************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


大友克洋の原作コミックでは少年である主人公の金田を、遅まきながら、ようやく、twitter を始めた32歳のジェームズ・フランコが演じるのは変でないか…?!と思っていた人には、納得のいく展開かもしれませんし、が、その反面、つじつまが合いすぎる感じがするのも、ちょっと妙な印象を覚えてしまいます…。





レオナルド・ディカプリオが製作総指揮のプロデューサーをつとめて、デンゼル・ワシントンが主演したアポカリプス・ウエスタン「ブック・オブ・イーライ」(2010年)のヒューズ兄弟監督がメガホンをとる、ハリウッド版実写映画「AKIRA/アキラ」の脚本を仕上げる…という目的で、同映画を製作・配給するワーナー・ブラザースが、同社の看板映画「ハリー・ポッター」シリーズの脚本家として有名なスティーヴ・クローヴスを雇いいれた…!!と、アメリカの各映画メディアがこぞって伝えています…!!
この大友克洋の超人気カルト・コミック「AKIRA/アキラ」の映画化に関しては、前述のように、今月末2月27日(日本28日)に行われる第83回アカデミー賞を司会する役者バカの若大将ジェームズ・フランコが主演に起用されるかもしれない…!!というニュースを、ちょうど一週間前の土曜日(2月12日)にお伝えしました。
その後、昨日になって、ニューヨーク・マガジンのカルチャーブログ Vulture が、そのジェームズ・フランコがジョニー・デップの代役として主演することになった、サム・ライミ監督の「オズの魔法使い」=「オズ、ザ・グレート・アンド・パワフル」に、相手役の主演女優として、「ブラック・スワン」(2010年)のミラ・クニスが決定したことを伝えるのにあわせて、ミラ・クニスが「AKIRA/アキラ」のケイ役に検討されていたことを明らかにしました。

ミラ・クニスが反政府ゲリラの少女ケイ役にふさわしいか、どうかはさておき、ミラ・クニスが前述の「ブック・オブ・イーライ」でヒロインをつとめ、ヒューズ兄弟監督とは、すでに仕事をした間柄であることを振り返ると、ひとまず、あぁ、そういうことか…と納得できるわけですが、ミラ・クニスは今回、結局、ケイ役には決まらなかったわけで…、その理由を Vulture のクロード・ブロデサー・アクナーは以下のように説明しています。

大友克洋の「AKIRA/アキラ」を前後編の2部作として、原作の魅力を損なわずに映像化を試みるにあたっては、莫大な製作費が必要となることから、その投資に見合ったリターンが得られるヒットの確立をできるだけ高くするために、製作のワーナー・ブラザースは、国際的に知名度のあるスーパースターに主人公の金田を演じさせるべきだと考え、その筆頭の候補として、ブラッド・ピットに白羽の矢を立てたそうです。
それで、その大物のブラッド・ピットに、ザックリとひと言で言ってしまえば、日本の漫画が原作のオタク映画…といった括り方もできる「AKIRA/アキラ」に主演させるべく、その交渉役として、ワーナー・ブラザースの代表のトップ、ジェフ・ロビノフ氏が乗り出し、自分からブラッド・ピットに直接、電話をかけて、説得を試みたそうですが、ブラピはうんと言わず、話し合いはもの別れとなってしまったそうです…。
そのため現在でも「AKIRA/アキラ」に主演する俳優は決まっておらず、主人公を誰が演じるか?!もわからないのに、現時点で脇の女優を起用して契約するわけにはいかない…というのが、ミラ・クニスの「AKIRA/アキラ」登場がお流れ?!、もしくは、おあずけになった経緯だそうです。


この金田役はブラッド・ピットであった…という Vulture の情報は、ジェームズ・フランコが主演する…という先のニュースとは食い違うわけですが、いずれにしろ、どちらも当事者の証言などの裏づけがあるわけではなく、憶測やデマの域を出ない…という点においては同じで、どちらが正しいとも言えない、どっこいどっこいと言っていいでしょう。
しかしながら、両方のニュースで共通しているのは、ワーナー・ブラザースが作ろうとしている実写映画の「AKIRA/アキラ」に登場する主人公の金田は少年ではなく、ずいぶんと成長した大人のキャラクターが想定されているらしい…という点です。
これを踏まえて、今回の新ニュースの主題である、「ハリー・ポッター」シリーズの脚本家スティーヴ・クローヴスを書き直しの仕上げに投入…!!というのは、つまり、ワーナー・ブラザースは当初、知名度の高い映画スターを起用する目的で、「AKIRA/アキラ」の登場人物のうち、主要な少年少女のキャラクターを、独自に映画用に大人の人物に創り変えたが、どうやら、大人の映画スターは主演してくれそうにない…という期待はずれのほころびから、映画製作の方針を転換することにして、人物の設定を元の原作どおりの少年少女に戻すため、少年少女のキャラクターを描くのが得意の脚本家は誰やねん?!と考えたところ、ちょうど自分たちの足元に、「ハリポタ」シリーズを成功させた名ライターのスティーヴ・クローヴスがおるやんけ!!ということなのではないでしょうか…?!

いかがでしょう…?!、以上の「AKIRA/アキラ」をめぐるニュースの流れと憶測は、妙につじつまがあう感じがしませんか…?!、それで、じゃあ、ワーナー・ブラザースがスティーヴ・クローヴスを起用のニュース・ソースはどこやねん?!と言うと、昨2010年末にも、バットマン・シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」に関するデマの怪情報を、記者が twitter を使って、タレ流していた Variety です…。
Variety はもちろん、デマだけを流しているわけではありませんが、昨日の Vulture の記事を受けた今日になって、これだけストーリーがつながるニュースというのも、まぁ、全部が事実であれば、つながって当然なのですが、いずれも確証がないため、 Variety の詳細に欠ける報道も、ちょっと即座には鵜呑みにできない感じがなくもありません。
よって、この件もまた、ふ~ん…、そんな話もあるんだね…ぐらいに聞いておいて、2大業界メディアの THR、DEADLINE のどちらかが、「AKIRA/アキラ」について伝えるのを待ったほうがよさそうです。ただし、「AKIRA/アキラ」はいつまでたっても、公開日も決まりませんし、こうして不確かな情報が飛び交う様子からすると、おととし2009年に一度、「AKIRA/アキラ」は製作中止!!と伝えられた誤報が、今度こそは本当になってしまうかもしれませんね…。




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