撮影の諸経費を浮かせるために、様々な映画が、既存の用意されたストック映像を購入し、加工して使っていることは、別に珍しいことではありませんが、「トランスフォーマー」シリーズほどの人気映画の大作となれば、マイケル・ベイ監督はそうした小手先でゴマカシした映画作りの節約はしないでほしい…と、ファンは思いますし、ましてや、失敗作に位置づけられている「アイランド」(2005年)のアクション・シーンの映像を使いまわすなんて…!!といった次第ですが、残念ながら、最新作の「トランスフォーマー3 / ダーク・オブ・ザ・ムーン」の映画の格付けサイト RottenTomatoes でのレビューの支持率は38%で、「アイランド」は40%ですから、後者のほうがマシな映画だったことになります…。
ただし、映画評論家や、映画ジャーナリストではない一般の観客の支持率では、「トランスフォーマー3」は90%の高い満足度を誇り、「アイランド」は67%ですから、評価は逆転しています。そのように映画のプロの見方と、観客の評価がかけ離れてしまったシリーズ完結編ですが、探せば、こうした使いまわしのカットは、他にもきっと、たくさんあるのかもしれません…。これから「トランスフォーマー3」をご覧になる方は、あらかじめマイケル・ベイ監督の過去の映画のアクション・シーンを予習して、アタマに叩き込んでおくとよいかもしれませんね。
なお、この指摘の動画を発見してくれたのは、FirstShowing のアレックス・ビリングトンですが、アレックスから言われて、記事にした /Film の編集長 ピーター・シレッタによれば、マイケル・ベイ監督は「トランスフォーマー」シリーズの第1作め(2007年)では、「パール・ハーバー」(2001年)の映像を体裁よく使いまわしていたそうです。マイケル・ベイ監督の映画がどれも同じ…と指摘される所以と、アクション・シーンのリサイクルとは無関係でないのかも…?!
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