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物語のあらましは、ポール・トーマス・アンダーソン監督の傑作「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007年)に、少し似たところがある…と言えば、わかりやすいかもしれません。荒野のさびれた町で、カルト的な神父が人々に神を盲信させているのですが、それをあざ笑う無信心な不届き者がいて、そこにふらりとよそ者の葬儀人がやって来たことから、恐ろしい展開を迎えることになってしまいます…!!









デンマークのアニメ産業に貢献し、優秀な人材を送り込むことを目的として、2007年に創立されたアニメーション分野の高等研究教育機関 ジ・アニメーション・ワークショップで学ぶ学生の…、英語的に読めば、ボー・マットホーンになるのかもしれないけれど、デンマークの人なので、きっと他の発音の読み方があるのだと思う Bo Mathorne さんが監督をつとめ、その他の学生のアニメーターの方たちと完成した、約9分半のショート・アニメ・フィルム「ザ・バックウォーター・ゴスペル」です!!
ザックリ言えば約10分間と少し長く、例によって字幕はないので、パスしたくなる人もいるかもしれませんが、特徴的なデザインの絵柄をはじめ、全体に大変にクォリティの高い作品なので、ぜひとも、ご覧になることをお薦めします。


物語の内容としては、葬儀人が町を訪れれば、必ず死人が出る…といった、昔の迷信がテーマになっていて、その葬儀人が町にやって来たことで、とにかく、自分が死んで、葬儀人に役目を果たさせる貧乏クジをひきたくないと震え上がる人々が自宅にこもり、教会から遠ざかってしまったことで信心が揺らぐのを危惧した神父は、あろうことか、事の責任の所在を、かねてから目の上のタンコブのように思っていた無信心で、遊びほうけたギター弾きになすりつけ、神を信じない者に、天罰の損な役回りを負わせようとするのですが…!!、神…それとも死神?!は自分の名を語る不届き者は何人であれ、それをけして見過ごし、許してはくれません…。
偉大な神を祭り上げた宗教であれ、タダの迷信であれ、無闇に何かを盲信するのはいかがなものか…?!といった、皮肉に満ちたブラックなメッセージが込められたアニメとなっています。




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