音楽映画の屈指の名作として、世界中の映画ファンに愛されている「ONCE ダブリンの街角で」（2006年）のジョン・カーニー監督が、同映画に相通ずるような音楽と人生とを再びテーマにとり上げた最新作「ビギン・アゲイン」の予告編を、配給のワインスタイン・カンパニーがリリースしました…！！となれば当然、おい、今すぐ観ないといけないだろ…ッ！！と脅しにかかりたいところですが、残念ながら、名作中の名作映画の「ONCE ダブリンの街角で」ほどの出来栄えではない…といった評価が、すでに下されているので、いつものように、ぜひ、ご覧ください…！！と、フツーにお願いします…！！








そもそもは「キャン・ア・ソング・セイブ・ユア・ライフ？」という、ちょっと変わった問いかけのタイトルだったものを、人生の再出発という映画のテーマにそって、いかにもベタで、一般にわかりやすい「ビギン・アゲイン」に改題されてしまったことからして、まっとうな映画ファンの方は、その題名変更だけで期待値が下げられたような気がしないでもないジョン・カーニー監督の最新作が初公開した予告編です…！！

無名のキャストを起用した「ONCE ダブリンの街角で」とは打って変わって、キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、そして、ヘイリー・スタインフェルドちゃんという第一級の演技者が集まったことから、映画の見た目は洗練されたものの、そうしたキャストに見合った、メジャー映画らしさを気にかけたのか、いわゆる大向こうを唸らせようとするかのような大衆ウケの要素が、作品を薄っぺらくしてしまい、「ONCE ダブリンの街角で」のような、とても渾身の作とは言えない…といった風に、昨2013年のカナダ・トロント国際映画祭で行われたプレミア上映のレビューの評価をまとめることができそうな「ビギン・アゲイン」の肝心の物語は…、


わかりやすく編集された予告編をご覧になれば一目瞭然ですが…、かつては一流の A&R マン…という音楽業界の職業は、平たく言えば、まぁ、スカウト＆プロデューサーが職務の仕掛け人として活躍したものの、現在はだらしなく酒に溺れて、ギョーカイのお荷物となり、私生活ではヘイリー・スタインフェルドちゃん扮する娘のヴァイオレットとの間に溝を抱えているマーク・ラファロの主人公ダンが、ついに所属するレーベルから追い出されてしまって、途方に暮れた矢先、キーラ・ナイトレイ扮するシンガーソングライター、グレタの歌を偶然、耳にすることに…ッ！！


…といった次第で、マルーン5のアダム・レヴィーンが演じる恋人のデイヴが、ロック歌手として成功するや否や、捨てられてしまったような格好となり、傷心のグレタと、いつの間にか、人生から転落してしまったダンとが、お互いの自尊心を取り戻すべく、つまずきから立ち上がって、共に成功を目指し、奮闘する過程が描かれることになります。


マーク・ラファロの演技はチャーミングで、ぜひ観る価値があると評されていますし、キーラ・ナイトレイ、ヘイリー・スタインフェルドちゃんらの女優陣の力量が申し分ないのも、くり返し述べるまでもありません。なので、けして失敗作とまでは言えない「ビギン・アゲイン」ですが、あまりにも傑作だった「ONCE ダブリンの街角で」の感激を念頭に置いて、映画館に足を運んだ方は、ちょっと期待ハズレにはなるかもしれないようですね…。

ジョン・カーニー監督が、キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、ヘイリー・スタインフェルドちゃんを起用した最新作「ビギン・アゲイン」は、北米では今夏7月4日の独立記念日から、限定公開で封切りの予定です…！！


The latest film from writer-director John Carney (ONCE), BEGIN AGAIN is a soul-stirring comedy about what happens when lost souls meet and make beautiful music together. Gretta (Keira Knightley) and her long-time boyfriend Dave (Adam Levine) are college sweethearts and songwriting partners who decamp for New York when he lands a deal with a major label. But the trappings of his new-found fame soon tempt Dave to stray, and a reeling, lovelorn Gretta is left on her own. Her world takes a turn for the better when Dan (Mark Ruffalo), a disgraced record-label exec, stumbles upon her performing on an East Village stage and is immediately captivated by her raw talent. From this chance encounter emerges an enchanting portrait of a mutually transformative collaboration, set to the soundtrack of a summer in New York City.





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