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ディズニー-ナビゲイター

空飛ぶ円盤UFOエイリアンの乗り物だと思われていますが、実はUFO自体がエイリアンなんですよ…!!という映画でした…ッ!!






ナビゲイター-ポスター1975年に製作されたSFジュブナイル映画の古典「星の国から来た仲間」をリメイクした最新作「ウィッチマウンテン/地図から消された山」を、この夏、7月4日(土)から日本でも公開するディズニーが、さらにもう1本、自社のSFジュブナイル「ナビゲイター」をリメイクすることに決定した…と、業界メディアのTHRほかが伝えました。
1986年に公開された「ナビゲイター」は、当時は“3-Dアニメ”と呼ばれていた立体的なCGで描いたリアルなUFOのSFXが話題になったSFファンタジー映画です。
同映画に登場したUFOは乗り物ではなく、それ自体が「トランスフォーマー」のような機械生命体だ!!という設定で、「ターミネーター2」(1991年)に登場した液体金属のターミネーター、T-1000のように変形するのが印象的でした。
「ナビゲイター」の物語は、1978年に行方不明になった少年デヴィッドが8年後の1986年になって姿を現しますが、彼は消息を絶った時点から全く成長しておらず、12歳のままだったッ!!というのが発端です。デヴィッドはなぜ歳をとらなかったのか?!、その秘密を解明しようとした政府はデヴィッドをNASAに連れ込み、検査を始めます。と、折りしも、地球に飛来したUFOが事故を起こして不時着…。機体回収に成功したNASAは、UFOが実は生命体だったことを知ると共に、デヴィッドとUFOとの間に関係があることに気づく…。といった展開から、マックスという名前のUFOは、自分の星に帰るため、デヴィッドの脳の中におさめたデータが必要であり、デヴィッドも元の1978年に戻りたいことから、ふたり?!は協力してNASAを脱走し、それぞれの目的を果たそうとする…ッ!!というクライマックスを迎えることになります。
この「ナビゲイター」の監督をつとめたのは、ミュージカル映画史上全米№1の興行記録が30年以上経った今も破られずにいる、ジョン・トランボルタオリヴィア・ニュートン=ジョンが共演した名作「グリース」(1978年)や、ブルック・シールズのエッチな場面が人気を集めた「青い珊瑚礁」(1980年)などを手がけ、当時は泣く子も黙るヒットメイカーだったランダル・クレイザーでした。
しかしながら、まぁ、あらすじからしても、「ナビゲイター」は他愛のないガキ映画…というのは明らかで、公開当時はUFOのCG以外に注目される点もなく、映画は思いっきりコケてしまいました…。ところが、その後、レンタルビデオでウワサが広まり、UFOは生きものだ…ッ!!という変な発想がウケて、「ナビゲイター」は現在、カルトなトンデモ映画としてSFマニアに愛されている珍品となっています。
ディズニーとしては、オリジナル映画の製作当時と同じ発想で、まずは最先端のSFXで、アッと驚くようなUFOをスクリーンに飛ばし、観客を惹きつけ、ヒットを狙うと共に、現在では「トランスフォーマー」シリーズの大ヒットで“機械生命体”という発想が受け入れられていることから、「ナビゲイター」にもチャンスあり!!と考え、このマニアックな映画を引っ張り出してきたのではないでしょうか…?!
リメイク版「ナビゲイター」の具体的な製作スケジュールや、監督などは未定ですが、脚本を、中年バイカー映画「団塊ボーイズ」(2007年)のシナリオ・ライター、ブラッド・コープランドが担当することが決まっています。
ブラッド・コープランドはテレビ界では、FOXテレビの「アレステッド・ディベロプメント」など、ヒット作を放った実績がありますが、果たして、「団塊ボーイズ」の脚本家に、今度こそは最初からSFマニアが支持してくれる「ナビゲイター」を描けるのか?!は、はなはだ疑問で、リメイク版「ナビゲイター」も、またまたガキ映画の1本として、とりあえず、無視されてしまう可能性が高そうです…。
いったい、どんなUFO生命体を観せてくれるのか?!、21世紀版「ナビゲイター」の今後を見守ることにしましょう…。




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