************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


4月9日(金) 930万ドル843万5,000ドルで、「デート・ナイトの勝ち!!
  10日(土) 1,117万ドル1,070万ドルで、「タイタンの戦いの勝ち!!
  11日(日) 726万5,000ドル710万ドルで、「タイタンの戦いの勝ち!!

実は「タイタンの戦い」は3連戦を2勝1敗で勝ち越しているんですが…、



「デート・ナイト」が初日の金曜日に記録した数字で差をつけられ、2週連続第1位を果たせませんでした…。
しかし、首位「デート・ナイト」と、第2位「タイタンの戦い」の差額は、わずかに22万5,000ドルなので、アメリカでは明日となる12日(月曜日)の集計では、第1位と第2位は入れ替わるかもしれません…。
もし、「タイタンの戦い」が入れ替わりで第1位にくり上げられなかった場合、「アバター」(2009年)が8週連続第1位、「アリス・イン・ワンダーランド」は3週連続第1位と続いてきた3D映画の連続首位達成の神話が途切れることになり、「タイタンの戦い」は本当にフェイクのインチキ3D映画だ…と、さらに批判されることになってしまいそうです。
けれど、「デートナイト」は、あの「アバター」の20世紀FOXの映画ですから、“真の第1位”は、「バットマン/ダークナイト」(2008年)のワーナー・ブラザースの「タイタンの戦い」に違いない…と、冷静な映画ファンの中には考える人もいるかもしれませんが、「タイタンの戦い」は、先週の初公開から約56%も数字を落としています。
ワーナー・ブラザースの春の男映画祭りの代表作「300」(2007年)も、2週めで約54%のマイナスでしたから、そんなに困った数字ではないのですが、それでも「タイタンの戦い」が集金力の高い3D映画であることを前提にすると、あまり支持をされていないことが窺える感じです。
「タイタンの戦い」は、内容的には…、まぁ、アホなのですが、B級テイストの映画として、それなりにおもしろい…と好評価の面もあるので、やはり、フェイク3Dの3次元平面映像?!が嫌われているのかもしれません…。
それにしても、ライバルのワーナー・ブラザースと20世紀FOXが、戦いの駒となるお互いの映画の2Dと3Dを入れ替えてしまっているのがおかしいですね…!!

ところで、このCIAの興行レポートでは、鑑賞料金が値上げされた3D映画の「ヒックとドラゴン」と「タイタンの戦い」は、共に集客力を落としていて、映画スタジオは本来ならば集められるはずの収入を失っている…といった見方で、お伝えしていますが、経済メディアのウォールストリート・ジャーナルは、CIAとは正反対の視点で、3D映画は値上げしたのにもかかわらず大ヒットで、観客は映画料金のアップを受け入れた…と、映画代の値上げが成功で、あたかも歓迎されたかのように報じています。
毎日、映画のことを考えている熱心な本当の映画ファンのCIAリーダーのみなさんは、ウォールストリート・ジャーナルが言うように、映画鑑賞料金の値上げを歓迎していますか…?!
ウォールストリート・ジャーナルを発行するダウ・ジョーンズ社は、ニューズ・コーポレーションの傘下にあり、つまり、あの“映画史上最大ヒット作”の「アバター」の20世紀FOXとはグループ会社です。
ニューズ・コーポレーションは…、「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997年)のテーマにされていた国際的な巨大メディア・コングロマリットでした…よね…?!



昨2009年末に急逝してしまったブリタニー・マーフィと、アシュトン・カッチャーを主演に起用し、新婚旅行でトラブルに見舞われるカップルを描いた「ジャスト・マリッジ」(2003年)のショーン・レヴィ監督が、それから約7年を経て、トラブルに見舞われる倦怠期の夫婦を主人公にした大人向けのコメディ映画「デート・ナイト」を、製作・配給の20世紀FOXが、全米3,374館の約4,700スクリーンで封切ったオープニング成績が、先のランキングのように、約2,710万ドルとなり、チケット代の高い3D映画の「タイタンの戦い」の2連覇を阻んで、ひとまず、初登場第1位となりました…!!

この「デート・ナイト」の内容は、「ゲットスマート」(2008年)のスティーヴ・カレルが演じる夫のフィルと、「ベイビー・ママ」(2008年)のティナ・フェイ扮する妻のクレアが、レストランで予約に現われなかった他人のフリをして、まんまと食事の席についたはいいものの、それが仇となり、謎の他人に間違われて、命を狙われ、大騒動に発展する1夜の出来事を、コメディとして描いたものです。
…というように、まぁ、映画としては、さして目新しい中身ではありませんが、スティーヴ・カレルの人気シットコム「The Office」と、ティナ・フェイの人気シットコム「30 rock」がクロスオーバーしたように観える点と、そこに多数のゲストがからむという話題性で、集客を見繕っています。

メガホンをとったショーン・レヴィ監督は(→)、「12人のパパ」(2003年)や、「ピンクパンサー」(2006年)といった、スティーヴ・マーティンの主演作と、ベン・スティラー主演の大ヒット「ナイト・ミュージアム」シリーズが代表作なわけですが、まぁ、ひと言で言えば、国内だけで約2億5,086万ドルも稼いだ「ナイト・ミュージアム」(2006年)が、そのメガヒットに値する本当におもしろい映画だったと思うか、どうか?!で、人によって大きく評価が左右されてしまう監督ですね…。

で、この「デート・ナイト」については、基本的には、スティーヴ・カレルとティナ・フェイという男女の優秀なコメディアンによるコントを観せる作品ですから、演出の力量はあまり関係なく、ふたりの芸達者のおかげで、おおむねウケているものの、約88分という短い上映時間なのに、ひとつひとつのシーンが少し長く感じられ、ショーン・レヴィ監督はもっと映画にテンポを持たせた方がよかったのでは…?!といった観方もされているようです。
長寿コメディ番組「サタデーナイト・ライブ」のサラ・ペイリンとして、よく知られるティナ・フェイが初主演した「ベイビー・ママ」(2008年4月公開)のオープニング成績は約1,740万ドル(2,543館)で、最終的な国内での興行成績は約6,049万ドルでした。スティーヴ・カレルの代表作「40歳の童貞男」(2005年8月公開)は、2,845館で封切られたオープニング成績が約2142万ドルで、そこから国内での最終興行成績を約1億944万ドルにまで伸ばしています。
「ゲットスマート」(2008年6月公開)が大ヒット(約1億3,031万ドル)だったのは言うまでもありません。
ですから、「デート・ナイト」のオープニング成績=約2,710万ドルは、いささか心もとない感じもする数字ですが、打ち上げ花火のようなブロックバスターのアクション映画と違い、ロングランが見込める大人向けのコメディとして、地道に集客を積み重ね、1億ドル前後の大ヒットになる可能性は充分にありそうです。
ただし、いろんなスターをゲストに呼んだせいか?!、見た目はコメディ映画の小品の本作に、20世紀FOXは約5,500万ドルもの製作費をつぎ込んでしまっているので、う~ん…、そんなに儲けの黒字は出ないのかも…?!


↓ セレブなレストランで、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムを見つけたティナ・フェイが強引かつ、こっそりと2ショットの記念写真を撮る場面…!!




↓ トラブルに巻き込まれた主人公たちが警察に駆け込み、タラジ・P・ヘンソンの刑事に事情を説明していると、自分たちを襲った連中が現われて…ッ!!




↓ 自分たちが誰に間違われてしまったのか?!、その張本人の正体を突き止めるべく、予約の記録を盗み見ようと、主人公たちがレストランに戻るバカな場面…!!




↓ 不動産屋のティナ・フェイが自分の元クライアントで、セキュリティの専門家のマーク・ウォールバーグに助けを求める場面…!!、マーク・ウォールバーグがこれ見よがしに上半身裸で、男の色気をアピールしているのがおかしいわけですが、その脱いだシャツはどこに行ってしまったかと言うと…!!




↓ そして、ティナ・フェイとスティーヴ・カレルが間違われてしまった張本人は、役者バカのジェームズ・フランコと、男にとって理想の究極の女性ミラ・クニスだった…!!、で、自分たちの命が狙われていることを知ったふたりは一目散に逃げ出すことに…!!




…と、以上のように、ザッと観ただけでも、多彩なゲストの顔ぶれを売りにしている本作を、豪華で楽しいと観る向きもあれば、特にその人でなければならないという理由もなしに、色んな有名人が次々に出てくるのは、何だかテレビのバラエティ番組のスペシャルみたいで、おいおい、これは「サタデー・デート・ナイト・ライブ」かよ…?!とツッコミたくなった人もいるようです…。
では、シメとして最後に、「サタデー・デート・ナイト・ライブ」?!の予告編もご覧ください…!!







第10位に初登場した「レターズ・トゥ・ゴッド」は、その“神への手紙”という題名が示すとおりに、2008年秋にココで紹介した「ファイアー・プルーフ」の製作者による宗教映画なので、解説を差し控えます。
「ファイアー・プルーフ」は「ファイアー・ストーム」というタイトルで、ソニー・ピクチャーズから日本版のDVDが発売されていますが、「レターズ・トゥ・ゴッド」もまた感動映画のフリをして、日本に上陸するのかもしれません…。
何とぞ、映画を使った布教で洗脳されませんように…ッ!!




さて、今週末の全米公開映画は、ウルトラ・バイオレンス・シリーズ第2弾のコミックヒーロー映画「キック・アス」がついに登場!!、公開前にネットで大きな話題になった映画は必ずコケるジンクスを、プロデューサーのブラッド・ピットがひっくり返すことができるのか…?!に注目が寄せられますが、初登場第1位はまちがいないと期待しています…!!
そして、フランク・オズ監督が2007年に発表したコメディ「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」の設定を、黒人家庭に置き換えて、「ベティ・サイズモア」(2000年)のニール・ラビュート監督が早々とリメイクした「デス・アット・フューネラル」を、ソニー・ピクチャーズ傘下のスクリーン・ジェムズがリリース!!、出演者は、前述のカルト映画「ベティ・サイズモア」にも出ていたクリス・ロック、よせばいいのに「ビッグ・ママ」シリーズをまだ続けるらしいマーティン・ローレンス、「アーマード/武装地帯」(2010年)のコロンバス・ショート、「リーサル・ウェポン」シリーズの名優ダニー・グローヴァー、「チンコ2本」(2010年)のトレーシー・モーガン、「絶叫計画」シリーズのレジーナ・ホール、「アバター」のネイティリ、そして、天才リチャード・ケリー監督の「ザ・ボックス」(2009年)が、「運命のボタン」という邦題で、5月8日(土)から必見の日本公開が控えている才能豊かなジェームズ“目から光線”マースデンも参加しています。
それでは、殺し屋ロリータのヒットガールAKAクロエ・モレッツちゃんが、またトンデモない殺し方で悪い大人をあの世に送ってくれている、短いけれど危険で印象に残る、こんなの深夜しか放送できないよ…ッ!!という、TVスポットのCMをご覧ください…!!、それでは次回のランキングもお楽しみに…!!






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