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アメリカでは昨日となる7月9日(金)から、ニューヨークのIFCセンターで上映が始まった、大変、デキのよい、話題のドキュメンタリー映画を紹介しておかなければなりません…!!
プロデューサーは、ドウェイン“ザ・ロック・ウィッチマウンテン”ジョンソンで、スピルバーグ監督のドリームワークスは、「トランスフォーマー」シリーズや、新生「スター・トレック」(2009年)の脚本家コンビとして知られるアレックス・カーツマンとロベルト・オーチーをプロデューサーに指名し、この子どもたちが時速110キロ以上で駆け抜けるドキュメンタリー映画を、劇映画に仕立て直すつもりです…!!





ニュージャージー州ニューアークの市長選を題材にしたドキュメンタリー映画「ストリート・ファイト」(2005年)で、第78回アカデミー賞の最優秀長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたオスカー監督、マーシャル・カリーの最新作「レーシング・ドリームス」の予告編です。
テーマとして取り上げられているのは、NASCAR のプロ・レーサーを目指す10歳から13歳の子どもたちがしのぎを削るレーシングカートの世界で…、と書けば、わが子に過剰な夢を託すバカ親と、バカ親が勝手に敷いたレールの上を強制されて歩むしかない、かわいそうなガキが出てきそうな作品のように思えますが、この「レーシング・ドリームス」は、そうではなくて、自らが様々な思いを抱き、レースに賭ける子どもたちの姿を約1年に渡って、じっくりと追った、少年少女の成長の物語となっています。

マーシャル・カリー監督が、本作の主人公として選んだ3人のチビっ子レーサーは…、

とにかく勝利し続けて、部屋中をトロフィーで埋めることが大事だと考えるジョシュは12歳にして、すでにプロのレーサーとしての自覚を抱き、周囲との人間関係を考慮するビジネス感覚まで持ち合わせている。そんな早熟で利口な少年のジョシュだが、ほかの子どもたちよりも早く、人生の目標の進路を決めてしまった彼は、その代償として、子ども時代にしか味わえない無責任な解放感の自由、つまり、子どもらしさを失ってはいないか…?!

少年たちに交じって、ハンドルを切る11歳の少女アナベスは、やはり、レースをしていた祖父と父の血を受け継ぎ、サーキットの戦いに没頭してきた。しかし、同い年の女の子たちは、汗とオイルにまみれて、レースに臨む彼女のことを理解してはくれず、思春期の始まりを迎えたアナベスは、女の子の自分がこのままレースを続けていていいんだろうか…?!と悩み始めてしまった。スピードと勝負の熱狂に酔いしれながらも、少女の心は揺れ続ける…。


13歳のブランドンの両親は呑んだくれで、ヤク中のクソ野郎だ。そんな両親にかまってもらうことなどなく、見捨てられていたブランドンを、祖父母が救って連れ出し、愛情を注いで育てることにしたが、とっくに傷ついたブランドンは常に心に怒りを抱えて、ケンカっ早く、人を信じることができない…。このままプロのレーサーになれなければ、いずれ、ブランドンが両親のような人間のクズになるのは見え見えだ…。果たして、ブランドンは栄光のチェッカーフラッグを切り、まっとうな人生のレースをスタートすることができるのか…?!

…といった、それぞれに個性が際立ったキャラクターで、なるほど、ドリームワークスが劇映画に作り変えよう!!と企画を立ち上げたのも納得していただけたのではないでしょうか…?!


なんだ、子どものゴーカートの映画か…なんて、けして、バカにはできない、スピード感のスリルにも満ちた、迫力のドキュメンタリー映画「レーシング・ドリームス」は、来週末の23日(金)から、ロサンゼルスでも上映がスタートする予定です。
なお、トライベッカ映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞に選ばれた本作の映画の格付けサイト RottenTomatoes での評価の支持率は100%で、IMDB のユーザー・レイティングは、8.5★/10です。
観られる機会があれば、逃さず観とけ!!ということですね。



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