************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


【警告】 以下のレビューには、「インセプション」のネタバレの要素が含まれています!!
「インセプション」を観ると決めている方は、アッ!!、そうだったのか…!!と驚ける新鮮さの度合いが低くなりますが、「インセプション」を観るか、観まいか?!、今だに悩んでいる人には、へぇ~、観てみようかなと参考になるかもしれません。それらを踏まえたうえで、読むか、読まないか?!、ご自身で判断してください!!
クリス・ノーラン監督最新作「インセプション」は全米公開中!!、日本では明日の海の日(19日)まで先行上映の後、本格的な封切りは今週末23日(金)からです!!、まっとうな映画ファンの方は、映画館でちゃんと観ておかないと、この先、ず~っと後悔することになります!!




前作「ダークナイト」(2008年)では、バットマンとジョーカーという素材で極上のクライム・アクションを見せてくれたクリストファー・ノーラン監督が、またやってくれました!!、クリストファー・ノーラン監督作に、レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、エレン・ペイジ、マイケル・ケイン、マリオン・コティヤール…というキャストが集結したとなれば期待せずにはいられませんが、その期待に違わぬ出来でした。

あまり事前情報が与えられておらず、なかなかイメージがつかみにくい本作ですが、アメリカのTVスポットなどで使われている「“ジェームズ・ボンド”ミーツ“マトリックス”」という宣伝文句が、最も本作をイメージしやすいコピーではないでしょうか。チームで作戦を遂行していくあたり、「ミッション:インポッシブル」的な要素もあります。

すでに宣伝などでも謳われている通り、「人の夢に潜り込み、潜在意識からアイデアを盗む事が出来る技術」が本作の肝となっています。この技術を応用したある任務が、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公コブに課せられます。また、この技術にはさらに細かな設定がいくつかあり、劇中ではそれらが登場人物のセリフを通じて我々観客に伝えられます。

そのため序盤は説明的なセリフがやや多くなっており、多少集中力を要するかと思います。その練り上げられた設定をもとに物語は展開していくのですが、独創的で先の読めないストーリー、斬新で観応えのある映像で148分間、まったく飽きることはありません。

物語の主な舞台となる「夢」は、さらに「夢の中の夢」「夢の中の夢の中の夢」といったように何層にも渡って構築されており、それぞれの世界でそれぞれの登場人物の行動が同時に進行していきます。
同時に進行していくのですが「夢」「夢の中の夢」「夢の中の夢の中の夢」では、それぞれ時間の流れ方が違います。
(このあたり、「ドラゴンボール」の“精神と時の部屋”に似ています)

銃撃戦やカーチェイス、「女王陛下の007」(1969年)を彷彿とさせる雪山でのアクションシーンも、ロケ・実写重視のノーラン監督らしく、臨場感あるシーンに仕上がっています。



人によっては複雑、難解に感じられ、万人受けとはいえない作品かもしれません。その反面、二回、三回…と繰り返し観て物語を解き明かしていくことによって、より面白さが増すのではないでしょうか。
「ダークナイト」同様、鑑賞後には心地よい疲労感の残る、映画ファン必見の作品です。 by Ryota







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