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つまり、「バットマン/ダークナイト」(2008年)に並ぶコミックヒーロー映画史上の最高傑作と誉れ高い「キック・アス」(全米公開中)の愛さずにはいられない戦うヒロイン、ヒットガールにもう再び会えない可能性が高くなってしまいました…。



20世紀FOXが、アメリカでは今日となる2010年5月4日付けで発行したプレスリリースによれば…、マーベルの「X-MEN」シリーズを裏切ったかのように見せかけて?!、ワーナー/DCコミックス陣営に鞍替えした「スーパーマン・リターンズ」(2006年)の大失敗で、「スーパーマン」の映画シリーズを暗礁に乗り上げさせる破壊活動にまんまと成功し?!、マーベルに有利な状況を作り上げたブライアン・シンガー監督が、そのテロの大手柄?!を携え、古巣の「X-MEN」シリーズに復帰して製作総指揮をつとめる「X-MEN/ファーストクラス」の監督に、全米公開中のウルトラ・バイオレンス映画「キック・アス」が大絶賛のマシュー・ヴォーン監督の就任が正式に決定し、同映画を来年2011年6月3日に全米公開する…!!とのことです…!!

このマシュー・ヴォーン監督がシリーズ最新作「X-MEN/ファーストクラス」を手がける…というのは、先週末から映画メディアで話題にのぼっていたのですが、マシュー・ヴォーン監督が過去にも「X-MEN」シリーズの監督を辞退した経緯があることから、情報が交錯し、混乱をきたしていました…。
しかし、エンタテインメント・ウイークリーのニコール・スパーリング記者が最初につかんだ情報は正しかったようで、どうやら先週末から今日にかけて、FOXとマシュー・ヴォーン監督との間で話がまとまり、公式発表に到ったようです。

その本当はマシュー・ヴォーン監督が撮るはずだった「X-MEN/ザ・ラスト・スタンド」(2006年)を、代わりにメガホンをとったブレット・ラトナー監督がしくじり、一度はファイナル・デシジョンが下されてしまった「X-MEN」シリーズを、本来の後継者が手がけることについて、シリーズの生みの親で、製作総指揮のブライアン・シンガー監督は…、
“「レイヤーケーキ」(2004年)を観て以来、ずっとマシュー・ヴォーン監督のファンでした。彼は、複数のキャラクターを駆使して、物語を進めることに長けた手腕を持ち、「X-MEN」の世界に愛着を抱いてくれています。”
…と、コメントを発表しています。また、キアヌ・リーヴスが主演した「ストリート・キングス」(2008年/邦題「フェイクシティ」)の脚本家ジェイミー・モスが書き上げた「X-MEN/ファーストクラス」の内容について、20世紀FOXの製作部門の代表エマ・ワッツさんがリリースしてくれたあらすじによれば…、
“「X-MEN」シリーズの発端を描く「X-MEN/ファーストクラス」は、チャールズ・エグゼビアと、エリック・レーンシャーが、それぞれプロフェッサーX、マグニートーと別名で呼ばれるようになる以前の物語。
ふたりの青年は自分たちに秘められたパワーに初めて気づき、親友同士のチャールズとエリックは、他のミュータントと協力して、世界が初めて直面する大きな脅威に立ち向かうことに…!!
しかし、ふたりはやがて、自分たちが敵味方に分かれ、永遠の戦いをくり返すことになる運命をまだ知らなかった…!!”


…とのことで、青春ドラマの傑作「The O.C」のクリエイター、ジョシュ・シュワルツが最初に依頼を受け、手がけていた青春学園ドラマ的な内容ではなく、誰もがよく知っている大人なキャラクターが、まだ未熟で若かりし頃の友情と衝突に焦点を絞った辺りはちょっと、J・J・エイブラムス監督が新生「スター・トレック」(2009年)で取り入れたアイディアを、ヒントにしているような感じがなくもありません…。


過去にマシュー・ヴォーン監督が、ブライアン・シンガー監督の後を継いで、シリーズ第3弾「X-MEN/ザ・ラスト・スタンド」のメガホンをとるのを断ったのは、20世紀FOXがコミックヒーロー映画の大作なのに、製作期間の短縮を求め、手早く作るようにプレッシャーをかけてきたことや、同社が内容に口うるさくアホな干渉をイチイチしてくることで、脚本が欠陥だらけになってしまった…などが理由だったのですが、そうした、まぁ、20世紀FOXが起こしがちのお決まりの問題について、今回は中間管理職の存在?!として、ブライアン・シンガー監督が製作総指揮にいることや、“子どもは親を選べない…”という裏のテーマに気づけば涙してしまう「キック・アス」でマシュー・ヴォーン監督の評価がうなぎ昇りなことから、状況が変わった…ということなんでしょうか…?!
いずれにしろ、大人気のマシュー・ヴォーン監督がメガホンをとることで、早くも注目のシリーズ最新作「X-MEN/ファーストクラス」は今夏から製作をスタートする予定です。「X-MEN」ファンの方にとっては万々歳の朗報ですが、「キック・アス」の続編がどうしても観たかった人は、ガッカリで落胆を隠せません…。



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