ブラッド・ピット主演の異色の野球映画「マネーボール」(9月23日全米公開)を、マイケル・ルイスの同名原作(ランダムハウス講談社)にそって映画化するのではなく、独自の解釈を加えようとしたことから、スティーブン・ソダーバーグ監督をクランクインのわずか3日前に電撃解雇し、新たに「カポーティ」(2005年)のベネット・ミラー監督を起用して、プロジェクトを仕切り直したソニー・ピクチャーズが、プレイステーション3の人気ゲーム「アンチャーテッド/エル・ドラドの秘宝」の映画化にあたって、「ザ・ファイター」(2010年)のデヴィッド・O・ラッセル監督にメガホンを託してみたものの、やはり、独自の新解釈を加えられる始末となり、もとのゲームとは似ても似つかぬ映画になりそうなことで、サッサとクビにしてしまった…!!というニュースを、先々月5月末にお伝えしました。よって、新監督のニール・バーガー監督が「アンチャ」の映画化に、どういったビジョンを持っているのか?!の詳細は不明にしても、ゲームのファン、もしくはソニピが納得する程度に “フツー” だろう…とぐらいは、ひとまず述べることが出来そうです。
まずヒットしない…と言われるゲームの映画化を、カプコンの「バイオハザード」シリーズで成功させている実績のあるソニー・ピクチャーズが、同じソニー・グループのソニー・コンピュータ・エンタテインメントが発売する人気ゲーム「アンチャーテッド/エル・ドラドの秘宝」を映画化する新監督として、「ハングオーバー」シリーズのブラッドレイ・クーパーが主演したスリラー映画「リミットレス」を今春公開し、製作費の約2,700万ドルに対して、全世界で約1億5,284万ドルを売り上げるスマッシュヒットを果たしたニール・バーガー監督を雇用したことを、Variety が報じました…!!
冒頭のように、同映画化の企画にあたっては、デヴィッド・O・ラッセル監督が昨2010年秋に、そもそも白羽の矢を立てられたものの、同監督が執筆した約200ページにもおよぶシナリオの内容は、「ザ・ファイター」に引き続き、コンビを組むマーク・ウォールバーグ扮する主人公のヒーロー、ネイト・ドレイクには、原作のゲームには登場しない父とおじさんがいる…という独自の設定を採用したもので、お父さんをロバート・デ・ニーロ、おじさんをジョー・ペシが演じ、そのマフィアみたいな顔ぶれの家族がトリオでスッタモンダしながら、お宝探しに向かうことになる…といった、ひと言で言えば、題名が「アンチャーテッド/エル・ドラドの秘宝」である以外には、もとのゲームとの関連性が全く感じられないストーリーだった…と伝えられています。
そのため、本来の主旨から逸脱した内容の映画を作っても、ゲームのファンがよろこぶはずもない…といった判断から、デヴィッド・O・ラッセル監督はクビにされたわけですが、新監督のニール・バーガー監督の映画化の方向性に対しては、プロジェクトを指揮するプロデューサーのアリ・アラッド、チャールズ・ローヴェン、アレックス・ガートナーのトリオが大いに気に入った…とのことで、その新プランに則り、これからニール・バーガー監督がどういった脚本を執筆するのか?!は先の話として、わからないものの、大筋ではゲームの内容を無難に映画に置き換えていくものだと予想されます。
また、主人公のネイト・ドレイク役に決定していたマーク・ウォールバーグが、相棒のデヴィッド・O・ラッセル監督の降板後も、引き続き主演するのか?!の白黒は不透明となっていますが、マーク・ウォールバーグも降板したものと見なすのが妥当であり、ニール・バーガー監督によって、キャスティングもイチから練り直されると考えたほうがよさそうです。
とりあえず、、ニール・バーガー監督の舵取りで、元の軌道に戻ることになった「アンチャーテッド/エル・ドラドの秘宝」の映画化で、マーク・ウォールバーグの代わりに、いったい誰が主演することを、CIAリーダーのゲーム・マニアの方は希望されるでしょう…?!
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