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先月2月半ばにワーナー・ブラザースが全米リリースした、内容が素晴らしすぎるだけでなく、値段がメチャクチャ安いので、ファンは買わずにいられないクリント・イーストウッド映画大全集のDVDセットを紹介した記事の中で、アメリカ人が最も好む映画は、クリント・イーストウッドの西部劇だった…ッ!!というアンケートの結果をお伝えしました。
その同じ調査で、第2位はジョージ・クルーニーのドラメディで、第3位はキャメロン・ディアスの出てるラブコメだった…と記憶しています。そうか…、アメリカ人はそんなにキャメロン・ディアスのメリーが、ベン・スティラーの製造したジェルで髪の毛を立たせるシーンが好きなのか…ッ!!と、思わず、妙な感銘を受けてしまうような意識調査の結果ですが、とにもかくにも、そんなにアメリカ人に好まれているキャメロン・ディアスとのコンビで、最後の映画スター、トム・クルーズは復活を果たすことができるんでしょうか…ッ?!





歴史の事実として、結末を全世界がすでに知っているので、サスペンス映画としては絶対に成立しない、思いっきりネタバレのストーリーを無理矢理、映画にしたら、案の定、大失敗した前作のオクラ入り戦争映画「ヴァルキュリー」(2008年)から一転、「バニラ・スカイ」(2001年)でコンビを組んだキャメロン・ディアスと遅すぎる再共演を果たし、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(2008年)でウケたコメディ演技に、トム・クルーズが活路を求めた最新作「ナイト・アンド・デイ」の新しい予告編です。
昨2009年末のクリスマス・イヴ・イヴにご覧いただいた最初の予告編よりも、アクション場面の見どころが増し、内容的には充実して、よくはなっているんですが…、それでも何だか新鮮な印象に欠けるリマインダー的なイメージの予告編になってしまっていて、新しいオリジナル映画のようには観えません。
まるで、タイトルにかかげた「ミッション・インポッシブル」シリーズや、「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのように、昔のテレビドラマをリメイクした作品のような感じがしてしまっています…。
そのデジャヴュの既視感のような印象はなぜか?!と言うと、以前も引き合いに出したように、トム・クルーズのパフォーマンスが、まさにトム・クルーズ…といったワンパターンの型に落ち入った所作の演技をくり返してしまっていて、下 ↓ のトム・クルーズ芸人のイーヴン・フェランテさんのパロディのように観えてしまうからに他なりません…。







トム・クルーズが極めて才能に恵まれ、集中力に秀でた演技のできる類まれな名優であることは疑いの余地がなく、過去には1作ごとに進化を遂げていたと思います。
しかし、おおむね元映画スターの宗教法人トム・クルーズと、いつも冗談半分でしか紹介しないように、トム・クルーズはもはや、キャリアの黄金時代だった80年代から90年代という、現在から思えば冗談のように景気がよくて、浮かれていたニア・レトロな時代のポップ・カルチャーのアイコンのようにしか見えません…。
来年2011年5月27日全米公開予定の最新作「ミッション・インポッシブル4」の監督として、「ホット・ファズ」(2007年)のエドガー・ライト監督や、「Mr.インクレディブル」(2004年)のブラッド・バード監督の名前があがっていますが、同映画のプロデューサーのメディアの天才J・J・エイブラムスは、「スター・トレック」(2009年)を現代的に生まれ変わらせた手段で、どのようにトム・クルーズを再生するのか?!、トム・クルーズのカムバックは、この「ナイト・アンド・デイ」ではなく、やはり、そちらの方に期待を託すしかないように思われます。
トム・クルーズとキャメロ・ディアスの本当に遅すぎた再共演作「ナイト・アンド・デイ」は、6月25日から全米公開ですが、製作・配給の20世紀FOXがこの映画に関して、今だにポスターを1枚リリースしたきりで、公式のプロモーション・フォトなど1枚も公開していないあたりに、同社の元映画スター、トム・クルーズに対する、やる気のなさが窺えてしまっています…。

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