ザック・エフロンに若返ったオヤジが、
他のオヤジを抑えて初登場第1位!!
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位 第2位 第3位 第4位 第5位
第1位「セブンティーン・アゲイン」(5月16日公開)
$24,065,000-(3,255館)-$24,065,000
第2位「ステート・オブ・プレイ(消されたヘッドライン)」(5月22日公開)
$14,099,000-(2,803館)-$14,099,000
第3位「モンスターVSエイリアン」(7月11日公開)
$12,900,000-(3,662館)-$162,723,000
第4位「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」
$12,666,000-(3,118館)-$56,133,000
第5位「ワイルドスピード4」
$12,290,000-(3,674館)-$136,721,000
第6位 第7位 第8位 第9位 第10位
第6位「アドレナリン2/ハイボルテージ」
$6,510,000-(2,223館)-$6,510,000
第7位「オブザーブ・アンド・リポート」
$4,055,000-(2,727館)-$18,692,000
第8位「ノウイング」(7月公開)
$3,478,000-(2,405館)-$73,699,000
第9位「アイ・ラブ・ユー、マン」
$3,370,000-(2,202館)-$64,657,000
第10位「ホーンティング・イン・コネチカット」
$3,150,000-(2,255館)-$51,918,000
★各映画の解説はこちらです。→
★今月4月は初っぱなに「ワイルドスピード4」が驚異のオープニング成績7,095万ドルを決めてくれたおかげで、前回の4月第2週の週末は復活祭のホリデイ・ウイークエンドだったのにも関わらず、興行成績は全体でマイナス15%となってしまいましたが、この週末はさらにそこから約20%も落ち込んでしまい、トップ12本の作品の売り上げトータルが1億ドルを割り込んでしまいました。と言っても、興行は不調だった訳ではなく、前年同時期と比較してみると、約14%の売り上げアップとなっており、映画興行は不況の世の中で相変わらず右肩上がりの業績を収めています。その14%を稼ぎ出して、他の今いち、パッとしなかった新作映画の主演オヤジたちをおさえて、牽引役をつとめた今週の第1位は、あの男前…
★「ハイスクール・ミュージカル」のカッコよくて、やさしいトロイこと、ザック・エフロンが主演の青春ファンタジー映画「セブンティーン・アゲイン」でした!!
3,255館が約4,200スクリーンで上映した本作のオープニング成績は、ザック・エフロンとしては、主演したミュージカル映画「ヘアスプレー」(2007年6月20日公開/3,121館/製作費7,500万ドル/国内興行1億1,887万ドル)のオープニング成績2,747万ドルに及ばなかったものの、それに近い数字は上げれた訳ですが、前作の「ハイスクール・ミュージカル3/ザ・ムービー」(2008年10月24日公開/3,626館/製作費11万ドル/国内興行9,055万ドル)のオープニング成績4,203万ドルと比べると、“ザネッサ”の相方の恋人ヴァネッサ・アン・ハジェンズを欠いたせいか?!、半分少しにまで落ち込んでしまいました。
製作・配給のワーナー・ブラザース/ニューライン・シネマが映画館で行った出口調査によると、観客の約75%は女性で、43%は18歳未満のティーン・エイジャーとのことで、まさに男性アイドル映画らしい観客層の構成を示しています。
本作の物語は、シットコム「フレンズ」のチャンドラーとして有名なマシュー・ペリー演じるダメ男のマイク37歳が結婚にも仕事にもつまずき、子どもらとの間にも距離ができてしまった結果、家を追い出され、親友ネッドの所で居候暮らしをするハメになったところから始まります…。落ち込むマイクは、バスケのヒーロー選手として活躍した20年前の高校時代の栄光を思い出し、当時の年齢から人生をもう一度、やり直したいと願うあまり、ついつい母校を訪ねてしまったところ、不思議な用務員のおじいさんと出会うことに…。そして、そのおじいさんを自殺?!から救うため自分の命をかえりみず勇敢な行動に出たマイクは、気づくと希望通りの17歳に戻っていて、しかも、ザック・エフロンになっていたッ!!、こりゃ、ラッキーだ!!、という訳で、念願の高校生に戻ったマイクは、自分の子どもらと同じ学校に通い、親として接している時にはわからなかった子どもたちの真の姿にふれることで、自分が見落としていた人生の価値を覚ることに…。
監督のバー・スティアーズは、前作の監督デビュー作である少しシリアスな青春もの「17歳の処方箋」(2002年)が極めて高い評価を受けた人ですが、ケイト・ハドソンの傑作ラブコメ「10日間で男を上手にフル方法」(2003年)の脚本を書いた人ですよと言えば、あぁ、この「セブンティーン・アゲイン」も楽しませてくれそうだなぁと思えますよね。
共演者は、マシュー・ペリーの嫁さん、つまりザック・エフロンの嫁さん?!を演じているのはジャド・アパトーの嫁さんのレスリー・マンです。無論、ジャド・アパトー映画の常連女優です。そのレスリー・マンの17歳の頃を演じているのは、猟奇的なチョン・ジヒョンと共演した「ブラッド/ザ・ラスト・ヴァンパイア」が来月5月29日から日本公開されるアリソン・ミラー。で、ザック・エフロンの娘を演じているのは、ヴァンパイアは退治しなければならない「バフィー ~恋する十字架~」のヴァンパイア・スレイヤー、ミシェル・トラクテンバーグです。息子のスターリング・ナイトは、アイドルのデミ・ロバートが主演しているディズニー・チャンネルのティーン・ドラマ「サニー・ウィズ・ア・チャンス」にレギュラーで出ています。
マシュー・ペリーの悪友ネッドを演じ、若返ってザック・エフロンになった友人の保護者を偽って、高校に再入学させてくれるのは、コメディ・セントラルの人気番組「レノ911」のレギュラーで、「燃えよ!ピンポン」(2007年)や、「ハンコック」(2008年)に出ていたコメディアンのトーマス・レノンです。「レノ911」の映画版「ポリス・バカデミー/マイアミ危機連発!」(2007年)にも当然、出演しています。
本作の「セブンティーン・アゲイン」(17 Again)という題名は、1988年に公開されたジョージ・バーンズ主演の「エイティーン・アゲイン/これで2度目の18歳」(18 Again!)のパロディというか、引用になっています。
同映画は、81歳の元プレイボーイの金持ちのじいさんが、若返って、もう一度、遊びまくりたいと願っていたら、18歳の孫と体と魂が入れ替わってしまうというストーリーで、ジジイが孫の体で遊びまくっている間に、昏睡状態に落ち入ったジジイの体の中で若い孫が死にそうになってしまいます…。
そんなひどいジジイを演じて主演したジョージ・バーンズは、1920年代から妻のグレイシー・アレンとのコンビでコメディアンとして活躍し、1950年代に人気テレビ番組「ザ・ジョージ・バーンズ&グレイシー・アレン・ショー」で一世を風靡し、1975年にはニール・サイモン原作の「サンシャイン・ボーイズ」でアカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した人です。その後は、歌手のジョン・デンバーが主演したコメディ映画「オー!ゴッド」シリーズ(第1作は1977年公開)で変な神さまに扮して、ジョージ・バーンズは人気を博し、1996年に100歳で大往生しました。
遺作は、ジョージ・ルーカスの失敗作として忘れられている「笑撃生放送! ラジオ殺人事件」(1994年)でした。
「エイティーン・アゲイン/これで2度目の18歳」は、本屋さんで売ってるワンコインで買える500円DVDのコスミック出版から「エイティーン・アゲイン/もう一度青春を!」という題名でリリースされているので、まぁ、ヒマつぶしのつもりにでも一度、本作と併せて、ご覧になられてみてはいかがでしょう?!
少し本題からハズレてしまいましたが、ザック・エフロン主演の「セブンティーン・アゲイン」の予告編は、コチラの日本版公式サイトか、このブログならココでご覧になれます。
ザック・エフロンについて、彼は映画俳優ではなく、タダのアイドルだろ?!という見方もありますが、僕は将来性に期待していて、ディズニー・チャンネル出身としては、シャイア・ラブーフに続く、スターになるのでは?!と思っています。
もう誰もシャイア・ラブーフをディズニー・アイドルとは思っていないですよね?!、ザック・エフロンもそうなる日がいずれ来ると信じてあげましょう。そのためにも、ワーナー・ブラザースはこの「セブンティーン・アゲイン」の成功を踏み台に、先日、ココで伝えた同社が企画中のザック・エフロン主演の人気アニメの映画化「ジョニー・クエスト」を早く実現してほしいですね。
★「消されたヘッドライト」??じゃなくて、「消されたヘッドライン」という、テレビのサスペンス劇場っぽい邦題をつけられてしまった社会派サスペンス「ステート・オブ・プレイ」は2,803館が約3,200スクリーンで上映し、初登場第2位となりました。
ラッセル・クロウとベン・アフレックの2大スターが初共演の本作は、イギリスで2003年に放送され、日本でもNHKがオンエアしたミニ・シリーズのテレビ・ドラマ「ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図~」を映画化したものです。物語は、ベン・アフレック扮する新進政治家スティーヴン・コリンズの愛人が殺害されるというスキャンダル事件が発生し、スティーヴンとは旧友であるラッセル・クロウの豪腕新聞記者カル・マカフィーが事件の謎を追うことになります。後はおなじみのフレーズとして、事件の裏には巨大な陰謀ぐわぁぁぁあ…ッ!!ということですね。
単独主演ではなく、大物男優とのコンビ作が相次いでいるラッセル・クロウとしては、昨2008年秋にレオナルド・ディカプリオと共演したワーナー・ブラザース製作のスパイ・スリラー「ボディ・オブ・ライズ(ワールド・オブ・ライズ)」(2008年10月10日公開/2,714館/製作費7,000万ドル/国内興行3,939万ドル)の思いきしハズしてしまったオープニング成績1,288万ドルよりは上向いたものの、この2大スター激突路線の引き金となったデンゼル・ワシントンとのコンビで臨んだ「アメリカン・ギャングスター」(2007年11月2日公開/3,110館/製作費1億ドル/国内興行1億3,016万ドル)のオープニング成績4,356万ドルには遠く及ばず、同映画の大ヒットを実績に、本作を製作したユニバーサル映画はアテがはずれてしまいました。
2大スターの出演料を考慮すると、どうやら、このパターンは割の悪い路線になってしまったようなので、ラッセル・クロウはまたピンで主演の方向に進路変更するしかなさそうですね。
ベン・アフレックにとっても、久しぶりのヒット作だった前作のラブコメ群像劇「そんな彼なら捨てちゃえば」(2009年2月6日公開/3,175館/製作費2,500万ドル/国内興行9,320万ドル/日本8月1日公開)のオープニング成績2,778万ドルをまた下回ってしまいました…。
製作・配給のユニバーサル映画の調べによれば、本作は硬派な社会派サスペンス・ドラマながら、観客層の構成は女性の方が約55%と、若干ながら男性を上回っています。鑑賞理由を尋ねたアンケートの結果では、ラッセル・クロウを観たいと目当てにして来た観客が約66%と高い数値を示したそうです。ハンサムなベン・アフレックよりも、ラッセル・クロウの方が総合的な人気は高かったようです。
そして、本作の主な観客層は35歳以上の中高年で、全体の75%がそうしたアダルト層で占められています。つまり、まとめると、意外に年配の女性向き映画だったという訳でしょうか?!
オリジナルのテレビ・ドラマを監督したのは、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007年)から同シリーズを担当しているデヴィッド・イェーツですが、この映画版の監督は、「ラスト・キング・オブ・スコットランド」(2006年)のケヴィン・マクドナルドです。両監督でどのようにアプローチが違うのか?!、観比べてみるのもおもしろそうですが、映画版の方は、脚本チームが大変、豪華です。
まずは、ベン・アフレックの相棒マット・デイモンの「ボーン」シリーズや、「フィクサー」(2007年/監督も)を手がけ、また、クライヴ・オーウェンとジュリア・ロバーツの詐欺師映画「デュプリシティ」が来月5月1日の映画半額デーから日本公開になるトニー・ギルロイ、そして、「キングダム/見えざる敵」(2007年)のマシュー・マイケル・カーナハン、「アメリカを売った男」(2007年/監督も)のビリー・レイという、社会派エンタテインメントの生え抜き3人が知恵を絞りあい、完成しました。
なので、見応えは保証されているようなものですが、今時、過去の遺物のようなメディアである新聞をテーマに取り上げてどうするんだ?!という指摘を本作は受けていて、もっと現代的なアダプテーションを計った方がよかったのでは?!…という意見もあるようです。
共演者としては、ラッセル・クロウの上司の女編集長に「クィーン」(2006年)のヘレン・ミレン、同僚となる女性記者デラは「きみに読む物語」(2004年)のレイチェル・マクアダムズ、ベン・アフレックの疎遠な妻を演じているのは、ダンナのショーン・ペンがナタリー・ポートマンとエッチして、また浮気されてしまった「こわれゆく世界の中で」(2006年)生きているようなロビン・ライト・ペン。
その他に、「ダウト」(2008年)で、ゴールデングローブ賞およびアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたヴィオラ・ディヴィス、「ハンコック」(2008年)のジェイソン・ベイトマンといった人たちが出演しています。
ちなみに、本作は最初の予定では、ベン・アフレックの政治家をエドワード・ノートンが演じ、ラッセル・クロウの記者をブラッド・ピットが演じて、「ファイト・クラブ」(1999年)が再現される予定でしたが、両者共に撮影前に降りてしまいました。
ブラピは新聞記者を演じると、駆け出しの頃に主演したダサいテレビドラマ「グローリー・デイズ」を引き合いに出されそうで嫌だったのかもしれません?!、…というのは、もちろん冗談で、本当は脚本が書き直されるうちに、映画のイメージが当初と変わってしまったから…というのが理由です。エドワード・ノートンはブラピの降板により、撮影の日程が変更となり、スケジュールの都合で降板しました。
本作の予告編は、ココの公式サイトか、このブログのココでご覧下さい。
★第3位のパラマウント/ドリームワークス・アニメの3-D/CGアニメ「モンスターVSエイリアン」は、上位で勢いづいていた「ハンナ・モンタナ」と「ワイルドスピード4」が順位を下げたのにも関わらず、3-D割増料金を徴収しているせいか?!、売り上げのマイナスを約40%に抑え、先週と変わらず第3位をキープし、暴走アイドルと暴走ストリートレーサーを追い越してしまいました。
本作で主人公のジャイアント・ウーマン、スーザンの声をつとめているリース・ウィザースプーンについて、先週、グッドフライデーのお休みに子どもとキャッチボールするのにプロテクターで顔面完全防御で遊んでるのはアホじゃないか?!みたいに書いてしまったのですが、リース・ウィザースプーンはその後も連日、UCLAに通い、野球の特訓を受けていて、新作映画の役作りのトレーニングだったことがわかりました!!
リース・ウィザースプーンには小バカにしたようなことを書いて、本当にごめんなさいと慎んで、お詫びしますが、リース・ウィザースプーンは何気に好きでイチイチ紹介してるので許してください!!
で、そのリース・ウィザースプーンが巨人の星みたいな毎日を過ごしている目的の新作映画ですが、「ブロードキャスト・ニュース」(1987年)や、「恋愛小説家」(1997年)といった大人向けのドラマ映画の名匠ジェームズ・L・ブルックス監督の「ハウ・ドウ・ユー・ノウ?(How Do You Know?)」(仮題)という作品のようです。
同映画の内容の詳細はよくわからないのですが、ロマンチック・コメディらしく、共演は「マーリー/おバカな犬が教えてくれたこと」(2008年)のオーウェン・ウィルソンです。オーウェン・ウィルソンは本格的にメジャー・リーグの球団テキサス・レンジャーズを訪ねて、メジャー・リーガーらしいガムの噛み方や、噛みタバコのツバの吐き捨て方など?!、野球選手の仕草を身につけるべく学んでいるらしいので、現役か?、元大リーガーかはさておき、とりあえず、彼は野球選手の役のようです。
もしかして、マドンナが出演した「プリティ・リーグ」(1992年)みたいな女子野球の映画なんでしょうか?!
また、リース・ウィザースプーンは、1998年にミステリ作家のジェン・サックスが発表したデビュー作で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀処女長篇賞にノミネートされた「ナイス・レディ」(邦訳はハヤカワ・ミステリ文庫)の映画化に、自らプロデューサーも兼ね、主演する予定です。
「ナイス・レディ」の内容は、BOOKデータベースによると…
グレースは心の優しい女性だ。恋人と別れたいけれど、相手を悲しませたくない。だから、仕方なく殺してしまうのだ。一方、グレースを偶然見かけた殺し屋のサムは彼女に恋心を抱き、監視するようになる。そして彼女の殺人の手際のよさに思いをつのらせていく。やがて、グレースが三人目の恋人を殺した時、グレースとサムは運命の出会いを…殺人癖のある女と一匹狼の殺し屋の危険な恋を描くブラックな味わいのサスペンス。
…という訳で、ボーイフレンドを次々と殺しちゃう雑誌編集者の主人公グレース役は当然、リース・ウィザースプーンが演じ、ブラックなラブコメになるようですね。
この「ナイス・レディ」を製作するのは20世紀FOX傘下のフォックス・サーチライトですが、そもそもはワーナー・ブラザースのプロジェクトで、「恋愛小説家」でアカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得したヘレン・ハントが主演する予定でした。
すでに「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(2005年)で、アカデミー賞最優秀主演女優賞をゲットしているリース・ウィザースプーンですが、ヘレン・ハントのキャリアをなぞるようにして、2人めのオスカーさんを家に招く気なのかもしれません?!
↑ 怖そうなコーチの女性に球ひろいをさせられるリース・ウィザースプーン!!
↑↓ 怒涛の千本ノックを浴びせられ、耐えるオスカー女優!!
リース・ウィザースプーンの女優魂は大したものでしたッ!!
★ソウルの神さま、レイ・チャールズを演じた「Ray/レイ」(2004年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したほか、「ドリームガールズ」(2006年)や、「キングダム/見えざる敵」(2007年)といった傑作で知られる俳優兼コメディアンのジェイミー・フォックス41歳が毒舌トークを売りとしている自分のラジオ番組でリスナーから、マイリー・サイラスの16歳にしては大人を舐めた生意気な態度の話題が持ち出されたのを受けて、「マイリー・サイラス?!、誰だ、それ?!、白いガキの売春婦はエロビデオでも撮ってろつーんだよッ!!、お前なんてなぁ、トットとブリトニー・スピアーズみたいなヤク中になって、リンジー・ローハンみたいにレズのやりマンになりゃいいんだ!!、性病でも食らってろ、このタコがッ!!」みたいなことを、ジェイミー・フォックスに言われてしまったマイリー・ハンナ・モンタナ・サイラスが主演のディズニー・チャンネルの人気ドラマを映画化した「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」が、同じディズニー・チャンネルの人気者として観客層が思いっきりかぶっているザック・エフロンの「セブンティーン・アゲイン」が封切られた影響をモロに受け、売り上げを大きく60%もダウンさせ、先週の初登場第1位から、いきなり第4位にまで落っこちてしまいました。
ジェイミー・フォックスはその後、テレビ番組で、マイリー・サイラスを傷つける大人気ない発言をしてしまったと謝罪しましたが、自分のような毒舌コメディアンの立場もわかってくれと述べました。日本の毒舌タレントも往々にしてそうであるように、こうした毒舌ギャグというのは概ね、大衆が内心、思っているけれど、口には出しかねる、はしたない本音を代弁するもので…、と、後は言わずもがなですね。
健全なディズニー・チャンネルから、早く消えてほしいです…。
なお、シカゴの映画館で本作をビデオカメラで写し撮っていた映画泥棒の海賊版業者が逮捕されていますが、よりによって、マイリー・サイラスの映画で捕まるとは…大バカ野郎です!!
★第5位の「ワイルドスピード4」は、202館もの映画館が追加上映を開始し、スクリーン数が大きく増えたのにも関わらず、約55%の売り上げ失速で、先週の第2位から順位を後退させています。
すでに1億3,672万ドルも稼いでいる本作は、シリーズ№1ヒット作である第1作めのオリジナルの「ワイルドスピード」(2001年)の興行記録1億4,453万ドルは間違いなく抜いて、シリーズ中最大ヒット作になるでしょうが、第1作の製作費が約3,800万ドルだったことを考慮すると、約8,500万ドルと倍以上の金額をつぎ込んでいる最新作は、これぐらいヒットして当たり前と言われてしまうかもしれません。
しかし、売り上げのダウン率を比べると、第1作は最新作の今週と同じ3週めで約39%のマイナスにとどまり、この週末の「4」の売り上げとほぼ同額の1,228万ドルを稼いでいるので、やはり、第1作めの方がインパクトがあり、集客の持続力では勝っていたらしいことが窺えます。こうした傾向のデータを踏まえると、次のブラジルが舞台になるらしい「ワイルドスピード5」では製作費を上げるよりも、抑えておいた方が無難なのかもしれませんね。
で、下 ↓ は、最新作でシリーズに復帰した、ヴィン・ディーゼルの妹ミア役のジョーダナ・ブリュースターがセクシー・ポーズを披露した男性誌マキシム5月号のグラビアです。彼女のダンナは、マイケル・ベイ監督の下でホラー映画専門お仕立て直し業者プラチナム・デューンズのプロデューサーをつとめているアンドリュー・フォームです。「テキサス・チェーンソー・ビギニング」(2006年)に出演したのが、恋のビギニングでした!!
★「アドレナリン2/ハイボルテージ」が、アドレナリン全開でも、ハイボルテージでもない、下位ランキングの第6位からのスタートとなってしまいました…!!
前作のシリーズ第1作「アドレナリン」(2006年9月1日公開/2,515館/製作費1,200万ドル/国内興行2,783万ドル)のオープニング成績1,045万ドルに届かなかったばかりか、2,000館以上の拡大公開作品に限ると、ジェイソン・ステイサムは、「トランスポーター」(2002年10月11日公開/2,610館/製作費2,100万ドル/国内興行2,529万ドル)のオープニング記録910万ドルを下回って、自己最低のワースト記録を本作で更新してしまいました…!!
と言っても、本作はココで伝えたように、ヨドバシカメラなんかで8万円ぐらいで買える家庭用のキャノンのビデオカメラHF10で撮影するなど、ほとんど自主映画的なノリで作られたハリウッド映画として、製作費は前作とほとんど変わらない約1,250万ドルなので、このまるで興奮できないオープニング成績でも、製作費の半分の金額にまで達していることになります。
ただし、このように数字が低いと、監督コンビのマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーは、次からは実験的な映画製作のスタイルをやめて、ふつうに作れよッ!!と言われてしまいそうですね…。
さて、ジェイソン・ステイサム演じる殺し屋のシェヴ・チェリオスは前作(2007年)では、中国製の謎の毒薬を盛られ、興奮してアドレナリンを分泌し続けないと死んでしまうという設定でしたが、この続編「アドレナリン2/ハイボルテージ」では、自分の心臓を盗まれ、代わりにバッテリーで動く怪しい中国製の人工心臓を埋め込まれてしまいます!!、そのパチい人口心臓がすぐにバッテリーが切れそうになるので、ジェイソン・ステイサムは電力を探し、アノ手コノ手で充電しながら、自分の心臓を取り返すべく、闘うことになります…!!
共演は前作に引き続き、エイミー・スマート演じる恋人イヴが登場し、前作では白昼のチャイナタウンで衆人環視の中、エッチしていましたが、この続編でも、下 ↓ の写真のような、トンデモないところでヤッちゃうようです!!
また、品のないワーストドレッサーとして有名で、万引き事件で警察に逮捕され、年齢のサバを読んでいたことを警察発表でバラされてしまった中国人女優バイ・リン42歳が出演しているほか、80年代のアイドル・スター、コリー・ハイム(「ロストボーイ」1987年)がリバイバル人気で顔をのぞかせています。
本作の予告編は、コチラから、あなたのブラウザを破壊する3-D風予告編をご覧下さい。家庭用のビデオカメラをどう使って撮影したのか?!、紹介しているメイキングの動画はコチラです。また、ココに乳首をX点印のニップル・テープで隠しているエイミー・スマートの写真があるので、男性の方はお楽しみください!!
↑ 一体、どういうシチュエーションから、こんなところでする必要があるのか?!
「アドレナリン」シリーズの発想は不思議すぎますッ!!
★全米№1コメディアンのセス・ローゲンと、全米№1コメディエンヌのアンナ・ファリスが共演した大人向けのブラック・コメディ「オブザーブ・アンド・リポート」は、どうやら、口コミが伸びなかったようで、先週の初登場第4位から、いきなり約63%ものダウンとなり、第7位にまで落ち込んでしまいました。とは言え、2週めでトータルの興行収入と製作費の数字がほぼ並んだ状態なので、最終的にはわずかながらの黒字が出そうですが、単館アベレージの売り上げでは、同じコメディ映画で公開5週めの旧作である第9位の「アイ・ラブ・ユー、マン」の1,530ドルに負けてしまっていて、「オブザーブ・アンド・リポート」は、1,487ドルしか稼げていません。
映画の格付けサイト、RottenTomatoes での支持率も、「アイ・ラブ・ユー、マン」が今だ80%と高い人気を誇っているのに対して、「オブザーブ・アンド・リポート」は53%どまりですから、やはり、観た人の評価が割れてしまっています。
ともすれば批判も浴びせられてしまうブラックなダーティー・ジョークは万人にウケる訳はないので、あらかじめ仕方がないと言えば、仕方のない結果ですが、セス・ローゲンとアンナ・ファリスが出てることを考えると、かなり期待をハズシてしまっているのかもしれません…。
★共に公開5週めである第8位のニコラス・ケイジの大予言SFスリラー「ノウイング」と、大人の男の親友探しを描いた第9位のラブコメ「アイ・ラブ・ユー、マン」は、先週の第5位と第6位から引き続いて仲良く順序を保ったままのステップダウン。興行のフィナーレが見えてきたそれぞれは、「ノウイング」が520館のスクリーンを失い、「アイ・ラブ・ユー、マン」は441館が撤退してしまいました。
売り上げのマイナスは共に約46%で、1館あたりに置き換えたアベレージの売り上げでは、「ノウイング」が1,446ドル、「アイ・ラブ・ユー、マン」が1,530ドルと、微妙に「アイ・ラブ・ユー、マン」の方が人気を集めていて、順位が入れ替わってしまうのも、この2作品のこれまで通りの展開ですね。
しかし、「ノウイング」の推定製作費5,000万ドルに対して、「アイ・ラブ・ユー、マン」は贅沢なドリームワークス作品とは言え、日常を舞台にしたSFXなどないラブコメなので、そこまでお金はかかっていないでしょうから、「アイ・ラブ・ユー、マン」の方が効率がよく、最終的な軍配もこちらに上げられそうです。ただし、来週には仲良くランキングから消えてしまっている可能性は高そうです…。
第10位のインチキ・ホラー映画「ホーンティング・イン・コネチカット」も約46%のマイナスですが、本作は先週の第7位からスリーランクのダウンです。
公開4週めで466館が打ち切ってしまったので、この映画も来週には悪魔払いされてしまいそうですが、この手のホラー映画で興収が5,000万ドルを超えたのですから、御の字ではないでしょうか。
★今週の圏外の注目作は、昨2008年のサンダンス映画祭で、科学を題材にした優秀作品に与えられるアルフレッド・P・スローン賞を受賞した近未来SFドラマの「スリープ・ディーラー」です。18館で封切られた本作は、1館あたりで1,672ドルを売り上げたオープニング成績3万100ドルで、ランキングの第37位に初登場しています。
短編のドキュメンタリー映画で才能を認められた新人のアレックス・リベラ監督が初めて劇映画のメガホンをとった、この「スリープ・ディーラー」は、アメリカとメキシコとの国境に巨大な壁が築かれ、両国間の違法な行き来や、不法移民が根絶された近未来が舞台です。そうした密入国の問題が解決するのはよいことでしょうが、巷でよく言われるように、アメリカ経済は実のところ、不法入国移民らの低賃金労働に下支えされています。この映画の近未来アメリカでは、その労働者不足を補うために、究極のアウトソーシングとして、メキシコ側に設置した端末を労働者の肉体に直接つなぎ、ひとの神経をデジタル回線として脳にアクセスすることで、メキシコにいる労働者にアメリカ側にある作業機械を操作させる…という、ちょっと恐ろしい高度なテクノロジーのシステムを発明しています。アニメの「攻殻機動隊」などで描かれていた世界観ですね。本作の主人公となる青年メモ・クルズは、豊かな北、つまりアメリカに憧れ、あちら側に行きたいと願っていたところ、自分の記憶をオンラインで販売している女性ルースと出会い、メモがネットワークに不正アクセスしたことから波乱を招くことに…。
現実にその国で働き暮らしていても、社会の一員になることは極めて困難で、ゴーストのような存在として漂流している不法滞在者の在り方を、ヴァーチャルとリアルというネットの概念に置き換え、上手くSF化した作品と解釈できそうです。
ネットで記憶を売るブロガーのルースを演じているのは、「GOAL!2」(2007年)に出ていたレオノア・バレラです。
アレックス・リベラ監督は、2002年のサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞し、この「スリープ・ディーラー」の製作資金を得ているので、本作は日本でも必ず観られないとダメですね。ま、DVDぐらいはいずれリリースされると思うので、チェックしておいて下さい。ココに本作の予告編があります。
★さて、次回の予告ですが、今週末の全米公開は、連続殺人鬼の実録映画「ゾディアック」(2006年)では破滅した人生を送る新聞記者だったロバート・ダウニー・Jrの演じる真っ当な新聞記者が、マイリー・サイラスをビッチ呼ばわりした毒舌で人生が破滅してしまった?!天才音楽家の再起を手助けする感動実話の映画化「路上のソリスト」(5月30日公開)がついに登場!!、また、そのロバート・ダウニー・Jrと「アイアンマン」(2008年)では親友関係だったテレンス・ハワードも路上で天才格闘家のチャニング・テイタムをスカウトし、格闘賭博で共に奈落から浮かび上がろうとする、闘う人間ドラマ「ファイティング」も参戦!!、そして、「HEROES/ヒーローズ」の二重人格者ニキ・サンダースこと、アリ・ラーターが異常人格者の女ストーカーとなり、ビヨンセと対決するサイコ・スリラー「オブセスド」も公開です。さらに、「ミスト」(2007年)のトーマス・ジェーンが主演のオクラ入り寸前だったSFアクション映画「ミュータント・クロニクルズ」が何とか限定公開で封切りに!!、と、バラエティに富んだジャンルの新作が封切られる予定です。
4月最終週を制覇するのは、どの作品か?!、来週もお楽しみに!!
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