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「ファスト・ファイブ」が猛烈な独走で初登場首位!!
ユニバーサル映画史上最高金額の封切りヒット!!


*各数字は、週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。


第1位(初) 「ファスト・ファイブ」(1億2,500万ドル)
       $83,630,000-(3,644館/$22,950)-$83,630,000

第2位(1) 「リオ 3D」(9,000万ドル)
       $14,400,000-(3,708館/$3,883)-$103,627,000

第3位(2) 「マディアのビッグ・ハッピー・ファミリー」(2,500万ドル)
       $10,050,000-(2,288館/$4,392)-$41,080,000

第4位(3) 「ウォーター・フォー・エレファンツ」(3,800万ドル)
       $9,125,000-(2,820館/$3,236)-$32,263,000

第5位(初) 「プロム」(800万ドル)
       $5,000,000-(2,730館/$1,832)-$5,000,000


第6位以下から第12位までは続きを読むの後です…!!



今春、全米で放送が終了した人気ドラマ・シリーズ「フライデー・ナイト・ライツ」で有名なエイミー・ティーガーデン(↑)をメインのヒロインに起用した本作は、題名から容易に内容が察せられるように、アメリカの青春映画の定番のテーマである、ハイスクールの卒業パーティーを題材に、複数のカップルの一喜一憂を描いた恋愛群像劇的な作品。
しかしながら、ベタな予告編を観れば、わかるように、本作はそのプロムを当事者の高校生よりかは、そういう青春のハイライトにひたすら憧れを抱いて、まだ夢見ることができる中学生や、小学生高学年あたりの女子を観客に想定して作りあげた、まさにディズニーらしい甘っちょろさのティーン・ムービーなので、映画として正面切って、評価を語るようなものでもありません。
ディズニーの調べによれば、本作のオープニング興行の観客の約66%は18歳以下で、全体の8割強が女性で占められていたそうです。よって、ブッチ切りで第1位の「ファスト・ファイブ」に対抗するカウンター・ムービーとして封切るには悪くなかった作品であるのに加え、現実にそろそろプロムの準備を…といったタイミングを狙って、封切ったのにもかかわらず、似たような観客層を相手にした乙女ムービーとして、ワーナー・ブラザースが2008年夏に封切った「旅するジーンズと19歳の旅立ち」(製作費2,700万ドル)は、ほぼ同じ上映館数の2,707館の公開で、約1,067万ドルのオープニング成績を売り上げていましたから、DVDスルーにしておけば…といった結果しか得られなかったディズニーは、ガッカリの残念ですね。
また、エイミー・ティーガーデン以外は、誰それ?!といったマイナーな若い出演者を集めた本作はかなり廉価な製作費なわけですが、しかし、ディズニーはこの映画に、その製作費の3倍以上の約3,000万ドルの宣伝費を注ぎ込んでいるので、そこまで含めて考えると、ガッカリどころか、この失敗は痛かったことになります。
本作の監督は、「アメリカン・パイ in ハレンチ・マラソン大会」(2006年)などのジョー・ナスバウムです。


プロム予告編





第6位(初) 「フードウインクド・トゥー! フード VS. イーブル」(3,000万ドル)
       $4,140,000-(2,505館/$1,653)-$4,140,000

カンバー・エンタテインメントが製作し、ワインスタイン・カンパニーが配給した本作は、2006年に全米公開された「リトル・レッド/レシピ泥棒は誰だ!?」の続編となる児童向けアニメです。
内容は、おとぎの世界を救う諜報組織のハッピリー・エバー・アフターが存在するという設定をもとに、そのHEAのエージェントである主人公の赤ずきんちゃんのレッドが、オオカミや、おばあさんとチームを組み、悪い魔女に捕らわれたヘンゼルとグレーテルを助けに向かうのですが、実は…!!といったお話。
そもそもは昨2010年1月に公開される予定だった本作は、ワインスタインの自社都合で、封切りが遅らされたことが原因のトラブルで、カンバー側が損害を被り、2社の間で訴訟問題に発展しています。製作費が約1,500万ドルだった前作のオープニング成績は約1,240万ドルで、最終的に国内で約5,138万ドルを売り上げ、全世界トータルでは約1億1,001万ドルを稼いで、大きな収益をあげていますが、元手の製作費を倍の約3,000万ドルに増やした続編のオープニング成績が、前作の約3分の1では大誤算ですね。
主人公のレッドの声を担当していたアン・ハサウェイは降板し、新たにヘイデン・パンティーが声優をつとめています。アン・ハサウェイは本作に代わって、声を吹き込んだ今週第2位のアニメ「リオ」が大ヒット!!、片や、ヘイデン・パンティーは本人が出演した「スクリーム4」が失敗で、早くもランキングから消えてしまいましたから、赤ずきんちゃん役の両者も明暗を分けてしまっています…。本作の監督は、ディズニー・アニメ「ティンカー・ベル」(2008年)のストーリーボードを担当していたマイク・ディーサという人です。


フードウインクド・トゥー! フード VS. イーブル」 予告編





第7位(7) 「ソウル・サーファー」(1,800万ドル)
       $3,300,000-(2,010館/$1,642)-$33,775,000

第8位(9) 「インシディアス」(100~150万ドルの超低予算)
       $2,687,000-(1,584館/$1,696)-$48,307,000

第9位(4) 「ホップ」(6,300万ドル)
       $2,557,000-(3,176館/$805)-$105,276,000

第10位(10) 「ソース・コード」(3,200万ドル)
       $2,532,000-(1,645館/$1,539)-$48,909,000

第11位(6) 「アフリカン・キャッツ」(非公開)
       $2,336,000-(1,224館/$1,908)-$10,601,000

第12位(8) 「ハンナ」(3,000万ドル)
       $2,203,000-(1,569館/$1,404)-$35,903,000




《 POINT 》 一般にオープニング成績の約3倍前後が、その映画の最終的な興行成績になる可能性が高い。興行成績の概ね半分が
映画館の取り分となる。よって、オープニング成績から試算したトータルの売り上げを2分の1にして、製作費と比較すれば、その映画の興行的成功の度合いをおおまかに測ることができる。



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