言わば、エドガー・ライト監督の代わりに、グレッグ・モットーラ監督がメガホンをとったようなコメディ映画ですが、監督がイギリス人からアメリカ人に変わって、映画の舞台もアメリカになると、やはり、ギャグもアメリカナイズされてしまうらしいようです…？！







アメリカ映画の歴史に残るコメディ映画の名作「スーパーバッド」(2007年)や、マーク・ザッカーバーグとベラ・スワンが共演した「アドベンチャーランド」(2009年)などで、エドガー・ライト監督にもひけをとらない才能を発揮しているグレッグ・モットーラ監督が、そのエドガー・ライト監督のジャンル系コメディ映画の傑作「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)と「ホット・ファズ」(2007年)で人気のサイモン・ペグとニック・フロストのお笑いコンビを拝借し、メガホンをとった最新作のSFコメディ映画「ポール」の予告編を、配給のユニバーサル映画がイギリスでリリースしたので、ご覧下さい！！

「ショーン・オブ・ザ・デッド」と「ホット・ファズ」では、エドガー・ライト監督と共同で脚本を執筆したサイモン・ペグが、ライティング・パートナーを、コンビのニック・フロストに変えて、シナリオを仕上げた本作の内容は…、
サイモン・ペグ演じるグレームと、ニック・フロストのクライヴという、SFマニアでコミックおたくのイギリス人のふたりが海を越え、ついにオタクの聖地であるサンディエゴ・コミック・コンを訪れ、そのついでにエリア51などUFO事件の名所を巡る、念願のアメリカ旅行を実現しますが、その道中、60年間も囚われてきた軍の基地から逃げ出したエイリアンのポールと出会うことに…！！といったもので、サイモン・ペグとニック・フロストは、偶然、誘拐するハメになってしまった女性の父親と政府の組織の双方から追われながら、マザーシップの待つ場所まで何とかポールをエスコートし、彼を宇宙の自分の星へと帰してやろうとします…！！


エイリアンのポールの声を担当し、イギリスを代表するコメディアンのサイモン・ペグとニック・フロストのコンビと、トークでお笑い共演を実現したのは、「スーパーバッド」の脚本を執筆して、プロデュースしたセス・ローゲン。
その他の共演者は、グレッグ・モットーラ監督の前作「アドベンチャーランド」(2009年)から連続出演のクリステン・ウィグ。「アップ・イン・ジ・エアー」(2009年)では、ジョージ・クルーニーの上司だったジェイソン・ベイトマン。「アバター」(2009年)が大ヒットしたことが自慢で仕方がないので、「アバター」に出演している、「アバター」で知られる、「アバター」の…と、「アバター」を連呼しておかなければならない、「アバター」のシガニー・ウィーバー。「ミート・ザ・ペアレンツ」シリーズでは、ロバート・デ・ニーロと夫婦のブライス・ダナー。「ハングオーバー」(2009年)で花嫁のお父さん役のジェフリー・タンバー。そして、「シンデレラ・ストーリー2」(2008年)で、セリーナ・ゴメスをいじめてくれていたジェーン・リンチ。「Glee」のチア部の顧問のスー先生ですね。…といった顔ぶれです！！


エドガー・ライト監督の映画で人気のコンビと、「スーパーバッド」のグレッグ・モットーラ監督が組む…！！ということで、大変、注目を集めていた本作ですが、今夏、映画の舞台にもなっているサンディエゴ・コミック・コンで披露された短いプロモーション・リールは、あまり関心されず、双方の良さが活かされていない…として、イギリス風の風刺の効いたお笑いと、アメリカのカルチャーが噛みあっていないように見える点が、ファンから指摘されてしまっています…。

ま、どうしても、エドガー・ライト監督の映画で有名なふたりだけに、その新作コメディもまた、エドガー・ライト監督らしいタッチを求めてしまうのかもしれないのですが…、そう言われると、「スーパーバッド」のファンで、グレッグ・モットーラ監督を支持する人からは異論があがりそうですよね…。

さて、ついに初公開された「ポール」の予告編を観て、CIAリーダーのみなさんはどのように思われたでしょうか？！
サイモン・ペグとニック・フロストのイギリス人おたくコンビがアメリカで珍道中をくりひろげる、SFコメディのドタバタ・ロードムービー「ポール」は来年2011年3月18日全米公開の予定です。





【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと！！