない初めてのチャンレンジとなりますが、その海底にまで人が辿り着いたとされる記録は、過去の1960年に、たった一度、残されているだけで、その後は無人潜水艇で調査が行われているため、もし、ジェームズ・キャメロン監督が世界で最も深いマリアナ海溝で「アバター」シリーズに使う映像を3D撮影できたなら、それはとりもなおさず、人類史上2度めの偉業達成となり、学術研究の面においても貴重な資料が得られることになります。
しかし、これまで1度しか人が行っていない…という事実からして当然、大きなリスクがともなうことは、誰でも理解できる深海撮影を、ジェームズ・キャメロン監督はオーストラリア製の最新の潜水艇で叶えられると想定している次第なのですが…、それが先々週末の3月11日(金)に日本で発生した大地震により、日本海溝に太平洋プレートでつながっているマリアナ海溝で、不測の事態が生じる危険性を考慮した保険会社が、あらためて深海撮影のリスクを検討し、「アバター」シリーズを製作する20世紀FOXに対して、補償を拒みはじめているそうです…。


保険会社が深海撮影の補償をひきうけないまま、それを決行し、万一の事故が発生した場合、20世紀FOXはその責任をすべて自社でまかない、死者とその遺族に莫大な損害賠償金を支払わなければならないことになりますから、果たして、現実にマリアナ海溝まで行く意味があるのか?!、前作の「アバター」同様に、CGでそれを描くだけではダメなのか?!という話になってしまいます。とは言え、過去に一度しか人が行ったことがない現実の深海を、クリアな3D映像で披露するのが、続編のセールスポイントであり、それを成し得た場合、その話題性の大きさから、オリジナル映画のような、トンデモない大ヒットをまた再び、モノにできる可能性は非常に高まることになります。

20世紀FOXが今後、保険会社と交渉を重ねて、最終的にどういった結果が出るのか?!、「アバター」シリーズの進展には大変、興味をそそられますが、しかし、「アバター2」の世界公開の予定はまだ丸々3年以上ある2014年12月なので、冒頭に記した今年末のクランクインを少し遅らせ、ひとまず来年2012年のスタートに仕切り直して、様子を見るのが、今の時点では最も現実的な選択肢なのかもしれません。
日本の震災と大津波の余波は、「アバター」にも無関係ではありませんでした…。




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