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愛妻のために大胆な脱獄計画を念入りに練り上げる過程で、徐々に正気を失っていくような平凡な教師の夫の役どころは、ラッセル・クロウにはハマリ役の当たり役かもしれません…!!






フランスで2008年に公開され、高い評価を集めたサスペンス・ドラマ映画のヒット作「すべて彼女のために」を、群像劇のヒューマン・ムービー「クラッシュ」(2005年)で、アカデミー賞の最優秀作品賞とオリジナル脚本賞を受賞したポール・ハギス監督が、自ら脚本をリライトし、リメイクした最新作「ザ・ネクスト・スリーデイズ」の予告編を、製作・配給のライオンズゲートがリリースしました…!!
このハリウッド版「すべて彼女のために」の物語は、基本的にはフレッド・カヴァイエ監督のオリジナル映画にほぼ忠実のようで、ラッセル・クロウが演じる主人公の教師ジョン・ブレナンの妻ララが、上司を惨殺した罪で投獄され、愛する夫と幼い息子の家族から引き離された絶望の淵で自殺未遂をはかったため、妻の無実を信じる夫のジョンが過激な脱獄計画を練り上げて実行し、夫婦もろとも逃走をくわだてることになります…ッ!!

…とのことで、予告編だけでは、ポール・ハギス監督がオリジナル映画とは異なる、どのような特色を自らのハリウッド・リメイクに持たせたものか?!、その違いを知るよしはありませんが、とりあえず、前作の「告発のとき」(2007年)に引き続き、濡れ衣を晴らすことが物語の要素に含まれているのに加え、同監督が「クラッシュ」以来、一貫して描いてきた家族の絆というテーマがくり返されているらしいことは、映画マニアのCIAリーダーのみなさんは容易に観てとることができたのではないでしょうか…?!


オリジナル映画ではドイツの女優ブリジット・フォン・ハマーシュマルクが演じた「すべて彼女のために」の“彼女”役に、ハリウッド版リメイク映画で起用されたのは、「ザックとミリがポルノ映画を作るそうです」(2008年)のミリこと、エリザベス・バンクス(↑)で、本来はコメディ映画を得意としている彼女が、本作では全力でシリアスな演技に取り組み、突然、大きな不幸に見舞われた普通の女性の役柄に説得力を与えてくれているようで、ポール・ハギス監督のキャスティング・センスの冴えが窺がえます。
また、複数回の脱獄を試みた元服役囚で、体験記を出版し、ラッセル・クロウにプリズン・ブレイクの手引きのアドバイスを与える作家を、来週末の8月20日から日本で公開されるリメイク映画「特攻野郎Aチーム」でも、言わば脱走犯の名優リーアム・ニーソン(↓)が演じているのも、映画に心地よい重みを持たせているような手応えが感じられます。


その他の共演者は、「アメリカン・ギャングスター」(2007年)でもラッセル・クロウと共演していたラッパーのRZA、電脳SFアクション「トロン・レガシー」が12月17日から全世界で大ヒットする予定のオリヴィア・ワイルド、「コクーン」(1985年)の名優ブライアン・デネヒーといった人たちです。


ライオンズゲートは、このアクション・シーンにも満ちたハリウッド版「すべて彼女のために」の「ザ・ネクスト・スリーデイズ」を、今秋11月19日から全米公開する予定ですが、ポール・ハギス監督作品だけに、どうやら、ちょっとオスカー狙いの下心も持っているようですね。
それでは最後に、比較のために、オリジナルのフランス映画「すべて彼女のために」の予告編もご覧下さい。






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