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シリーズ第4弾の製作まで視野に入れて、構想が進められていることを昨日(9月24日)、お伝えした「プロメテウス」ですが、リドリー・スコット監督が、自らの口から待望の第2弾のタイトルを発表し、いわゆる「プロメテウス」シリーズというものは消滅したらしいことを明らかにしてくれました…!!








10月2日の全米公開に先がけて、来週水曜日の9月30日に最新作「ザ・マーシャン」が封切られるイギリスの映画サイト HeyUGuys のインタビューに応じたリドリー・スコット監督が、「プロメテウス」シリーズについて尋ねられ、思いがけず、いきなり、「プロメテウス2」の正式のタイトルは…、

「エイリアン : パラダイス・ロスト」

…であり、「プロメテウス」シリーズではなく、続篇からは、もう「エイリアン」シリーズとして見なされることを明らかにしてくれました…!!


プレデターと対決した「AVP」シリーズは番外編として除けば、本流の「エイリアン」シリーズは、1997年公開のジャン=ピエール・ジュネ監督による第4弾「エイリアン: レザレクション」まで作られていますから、単純に通算をすれば、「プロメテウス2」=「パラダイス・ロスト」は「エイリアン5」?!ということになってしまい、ニール・ブロムカンプ監督の謎の最新作は「エイリアン6」?!として数えられることになるのかもしれません…?!

しかしながら、ドイツの映画サイト Filmfutter の取材にもとづいて、昨日お伝えしたように、前日譚の「プロメテウス」シリーズが独自の物語を展開したすえ、本流の「エイリアン」シリーズにたどり着いて、ドッキングをするのは、来年2016年1月クランクイン予定の「2」ではなくて、さらに続編の「3」、または「4」のはずですから、早々と第2弾で「エイリアン」を名乗ってしまうのは時期尚早?!として、リドリー・スコット監督自身の構想とタイトルとが食い違っているような矛盾の印象を持たれても仕方がないかもしれませんね…。

よって、シリーズを製作・配給する20世紀FOXが、映画を売り込む宣伝マーケティングの視点から、人気タイトルの「エイリアン」を名乗ってくれたほうが、よりヒットの可能性が高まると見越して、「プロメテウス: パラダイス・ロスト」だったものを、「エイリアン : パラダイス・ロスト」に変えてほしいと求めた結果なのかな…?!と、そろばん勘定の憶測ができなくもありませんが、いずれにしろ、肝心の続篇の内容は、「プロメテウス」でも「エイリアン」でもなく、副題として添えられた「パラダイス・ロスト」に寄り添っているはずですから、その由来であるジョン・ミルトン著の同名叙事詩「失楽園」との関連性にこそ着目すべきだと思われます。

その「エイリアン5」?!が寄り添った「失楽園」の邦訳本を出版する岩波書店によれば…、
“ 「一敗地に塗れたからといって,それがどうしたというのだ?、すべてが失われたわけではない」、かつては神にめでられし大天使、今は反逆のとが故に暗黒の淵におとされたサタンは、麾下の堕天使の軍勢にむかって、こう叱咤激励する。神への復讐はいかにして果さるべきか――。イギリス文学の最高峰というにふさわしい長篇叙事詩。 ”
…とのことで、サタン、つまり、堕天使ルシファーと、キリストとして見なされるヤハウェとの戦いについて、あらすじは書かれているわけですが、前作の第1弾(2012年)で、人型エイリアンの “ エンジニア ” が、地球の人類を創造した神?!のように暗示されていたことを踏まえると、続編「パラダイス・ロスト」では、ノオミ・ラパスのエリザベス・ショウとミヒャエル・ファスベンダーのアンドロイド、デヴィッドとが、エンジニアの惑星=エデンの園にたどり着いて、神と堕天使の闘争=エンジニア同士の確執に巻き込まれた挙げ句、アダムとイブのように禁断の知識の果実を食べるように仕向けられてしまい、罰として楽園を追われるのかな…?!などと想像をめぐらすことが出来そうですし、いずれにしろ、“ プロメテウス ” が、人類に火を与えた神の名前だったことを思うと、“ 神 ” というモチーフを引き継いだ「パラダイス・ロスト」は、続編にふさわしい副題のようにも思われます。

果して、「エイリアン5」として位置付けてもよいのか?!、それとも、やはり、番外編の前日譚として、本流シリーズに加えて、カウントしない方がよいのか?!は、まだ何とも言えませんが、この後に控えているニール・ブロムカンプ監督としては、自分の「新・エイリアン」、もしくは、「正・エイリアン 3」?!よりも前に、「エイリアン」のタイトルが復活することで、唐突にシガーニー・ウィーバー主演作が世に出る違和感が薄まり、ちょっと気楽になれたかも…?!

さて、「プロメテウス 2」から、タイトルとしては、もう公式に「エイリアン」シリーズに突入!!のサプライズが、リドリー・スコット監督本人から明らかにされたことについて、CIAリーダーのみなさんは、どのような印象の感想をお持ちになられたでしょう…?!







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