デヴィッド・フィンチャー監督の傑作「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)で、アーミー・ハマーと一緒に、アーミー・ハマーの代わりに、アーミー・ハマーを演じたことで知られる無名の俳優ジョシュ・ペンスが、バットマン・シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」に起用されることになりました…！！、と、それだけなら、無名の俳優が恐らくは数シーンに出演するだけなので、大きなニュースにはならないのですが、ジョシュ・ペンスの役どころが役どころだけに、話題がヒートアップしています！！
「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)で、アーミー・ハマーと一緒に、アーミー・ハマーの代わりに、アーミー・ハマーを演じた…などと書かれても、意味がわからない…という人も多いかと思いますが、同映画でアーミー・ハマーが演じたキャメロンとタイラーの双子のウィンクルボス兄弟のうち、タイラーの“体”を演じたのがジョシュ・ペンスでした…！！
カメラの前で、アーミー・ハマーと一緒に双子を演じたジョシュ・ペンスの顔は撮影後、先ごろの「ブラック・スワン」スキャンダルで話題になった VFX のフェイス・リプレイスメントによって、アーミー・ハマーが別に演技したタイラーの表情に入れ替えられたので、ジョシュ・ペンスの顔は完成した「ソーシャル・ネットワーク」の中には、もちろん一度も登場していません。なので、一般にはジョシュ・ペンスが「ソーシャル・ネットワーク」に出演していたことすら、よく知られていないため、ジョシュ・ペンスは昨2010年において、その演技の労が最も報われなかった不幸な俳優という、あまり、うれしくない称号を与えられてしまっています。
しかし、その不幸なジョシュ・ペンスに、クリス・ノーラン監督が俳優の看板である顔がちゃんと画面に映る役を、バットマン・シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」で与えてくれたばかりか、その役柄が驚きだったことで、にわかにジョシュ・ペンスへの関心が高まり、ようやく脚光をあびる機会がめぐってきました…！！
業界ブログ Heat Vision のボリス・キットが伝えてくれた、「ザ・ダークナイト・ライズス」にジョシュ・ペンスが出演！！の独占スクープ記事によれば、同映画でジョシュ・ペンスが演じる役柄は、ラーズ・アル・グールだそうです…！！
ラーズ・アル・グールは、「バットマン・ビギンズ」(2005年)で、ケン・ワタナベが演じたキャラクターですが、同映画では、その実体として、影の組織を操っていたのは、リーアム・ニーソンのヘンリー・デュカードでした。
ジョシュ・ペンスが演じるのは、つまり、そのヘンリー・デュカードの若い頃で、「ザ・ダークナイト・ライズス」には、約30年前の若いヘンリー・デュカード＝ラーズ・アル・グールが登場する回想シーンがあるそうです…！！
果たして、若きラーズ・アル・グールの物語が、どのように映画の本筋に関係するのか？！、また、誰がその30年前の過去を想い返すのか？！といった詳細はもちろん、まだ秘密とされているわけですが、このジョシュ・ペンスがラーズ・アル・グール役に起用された…！！というニュースのおかげで、バットマン・シリーズが完結編にして、物語の発端の「バットマン・ビギンズ」と結びついて、リンクし、クリス・ノーラン監督が語っていた “これまでにひろげた物語を閉じて、おさめる…” という構想が、まさに実行に移されていることがハッキリとしました…！！
なお、バットマン・シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」には、ジュリアン・テンプル監督の娘で、青春映画の「セント・トリニアンズ」シリーズや、ベン・スティラーの「グリーンバーグ」(2010年)などに出演していたほか、ポール・W・S・アンダーソン監督のバイオハザード風？！「三銃士」が今秋全米公開されるジュノー・テンプルの出演も決定していますが、その役どころのキャラクターは知らされていません。また、「インセプション」(2010年)に続き、クリス・ノーラン監督の映画に登場する予定のマリオン・コティヤールは、今夏、新作映画を撮影する予定は認めているものの、本人はそれが「ザ・ダークナイト・ライズス」だとは言っていません。なので、実際に出演するのか、どうか…？！は、ちょっと微妙な情勢となっていますが、恐らく来月5月に控えている出産の後の経過を考慮し、発言に慎重を期しているものだと思われます。
「ザ・ダークナイト・ライズス」は今週の水曜日(4月6日)にお伝えしたように、主な場面をペンシルベニア州のピッツバーグで撮影し、全米公開は来年2012年7月20日の予定です…！！
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