************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************

「ワイルドスピード4」が驚異のダッシュ!!

記録総破りの7,250万ドルでゴールイン!!


ワイルドスピード4-トップ

*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。

第1位ワイルドスピード4    第2位モンスターVSエイリアン     第3位ホーンティング・イン・コネチカット    第4位ノウイング     第5位
アイ・ラブ・ユー、マン

第1位ワイルドスピード4
   $72,508,000-(3,461館)-$72,508,000
第2位モンスターVSエイリアン」(7月11日公開)
   $33,510,000-(4,109館)-$105,700,000
第3位ホーンティング・イン・コネチカット
   $9,550,000-(2,732館)-$37,240,000
第4位ノウイング」(今夏公開)
   $8,130,000-(3,323館)-$58,204,000
第5位アイ・ラブ・ユー、マン
   $7,850,000-(2,829館)-$49,287,000


第6位アドベンチャーランド     第7位デュプリシティ     第8位レース・トゥ・ウィッチマウンテン-星の国から来た仲間     第9位12ラウンド     第10位
サンシャイン・クリーニング

第6位アドベンチャーランド
   $6,010,000-(1,862館)-$6,010,000
第7位デュプリシティ」(5月1日公開)
   $4,300,000-(2,522館)-$32,376,000
第8位レース・トゥ・ウィッチマウンテン」(7月公開)
   $3,351,000-(2,825館)-$58,388,000
第9位12ラウンド
   $2,300,000-(2,331館)-$9,022,000
第10位サンシャイン・クリーニング
   $1,879,000-(479館)-$4,775,000

各映画の解説はこちらです。→ 




パラマウント/ドリームワークス・アニメの「モンスターVSエイリアン」が前回の3月最後のランキングで打ち立てた、今年2009年最大のビッグ・ヒットのオープニング記録5,932万ドルが、たった1週間だけの天下に終わってしまいました!!
まさに春の珍事?!とも言うべきサプライズが、4月最初のランキングで勃発し、映画興行は全体で先週から約1割近い売り上げアップを達成しています!!
本当なら「ウォッチメン」が上げるべき数字だった7,000万ドル超えを、ほとんど期待されていなかったにも関わらず、ブッチギリで追い抜いて行ってくれたのは…

ワイルドスピード4当初の6月12日封切りから、先週末の4月3日に公開がくり上げられたせいで、サマームービーからの格下げを食らった!!とウワサされ、失敗作の烙印を半ば押されていた「ワイルドスピード4」です!!
その公開日変更について、本作を製作・配給しているユニバーサル映画は、本来は先週末公開だったベニチオ・デル・トロ主演の「ザ・ウルフマン/狼男」(監督・ジョー・ジョンストン/11月に公開先送り)のSFXの完成度を高めるため、早くから映画自体が完成していた「ワイルドスピード4」の封切りをくり上げて穴埋めすると同時に、サマーシーズン向けに作った映画をあえて時期を外し、強力なライバル作の少ないタイミングでリリースすることで、元の狙いよりも大きなヒットを望めると説明していましたが、まさにそのユニバーサル映画の読み通りの展開になるとは、ほとんど思われていませんでした。
しかし、結果は「ワイルドスピード4」はオープニング成績で7,250万ドル以上を叩きだし、歴代4月公開映画の第1位どころか、3月から5月にかけてのスプリング・シーズン公開映画史上第1位という、ビックリの大成功を果たしました!!
ちなみに、これまで4月公開映画の歴代第1位だったのは、アダム・サンドラーとジャック・ニコルソンが共演した「N.Y.式ハッピー・セラピー」(2003年4月11公開/3,656館)で、オープニング成績は4,222万ドルだったので、「ワイルドスピード4」は大幅に記録を更新したことになります。スプリング・シーズン公開映画の第1位だったのは、「ウォッチメン」(公開中)の監督ザック・スナイダーの前作「300」(2007年3月9日公開/3,280館)で、オープニング成績は7,088万ドルでした。

この公開日変更が功を奏した成功について、ユニバーサル映画配給部門代表のニッキ・ロコ氏は、「時間をかけて市場調査を行った成果が出た」と述べており、4月のスプリング・シーズンにもブロックバスター映画をくり出せるという「新たな興行の地平を開拓できた…」と語っています。
ニッキ・ロコ氏の市場調査の自身を裏付けるように、ユニバーサル映画調べによるマーケティング資料では、最新作「ワイルドスピード4」の観客の約96%はシリーズの第1作を観ており、また94%が第2作、そして89%が第3作をそれぞれ観ているとのことで、あらためてシリーズに根強い固定ファンがいたことが明確となっており、そうしたファンをキッチリと取りこぼしなく集客するにはライバル作品の少ない時期に封切ることが正解だったことが証明されました。
また、最新作の観客の比率としては約57%が男性で占められ、全体の59%の観客が25歳以下だとのことです。第1作めでは男性層が55%だったそうなので、それほど男女比の推移は変わっていませんが、年齢層で見た場合、第1作では4分の3以上の観客が25歳以下だったのに、その割合が減ったということは、やはり、シリーズと共に年齢を重ねたファンがキッチリと映画館に帰って来てくれた、あるいは、連れ戻すことができたことを示しています。尚、人種別ではヒスパニック系からの支持が本シリーズは最も高く、観客の約46%を占めているそうなので、それを踏まえると、前作の「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」(2006年)で舞台をアジアの東京に持っていったのは、よい選択とは言えず、最新作のように舞台のベースをロサンゼルスに戻し、そこにメキシコを絡めるというストーリー作りは観客層の理に叶ったことになります。

そうした前作の反省点などを修正したのに加え、第1作め以来、ようやく、ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターというオリジナル・キャストが勢ぞろいした強みの「ワイルドスピード4」は先週末、全米3,461館が約5,200スクリーンで封切り、初日金曜日だけで3,011万ドルを売り上げました。その3,011万ドルというのは、3,030館で公開された前作のオープニング成績2,397万ドルをたった1日で追い抜いてしまったことになるばかりか、前作の国内での最終興行成績6,251万ドルを、最新作は3日間のオープニング成績だけでクリアしてしまっていますッ!!、となれば、前作の全世界での興行成績1億,5846万ドルを突破するのは、もはや必然ですね。
さらにシリーズの過去の作品と比較をしてみると、第1作の「ワイルドスピード」(2001年)は、2,628館で封切られ、初日の成績が1,520万ドル、オープニング成績が4,008万ドル。最終的な国内での売り上げは約1億4,453万ドルで、全世界でのトータルが2億728万ドルでした。
そして、2003年の続編「ワイルドスピードX2」は、3,408館で上映され、初日1,970万ドル/オープニング成績5,047万ドル/国内売り上げ1億2,715万ドル/全世界合計2億3,635万ドルだったので、最新作はシリーズの過去の作品と現時点で比較できる数字においては、すべて上回っていることになります。
さらに“自動車の映画”という枠組みで見た場合、本作はなんと、あのピクサーの大ヒット・アニメ「カーズ」(2006年6月9日公開/3,988館/国内2億4,408万ドル/全世界4億6,198万ドル)のオープニング成績6,011万ドルをも破っており、歴代自動車映画のクルマの中で、最も加速の良かった№1作品としての新記録をも更新しています。

この「ワイルドスピード4」の製作費は約8,500万ドルですが、国内のオープニング成績7,250万ドルに、海外での売り上げ3,010万ドルを足すと、すでに大台の1億ドルを超え、製作費の数字を上回る興行収入をあげているので、本作が充分に利益をあげることは間違いありません。
本作をこれほどの大ヒットに導いたのは、前作を失敗作と見なされた汚名を返上した格好のジャスティン・リン監督ですが、同監督にしても、この「ワイルドスピード4」が最高のヒット作になるであろうことは述べるまでもないですね。
しかし、映画に目の肥えた人たちは、見た目も内容も、オリジナルの第1作めとそう変わらない、この最新作をまるで良く評価しておらず、映画の格付けサイト、RottenTomatoes での支持評価は総合でわずか22%です。ただし、一般の評価だけにしぼると、71%にまで上がるので、娯楽映画のポップコーン・フリックとして、観客は概ね、楽しんでいるようですが、ただし、前述のように本作の観客のほとんどは、元からシリーズのファンですから、気に入って好評価をして当たり前だとも言えそうです。
なので、これだけヒットしても、ジャスティン・リン監督が独自に映画監督として評価されるような段階にはまだ至ってはいないように見受けられるのですが、皆さんはどう思われるでしょう?!、以下に本作の動画をまとめてあげておくので、ジャスティン・リン監督のハンドルさばきを判断してあげてください。

ストリートレースのスタート!!



強引に近道!!



橋でのかけひき!!



トンネルでの激走!!



タンクローリー襲撃!!



荒野での対決!!




5月から8月のサマーシーズンに封切られるブロックバスター映画の超拡大公開を除けば、史上最大規模の4,104館で封切られ、先週の初登場で当然、首位を獲得した「モンスターVSエイリアン」は、さらにこの週末に5館を追加し、計4,109館での上映と記録を若干、伸ばしましたが、売り上げの方は2週めなのでダウンとなり、約44%のマイナスとなりました。
しかしながら、オープニング成績が5,932万ドルと大きかったため、その半分近くとなっても、まだ3,351万ドルも稼いで、並の映画のオープニング成績以上の数字を上げています。
この「モンスターVSエイリアン」は3-D映画として観る場合、通常の入場料金に加え、映画館によって、2ドル~3.5ドル程度の割り増し料金を観客は支払わなければなりません。
その割り増し料金について、パリ・リサーチ社のメディア・アナリスト、リッチ・グリーンフィールド氏が調べたところ、平均すると、およそ3.18ドルだったそうです。
「モンスターVSエイリアン」は先週のオープニングで、1,550館の3-Dシアターが約2,000スクリーンで上映していますから、上映した映画館のうち、37%ぐらいは3-D上映で割り増し料金を徴収していたことになります。ところが、実際のところ、その割り増し料金を自分のサイフから払わなかった観客が大勢いたことが、世の中の一部で問題になっています。
では、観客の代わりに、誰が「モンスターVSエイリアン」の3-D割り増し料金を払ったのか?!と言うと、アメリカ政府から約450億ドル=4.5兆円あまりもの公的資金の注入を受けている、いわゆる“バンカメ”こと、バンク・オブ・アメリカです。
バンク・オブ・アメリカは「モンスターVSエイリアン」とタイアップを行い、同行の顧客に対するサービスとして、オンラインで申し込めば、3-Dの割り増し料金が無料になるクーポンを発行しました。顧客と言っても、そのクーポンを発行してもらうには、実際のところ、メール・アドレスさえあれば、誰でも申し込むことができた仕組みだったそうなので、つまり、誰彼なく、クーポンを配布したのに近い状況です。
アメリカ経済が金融危機に陥り、銀行が、いや、国が?!潰れてしまうかもしれないというので、政府は国民の税金が元となる公的資金を差し出した訳ですが、その大事なお金がなぜ?!、「モンスターVSエイリアン」を観るために使われるのか…?!
その秘密のカラクリは、「モンスターVSエイリアン」を製作したドリームワークス・アニメのプレジデントとして代表におさまっているのがルー・コールマンだからだッ!!と、先のメディア・アナリスト、リッチ・グリーンフィールド氏は指摘しています。ルー・コールマンはバンク・オブ・アメリカの最高財務責任者だった人です。
その人がドリームワークス・アニメの財務を今は管理しています…。
ドリームワークス・アニメが、バンク・オブ・アメリカと協力して行ったキャンペーンは、3-Dで「モンスターVSエイリアン」を観たかった人にとっては割り増し料金がタダになったからラッキーでしょうし、映画館経営者にとっては、3-Dで観る観客が増え、その分を儲けることができました。もちろん、当のドリームワークス・アニメと、パートナーのパラマウント映画にとっても、興行収入が増すことになります。
けれど、バンク・オブ・アメリカの経営を立ち直していくことと、「モンスターVSエイリアン」の入場料の一部を肩代わりすることにどういう因果関係があるのか?!、黒字でお金が余っている企業ならば、映画のチケットを買い上げてもよいでしょうが、そのために使われたのが公的資金で、国民の税金だろ?!となれば、巡りめぐって、人脈を通じ、税金がドリームワークス・アニメを窓口として映画産業に吸い取られただけじゃないか?!と怒っている人たちがいます…。
銀行の経営者らの莫大なボーナスや、退職金が世間で問題視され、経済危機の不況を招いた当事者らには反省の色がない…ッ!!と、ニュースのネタになる中、「モンスターVSエイリアン」とバンク・オブ・アメリカのつながりも、経済ニュースで糾弾されても仕方がないような、倫理から逸脱したスレスレのものを感じはしないでしょうか?!
それぞれの産業界では、様々なやり方で資本獲得を目指しているはずですから、一概にドリームワークス・アニメのやり方がよくないとも言えませんが、映画の人気のバロメーターの目安となる興行成績の数字としては、「モンスターVSエイリアン」の先週のオープニング成績の華々しい記録は少し割り引いて、映画ファンに冷静に見直した方がよいのかもしれません。
バンカメの「モンスターVSエイリアン」の割引きキャンペーンは封切りのオープニング・ウィークエンドだけで、現在はやっていません…。

幽霊なんか出ないのに、これは実話です!!と、宣伝でウソをついて幽霊屋敷をデッチ上げ、そのおかげで幽霊屋敷と名指しされた家で現在、実際に暮らしている普通の人たちが大迷惑を被っている、ひんしゅくものの「ホーンティング・イン・コネチカット」は、そんな無関係な人たちを不幸に巻き込んだ話題も手伝い、先週、期待以上の第2位で初登場を飾りましたが、ホラー映画のお決まりのパターンとして、いきなり約59%もの売り上げを落としてしまいました。
それでも今週は首位の「ワイルドスピード4」が独占的に集客を引き寄せたせいで、他の作品も軒並み40%台の大きなダウン傾向となったため、本作はスライド式に順位を1ランク下げるだけにすみ、今だ第3位の好位置です。
予想外に儲かっているぶん、幽霊ではなく、見物人の出没に悩まされているスミス家への補償を何か考えるべきですが、ハナから他人の都合なんて考えていない製作者らが、そんなことをする訳ないですね。が、それにしても、映画が作られる前から、幽霊屋敷とのウワサはあった家に引越したスミスさんたちは、何か出るとは思わなかったんでしょうか?!、ご本人たちは元々、葬儀社だった家は、ひと部屋の作りが大きく、インテリアがシックで雰囲気が落ち着いているのがよかった…と述べていますが…。
先週末土曜日にお伝えしたように、本作で悪霊に祟られる息子を演じているカイル・ガルナーが、リメイク版の新作「エルム街の悪夢」に出演が決定し、オリジナルでジョニー・デップが演じた役を引き継ぐことになりました。映画の中では祟られっぱなしとなりますが、本人はラッキーですね!!

同日公開で共に封切りから3週めとなる、ニコラス・ケイジ主演の大予言SFスリラー「ノウイング」と、ポール・ラッドとジェイソン・シーゲルの野郎コンビが主演の男目線のラブコメ「アイ・ラブ・ユー、マン」は、先週の第3位と第4位の並びを変えず、ワンランク・ダウンの第4位と第5位となりました。
しかし、順位の上下こそ変わらないものの、作品に対する観客の支持の差が表れ始め、「ノウイング」が14館マイナスでスクリーンが微妙に減ったのに対して、「アイ・ラブ・ユー、マン」は、なんとこの期に及んで、112館も追加で上映する映画館が増えました。人気の持続力の違いは、売り上げのマイナスにも見られ、「ノウイング」は今週、約45%もダウンしたのに、「アイ・ラブ・ユー、マン」は約38%で、ギリギリ30%台にとどまり、強力な第1位と第2位に抵抗しています。
現時点で、トータルの興行収入がおよそ1千万ドル差のある2作品ですが、最終的には同等か、もしかすると「アイ・ラブ・ユー、マン」が「ノウイング」を超え、勝利するのかもしれませんね。
映画の格付けサイト RottenTomatoes での総合的な支持率としては、「ノウイング」が34%、「アイ・ラブ・ユー、マン」は80%です。映画館が「アイ・ラブ・ユー、マン」に乗り換えたいと思うのも無理はありません。


アドベンチャーランド第6位に初登場したのは、アメリカ映画の近代の傑作の1本として見逃すことができない必見の爆笑青春コメディ「スーパーバッド」(2007年)を作ったグレッグ・モットーラ監督の3本めの作品となる自伝的な青春映画「アドベンチャーランド」です。
ノア・バームバック監督の自伝的な名作「イカとクジラ」(2005年)で、同監督の少年時代の姿見となる主人公を演じた若手の演技派ジェシー・アイゼンバーグが、本作ではグレッグ・モットーラ監督の青春時代を重ね合わせた役を演じており、物語の舞台は1987年となっています。
ジェシー・アイゼンバーグの主人公ジェームスは大学を卒業したばかりの青年で、彼は就職して社会人になる秋までの最後の自由で長い夏休みをヨーロッパの冒険旅行のアドベンチャーで楽しみたいと考えますが、両親は旅費を工面してくれず、代わりにアルバイトをして社会経験を積み、世の中に出る備えをしろと説教をされてしまいます。で、仕方なくバイト探しを始めるジェームスですが、なかなか採用してくれるところはなく、苦労の末、シケシケなアミューズメント・パークの“アドベンチャーランド”のバイトにありつきますが…。という訳で、映画は、そこでひと夏の間にジェームスが体験する、ちょっと変わった先輩社会人たちとのふれあいや、自分よりもどこか大人びたバイト仲間の少女への恋など、青春時代最後の思い出を笑わせつつも、ノスタルジックに描いていきます。
ジェームスが恋をするヒロインのエムことエミリーを演じているのは、日本でも先週末から、ついに公開が始まったヴァンパイア映画「トワイライト・サーガ」(日本公開中)の主人公ヴェラで大ブレイクを果たしたクリステン・スチュワートです。
アドベンチャーランドの先輩の大人たちを演じているのは、「X-MEN/ウルヴァリン」(5月1日全米公開)ではミュータントのデッドプールに変身するライアン・レイノルズ。そして、「スーパーバッド」に引き続き、ダメな大人のよくないお手本?!となるビル・ヘイダー。「フォーゲティング・サラ・マーシャル(寝取られ男のラブ♂バカンス)」(2008年)のクリステン・ウィグ。伝説的になってきたテレビ・シリーズ「フリークス学園」に出ていたマーティン・スターといった役者たちで、いわゆるジャド・アパトー組の面々が多く脇を固めてくれています。しかし、ひとつ上の第5位の「アイ・ラブ・ユー、マン」がどうしてもジャド・アパトー映画にしか見えないのに、そうではないように、残念ながら本作もまたジャド・アパトー製作ではありません。
そのジャド・アパトーがプロデュースを手がけたグレッグ・モットーラ監督の前作の「スーパーバッド」は、オープニング成績で約3,305万ドルを記録し、興行ランキングでも初登場第1位を飾りましたが、この「アドベンチャーランド」では首位どころか、第6位という下位発進で、オープニングの売り上げの数字もほぼ5分の1の601万ドルしか稼げていません。しかしながら、「スーパーバッド」は2,948館の拡大公開だったのに対し、本作は公開館数が1,086館も少なく、「スーパーバッド」と同等か、それ以上の数字をあげれないのは仕方がないと判断されそうです。
ただし、単館で比較した場合でも、「スーパーバッド」は1館あたりで約1万1,211ドルをオープニングで売り上げていたのに比べて、「アドベンチャーランド」は3,228ドルですから、やはり大きく下回っています。ジャド・アパトー作品ではないというブランド力の欠如もあるかもしれませんが、下品なギャグを盛り込んで笑いに比重を大きく置いた「スーパーバッド」に対し、80年代の青春のノスタルジーを切なく描いたドラマ寄りの「アドベンチャーランド」は作品の方向性が少し違うので、そういった差が興行の結果に表れているようです。
なので、「スーパーバッド」で、ただ爆笑するのではなく、最後でホロッ…とできた人には、「アドベンチャーランド」はまさに期待を裏切らない作品だと言えそうですね。そんな本作への評価は極めて高く、映画の格付けサイト RottenTomatoes では、なんと89%もの肯定的な支持を得ています。

アドベンチャーランド予告編




先週から2ランク・ダウンで第7位に着けた、ジュリア・ロバーツの元CIAスパイと、クライヴ・オーウェンの元英国諜報部員が口裏を合わせて、敵対するライバル企業に分かれて潜入し、詐欺を働いて大儲けをたくらむ、おしゃれなクライム・ミステリー「デュプリシティ」は、作品の評価だけが上がり、数字は下がるという悪循環で、先週から約44%のダウンとなり、57館が上映を取りやめてしまいました。
全米の興行では製作費の約6,000万ドルを回収のメドは立ちそうになく、クライヴ・オーウェンはまた、俺の映画は当たらないぜ…ッということを証明してしまったような感じです。しかし、デンゼル・ワシントンと対決した「インサイド・マン」(2006年)は、国内で8,851万ドル、それを含めた全世界では1億8,437万ドルを売り上げたヒットになっているので、男臭い彼は女優との共演が柱の恋愛がらみの作品よりも、男同士が闘う映画に出た方がいいのかもしれません。スパイク・リー監督が早く「インサイド・マン2」の準備を仕上げてくれるのを待つしかなさそうですね。

第8位と第9位に並んだプロレスラー主演の2作品は、それぞれ先週第6位と第7位だったので、上下関係を保ったまま、仲良く2ランク・ダウンとなっています。

まず第8位の「レース・トゥ・ウィッチマウンテン」は、443館が一気に打ち切ってしまい、先週から約42%の売り上げマイナスとなってしまいました。
本作の邦題は、「ウィッチマウンテン/地図から消された山」ですが、その邦題からSFアドベンチャーらしさや、ジュブナイル映画らしさは、あまり感じられず、ともすれば、村のシンボルである山の高さが足りず、地図から消されてしまいそうなことから、村人たちが土を盛って強引に山を高くしようとする、ヒュー・グラント主演のコミカルなヒューマン・ドラマ「ウェールズの山」(1995年)みたいな内容を想像してしまいそうです。本作は、ディズニーの有名な映画「星の国から来た仲間」(1975年)のリメイクなのに、どうして、素直に「ウィッチマウンテン/星の国から来た仲間」とはしなかったんでしょう?!

第9位のWWEの人気プロレスラー、ジョン・シナが誘拐された恋人を救うため、犯人が要求する12の試練に挑戦するサスペンス・アクション「12ラウンド」は、先週の低調な初登場から、さらにいきなり約57%も売り上げがダウンし、1館あたりに置き換えると、なんとわずか987ドルしか稼げていません。4桁を切る数字でBEST10入りという、あり得ない状況です。その理由は単に上映館数の多さのおかげですが、2ラウンドめでこの悲惨な数字では、とても12ラウンドは闘えそうにないですね。来週には場外でカウントアウト負けを喫していそうです。監督のレニー・ハーリン(「ダイ・ハード2」1990年)がヒットメイカーに返り咲けるのは、一体、いつの日か?!、彼の母国フィンランドの冬のように、夜明けはかなり遅いようです。


サンシャイン・クリーニング-13週前の圏外の注目作品として紹介した、「魔法にかけられて」(2007年)のディズニーのお姫さま、プリンセス・エイミー・アダムスと、「プラダを着た悪魔」(2006年)のエミリー・ブラントという、共に演技派の評価が高い2人の女優が姉妹を演じた女性映画のハートウォーミング・ドラメディ「サンシャイン・クリーニング」が、たった4館での封切りから徐々にスクリーンを増やし、この週末は一気に312館が上映を始めたことで、予想された通り、ついにBEST10に入ってきました!!、先週から売り上げを約48%も大幅増させた本作は、1館あたりで約3,923ドルを稼いでおり、第3位の「ホーンティング・イン・コネチカット」のアベレージ売り上げ、3,496ドルを上回っています。
今だ桁違いに少ない公開館数ながらランキング入りを果たした大人気の本作は、プリンセス・エイミー・アダムス演じるシングルマザーのローズが、問題を抱えた小学生のひとり息子オスカーを充分な面倒の見てもらえる私立の学校に編入させる学費を稼ぐため、万年失業中で頼りにならないダメな妹のノラと一緒に、殺人事件などの犯罪現場の後処理や、人体に危険のある場所を掃除するという、リスクの高い清掃業社を立ち上げ、自立を目指して奮闘する物語です。
共演者として、そんな姉妹のお父さんを演じているのは、「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年)でアカデミー助演男優賞を受賞したアラン・アーキン。プロデューサーは、その「リトル・ミス・サンシャイン」のマーク・タートルソープ。なので、サンシャイン・シリーズ第2弾!!と言っても差し支えがなさそう?な本作のメガホンをとったのは、「シルヴィア」(2003年)の女流監督クリスティン・ジェフスです。
これまでのトータル興行成績がご覧のように477万5千ドルの本作の製作費は約500万ドルなので、このペースで行けば、興行だけで収支を黒字に持っていけそうですが、いかんせんスクリーンの数が少なすぎるので、来週も続けてランキングに顔を出せるか?!は疑問です。今後はBEST10を出たり入ったりといったことになるかもしれませんね。
プリンセス・エイミー・アダムスの魅力と実力が観客を牽引している「サンシャイン・クリーニング」の予告編はココココ。姉妹の微笑ましいお仕事風景の様子はコチラです。で、下 ↓ は映画本編のオープニング約2分間の動画です。
プールで楽しげに過ごすリッチな人たちを見つめるローズは、かつてハイスクール時代、チアリーダーとして学園のアイドルだった自分は当然、華やかな人生を送れると思っていたのに、なぜ今、自分は掃除なんかしていて、あちら側にいないのか…?と、結婚に失敗し挫折した人生を振り返り、呆然としています。
それでも安月給の清掃婦として地道に働く姉に対し、妹のノラはまた寝坊してバイトに遅刻した挙げ句、クビになることに…。果たして、こんな姉妹に希望の明日なんてあるのか…?!と思わせる始まり方です。

サンシャイン・クリーニングオープニングの2分間



サンシャイン・クリーニング-2


さて、圏外の注目作ですが、今週は限定公開の作品におもしろそうなものが揃っています。本来なら全部を詳しく紹介したいところですが、今日はちょっと忙しくてできないので、ザッと駆け足でチェックしていくと…、

シュガーペナント・レースもスタートし、野球シーズン到来ということで、野球映画の「シュガー」(Sugar)が、11館で公開され、1館あたり約6,473ドルを売り上げ、オープニング成績7万1,200ドルで第26位に初登場しました。
「シュガー」の主人公である“シュガー”というニックネームの19歳のドミニカ人の青年ミゲルは、持ち前の野球のピッチングの才能で、アメリカでマイナー・リーグ入りを果たし、家族を貧困から救い、人生を切り開く夢のマウンドに立ちますが…。
監督のアンナ・ボーデンとライアン・フレックのコンビは、実際にマイナー・リーグに所属した元野球選手だった多くのドミニカ人の移民を取材し、外国人がアメリカの野球=社会で成功するというのがいかに難しいものか?!、その夢と現実とのギャップを、この作品で描いています。シュガーに特定の個人のモデルがいる訳ではありませんが、複数の人たちの人生を投影させ、キャラクターを作り出したようです。こうした作品を知ると、メジャー・リーグで打者の頂点に立ったイチローがどれだけスゴイ存在なのか?!を、あらためて思い知るような感じがしますね。

シュガー予告編




エイリアン・トレスパス超常現象をテーマにした人気テレビ・シリーズ「X-ファイル」のプロデューサーだったR.W.グッドウィンが、初めて映画監督に挑戦したSFコメディ「エイリアン・トレスパス」は、40館でそれぞれ、約1,073ドルを売り上げ、オープニング成績は4万2,900ドルです。
1957年夏のカリフォルニアに、空飛ぶ円盤が墜落し、中から現れたロボットみたいな宇宙人と、ひとつ目のクリーチャーが巻き起こす騒動を描いた本作は、予告編を一見してわかるように、50年代のSF映画にオマージュを捧げた、懐かしい雰囲気のトーンで作られています。
主人公の天文学者を演じているのは、テレビ・シリーズ「ふたりは友達? ウィル&グレイス」のウィルこと、エリック・マコーマック。ヒロイン、タミーを演じてるのは「4400/未知からの生還者」のジェニー・ベアード。
「ターミネーター2」(1991年)で変幻自在に姿を変える液体金属のターミネーター、T-1000を演じていたロバート・パトリックがシェリフの役で登場していますね。
ロバート・パトリックは、「ターミネーター4」(6月13日公開)の監督マックGとは、「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル(2003年)で一緒に仕事をした親しい間柄なので、ふたりは直接会って、「次の『ターミネーター5』にちょっと出てやぁ!!」とマックG監督が頼み、ロバート・パトリックは気軽に「かめへんで!!」と答えたそうなので、「T5」が作られることになれば登場するのは、ほぼ決定的のようです。

エイリアン・トレスパス予告編




エスケーピストお次は、マイケル・マン監督の「刑事グラハム/凍りついた欲望」(1986年)で、アンソニー・ホプキンス(「羊たちの沈黙」1991年)よりも先に、人食いハンニバル・レクター博士を演じていた、「ボーン」シリーズや、「X-MEN2」(2003年)などでも有名なブライアン・コックスと一緒に、戦争責任をテーマをにした短編映画「ゲット・ザ・ピクチャー」を2004年に作ったインディーズのフィルム・メイカー、ルパート・ワイアットが、ブライアン・コックスが主演することを念頭に書き上げたオリジナル・シナリオを映画化した「エスケーピスト」(The Escapist)ですが…、たった1館だけが上映の本作はデータが上がってきておらず、ランキングにも入っていないので、具体的な数字がわかりません。
ま、それだけ少ないということですが、ちなみに、すでに昨2008年6月に公開済みのイギリスでの興行成績は、約28万3,656ドルでした。
本作でブライアン・コックスが演じているのは、終身刑を食らい、すでに12年以上も檻の中で暮らしている服役囚のフランク。実直な彼は何のトラブルも起こさず、刑務所生活を地味にやり過ごし、模範囚でしたが、愛する娘が事故で危篤となり、その最期を看取ってやりたいことから脱獄を企てることに…。計画を練ったフランクは脱獄に必要なスキルを持った、いささかミスマッチな連中を脱獄チームのメンバーとして集め、いよいよ、プリズン・ブレイクを決行するが、果たして、彼は娘が死ぬ前に、その手を握ってやることができるのか?!、というのが、本作のザッとしたあらすじです。

エスケーピスト予告編



普通の脱獄もののサスペンス映画とは少しトーンを異にする本作はラストで、アッという結末が用意されており、それに行き着く構成とオチは、筒井康隆が翻訳したブラック・ユーモアの著書「悪魔の辞典」で知られる、19世紀から20世紀にかけて活躍したコラムニストで作家のアンブローズ・ビアスの短編「アウル・クリーク橋の事件」にインスパイアされたのでは?!との指摘を受けています。
それはどういう意味か?!というのを書けば、ネタバレになるので、どうしても知りたい人は自分で「アウル・クリーク橋の事件」の結末を調べて下さい。出版各社から出されたアンブローズ・ビアスの短編集には概ね収録されているようです。
本作は公開済みの母国イギリスやヨーロッパでは、もうDVDが発売されているので、アメリカでの限定公開はDVDリリースに先がけた宣伝のような感じですね。

エスケーピスト-1


ジャイガンティックそして、メインで紹介する注目作は、「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年)や、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007年)で注目された個性的な若手の演技派ポール・ダノが、やはり活躍著しい個性派の女優ゾーイー・デシャネルと共演したというだけで見逃せない、ちょっと風変わりなラブストーリーのインディーズ映画「ジャイガンティック(又はギガンティック)」(Gigantic)です。
初登場第36位の本作はたった1館の上映ながら、1万500ドルを稼いでいるので、第2位の「モンスターVSエイリアン」のアベレージ8,155ドルを超えています。
ポール・ダノが演じているのは、スウェーデン製の高給マットレスを販売する専門店のセールス・クラークをしている28歳のブライアン。彼は、両親が歳をとってから、思いがけずに作ってしまったオマケの末っ子の三男です。祖父母のような両親と共に暮らし、他の家族として、それぞれビジネスマン、外科医として成功し、独立した歳の離れた二人の兄がいます。家族関係はそれなりに良好ながら、自分だけが家族の中で大きく世代が違うことで、何となく別世界の浮いた者のように感じながら育ってきたブライアンには、彼ならではの夢があり、それは中国人の赤ん坊を養子に欲しいという変わった考えでした。
そんなブライアンが働く店に、ある日、太りすぎで背中や腰が痛い大金持ちのアルが現れ、続けて、アルの溺愛する娘ハリエットがやって来ます。愛称をハッピーというハリエットは、ブライアンとは別の方向性ながら、やっぱり変わった個性の持ち主で、彼女は父が購入する予定のマットレスを試すと、そのまま眠ってしまいます。そうしてハッピーが夜まで眠ってしまったことで、ブライアンと彼女は誰もいなくなった店内で、親密な会話を交わし、恋に落ちることに…。その後は、ブライアンとハッピーのそれぞれカルチャーが異なる両家族の交流や、中国人の赤ん坊の養子が原因でブライアンたちが殺し屋に狙われることになったり…といった展開を、映画は物語っていくことになります。

ジャイガンティック予告編



ポール・ダノの奔放な恋人ハッピーを演じたゾーイー・デシャネルは、ジム・キャリーの相手をつとめた「イエスマン "YES"は人生のパスワード」が日本公開中ですが、「テラビシアにかける橋」 (2007年)で観せた、一見すると生徒たちから人気を集め、いい先生そうなのに、実は単に自分の崇拝者を増やしたいだけでしかない、教師のくせに幼稚なエゴを抱え持った女の魔性をさり気なく垣間見せる演技力は絶品でした。彼女は、ハル・アシュビー監督の名作「チャンス」(1979年)や、ロバート・レッドフォードの「ナチュラル」(1984年)、また、「ライトスタッフ」(1983年)、「パッション」(2004年)などを撮影したハリウッド随一の名カメラマンとして尊敬を集めている偉大なキャレブ・デシャネルの愛娘ですが、実力があるので親の七光りは必要ないですね。ちなみにゾーイー・デシャネルの名前は、J・D・サリンジャーの名作文学「フラニーとゾーイー」にちなんで名づけられているので、彼女の名前の表記は現在、使われているズーイーから、やっぱり、ゾーイーに戻してあげた方がいいような気がします。
ゾーイー・デシャネルの本作でのお父さんは、「スピード・レーサー」(2008年)に出ていたジョン・グッドマンです。コーエン兄弟監督がカンヌ映画祭でグランプリを獲得した傑作「バートン・フィンク」(1991年)で、彼がホテルに放火し、ショットガンをぶっ放して狂っていく様の印象は強烈でした。
で、一方、ポール・ダノの年老いたお父さんを演じているのは、すでに半世紀以上も俳優を続け、「ルート66」や、「アンタッチャブル」といった伝説的なドラマから、ブームを巻き起こした「ルーツ」や、近年の「X-ファイル」、「ER」までと、アメリカのテレビ史の生き字引きのような名優エドワード・アスナーです。映画では、ウィル・フェレルが主演した「エルフ ~サンタの国からやってきた~」(2003年)でサンタを演じ、ハッピーのゾーイー・デシャネルと共演していました。最新作は、アメリカでは来月5月29日から公開になるディズニー・ピクサーの最新アニメ「UP(邦題/カールじいさんの空飛ぶ家)」のカールじいさんの声です。同アニメは日本では今年末12月公開の予定です。
お母さん役は、これまでに「ボクサー」(1970年)で主演、「大統領の陰謀」(1976年)で助演、「クレイマー、クレイマー」(1979年)で助演、「テスタメント」(1983年)で主演と、計4回もアカデミー賞の女優賞にノミネートされながら、一度もオスカーを手に出来なかったジェーン・アレクサンダーです。彼女の日本公開の最新作は「ターミネーター4/サルベーション」(6月13日公開)です。

ジャイガンティック-1

本作の監督マット・アセルトンは、これがデビュー作となる新人で、自分が幼い頃に、弟や妹が欲しくて、両親が中国から養子をとればいいのに…と思っていた気持ちを映画化したと語っています。脚本を執筆したのは、マット・アセルトン監督自身と、学生時代の友人である日系人のアダム・ナガタです。彼らは、近代文学にはシュールな設定の突飛な物語がいくらでもあり、その変わった物語で人生を描くことに成功しているのに、映画はあまり、そうしたユニーク題材を取り上げることがないので、だったら、自分たちで近代文学のようなシュールなストーリーを映画用に作り出そうと考え、この「ジャイガンティック」のシナリオを書くことになったそうです。しかし、変わった題材のユニークな物語は、一般ウケせず、ヒットしそうもないから映画になっていない訳であって、本作も製作費やキャストを集めるのには苦労しましたが、主演のポール・ダノがシナリオを気に入り、真っ先に出演を決め、プロデューサー役までつとめ、協力してくれたので、前述のような優れた俳優たちをメイン・キャストに揃えることができました。

最後にタイトルの「ジャイガンティック(又はギガンティック)」(Gigantic)は、普通に訳せば、“巨大”、“巨大な…”といった意味になりますが、ここでは、子どもが何でもかんでも大げさに“すんげー!!”という時に使う文脈の言葉として用いられているそうなので、タイトルを解釈した日本語訳は“すんげー!!”になります。また同時に映画のストーリーの核となる赤ん坊の“小ささ”に対比させたユーモアとしても、“Gigantic”=“巨大”というタイトルが採用されているそうです。小さな物事や出会いが、人生の大きな物語に発展していくんですよ…ということですね。

ジャイガンティック-ポスター


さて、今週末の全米公開は、日本を含むアジアやヨーロッパではすでに上映中の「DRAGONBALL EVOLUTION」がついにUSA上陸!!、鳥山明の原作コミックを“EVOLUTION”=“進化”させたと豪語する本作について、1億ドル以上もの製作費が投入されながら、やっぱり1億ドル以上を費やした「ウォッチメン」と比べて、なぜ、映像の質に厚みがないのか?!と、以前、疑問を書きましたが、案の定、実際の製作費は言われている半分以下のおよそ4,500万ドル程度だということが、下 ↓ のスペイン語の新聞でバラされてしまいました(右下の赤く塗った所)。

DRAGONBALL_EVOLUTION

ハリウッド映画でちょっとしたスターが出てれば、SFXもアクションもない恋愛ドラマでも、それぐらいの製作費は優に使われますから、ハリウッド製SFアクション映画の話題作としては、「DRAGONBALL EVOLUTION」は、むしろ比較的低予算の作品だったことになります。そんな誇大広告?!の伝えられ方がされてしまった本作は、前述のような公開中のインターナショナル・マーケットで、これまでに2,200万ドル以上を稼いでいるので、全米でそこそこヒットすれば、ペイラインはクリアできそうです。しかし、黒字になってしまうと、もうシナリオが用意されているらしい、さらに進化を遂げる?!第2弾が製作されてしまうことになり、またまたブーイングの嵐が巻き起こるかもしれませんね。と言っても、全米での「DRAGONBALL EVOLUTION」の予定公開館数は2,000館そこそこと控えめなので、あまり大きなオープニング成績の数字は期待できません。
で、そんな「DRAGONBALL EVOLUTION」を尻目に、次回の興行ランキングの第1位を奪う予定なのは、チンコのデカさを売りに男性下着のモデルとして活躍している年上の恋人とSEXしまくりで、淫行条例に違反しているディズニー・アイドルのマイリー・サイラスが、ご存知の別人格のアイドルに変身する人気テレビドラマの映画化「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」です。以上のどちらも大したことない映画なので、まともな映画ファンの方は、全米№1コメディアンのセス・ローゲンがショッピング・モールの警備員に扮して奮闘する「オブザーヴ・アンド・リポート」の順位の結果ご注目ください!!、…て、おいおい、ショッピング・モールの警備員に扮して奮闘って…?!、今年初めから大ヒットをかっ飛ばしたコメディ「ポール・ブラート/モール・コップ」と同じじゃんッ!!という感じですが、こちらは大人向けのブラック・コメディです!!
という訳で、それでは最後に、今週も愉快に過ごせるように、真のディズニー・アイドル、セレナ・ゴメスちゃんプレゼンツ?!のダンス・ビデオをお楽しみください。センスのいい曲は先月3月、日本にツアーに来ていたフォーエヴァー・ザ・シッケスト・キッズです!!、踊っているのはジョン・ベルノスとクリッシー・ベルノスのブラザー&シスターのダンス・ユニットです!!、では来週もお楽しみにッ!!







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