クリストファー・ノーラン監督が、最新作「インセプション」以前に発表した6本の長編映画で、音楽を担当したのは…、


長編デビュー作の「フォロウィング」(1998年)から、出世作のカルト映画「メメント」(2000年)、そして、「インソムニア」(2002年)、「プレステージ」(2006年)の計4本は、ココで紹介した短編映画｢あり地獄(Doodlebug)｣(1997年)なども含め、アマチュアの時からコンビを組んでいる作曲家のデヴィッド・ジュリアン。
で、「バットマン」シリーズの「ビギンズ」(2005年)と、「ダークナイト」(2008年)はご存知、ハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワードでした。
つまり、クリストファー・ノーラン監督の映画音楽は、デヴィッド・ジュリアンでないなら、ハンス・ジマーかな…？！と考えられるわけですね…！！
それでは、ここでちょっと、ハンス・ジマーの作曲した「バットマン/ダークナイト」のテーマ音楽を聴いてみましょう…。




では、次に、予告編を再生して、最新作「インセプション」のテーマ音楽を聴いてみてください。




いかがでしょう…？！、あッ、ハンス・ジマーだ…！！と思われた方も多いのでは…？！
ところが、驚くなかれ、上 ↑ の心の迷路の映画館で初公開された最新版の予告編で聴かれる「インセプション」のクールで、スケールの大きなテーマ曲は、ザック・ヘムジー(Zack Hemsey)という、マイナーな映画やテレビの音楽のほか、CMなどに曲を提供している無名の作曲家が手がけたもので、ハンス・ジマーではありませんでした…！！

真ん中の人がザックのようです。Nine Leaves という hip-hop 系のユニットを組んでいます。

実のところ、「インセプション」の映画音楽は、ハンス・ジマーが作曲してることになっているので、このハンス・ジマーのソックリさんみたいなザック・ヘムジーの曲は、単に予告編用として使われただけなのかもしれません。
しかし、それにしては、ザック・ヘムジーの旋律が「インセプション」の映画のイメージをガッチリと決めてしまっていて、何だか、ハンス・ジマーの出る幕がない…といった感じです…。
果たして、実際の映画でも、無名のザック・ヘムジーのテーマ曲は使われ、クレジットで作曲者として、ジェームズ・ニュートン・ハワードのように、有名なハンス・ジマーと名前を並べてもらうことができるのか…？！
クリストファー・ノーラン監督のミステリアスなSF強盗映画「インセプション」は、映画の中身だけでなく、その作られる裏側も少し謎めいているようですね…！！


それでは、ザック・ヘムジーが作曲した「インセプション」のテーマ「Mind Heist」(心の強盗)をお聴きください…！！
なお、この「Mind Heist」は、1ドルでダウンロードできるので、気に入った人は購入して、ザック・ヘムジーの音楽活動を応援してあげてください…！！



レオナルド・ディカプリオが、あなたの夢を盗みにやってくる「インセプション」は、7月16日から全米公開！！
日本では7月23日から全国一斉ロードショーです…！！




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