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ロンドンを目指すアフガン難民の過酷な密入国の旅を、ドキュメンタリーの手法で描いた「イン・ディス・ワールド」(2002年)や、アンジェリーナ・ジョリー主演の「マイティ・ハート」(2007年)といった作品で、現実の出来事を巧みに劇映画に置きかえた、イギリス映画界の名匠マイケル・ウィンターボトム監督が、いわゆる “ アマンダ・ノックス事件 ” の女子留学生殺害をめぐって巻き起こったスキャンダラスな過熱報道を題材とした最新作「フェイス・オブ・アン・エンジェル」の予告編を初公開したので、ご覧ください…!!








現地のドイツでは明日となる2月6日(木)から始まる第64回ベルリン国際映画祭のマーケットで、最新作「フェイス・オブ・アン・エンジェル」を一般公開してくれる配給会社を探すセールスにつとめなければならないマイケル・ウィンターボトム監督が、そのPRの営業ツールとして、予告編を初公開したので、チェックしておいてください…!!

ラッシュ」(2013年)のニキ・ラウダと、「アンダーワールド」シリーズのケイト・ベッキンセールが共演した「フェイス・オブ・アン・エンジェル」は…、2007年にイタリアのペルージャで、イギリス人留学生のメレディス・ケルヒャーさん(当時21歳)が自室で殺害され、遺体の状況が半裸で、性行為の直後であったことから、ルームメイトのアメリカ人留学生 アマンダ・ノックスさんと、その恋人の男性、および男性の友人らが、メレディスさんに乱交に加わるよう強要した挙げ句、犯して、殺してしまった…!!と推測づけられた “ アマンダ・ノックス事件 ” を題材としたものですが…、


マイケル・ウィンターボトム監督の関心は、どうやら、そのスキャンダラスな殺害事件の真相にたどり着こうといった事実の究明ではなく、事件をハレンチに持てはやしたメディアの過熱報道にこそ目を向け、その渦中に飛びこんでしまったダニエル・ブリュール扮する映画監督のトーマスの複雑な心境が主に描かれることになるようです。

以下↓の公式のシノプシスによれば…、妻との苦い離婚を経験し、9歳の幼い娘を抱える映画監督のトーマスは、かつての成功を取り戻して、再び脚光を集める題材として、イタリアのトスカーナで発生したスキャンダラスなイギリス人の女子留学生殺害事件に着目し、ケイト・ベッキンセール扮するジャーナリストのシモーネが事件をまとめたノンフィクション「フェイス・オブ・アン・エンジェル」の映画化を企画する。そして、映画化のシナリオを執筆するため、娘をロサンゼルスに残して、シモーネと現地に飛んだトーマスは、殺害事件の背景と真相を調査する取材旅行の過程で、あらためて自らの置かれた苦境に思い悩み、イギリス人の女子学生メラニーとの清らかな出会いに、心の慰めを得るのだったが、次第に自分にとって、本当に大切なことは、真相の見えない事件を映画化することなのか、それとも、自宅に戻って、幼い娘のそばにいてやることなのか…?!、自分自身でもわからなくなってくる…。

…とのことで、現実の事件では先ごろ、アマンダ・ノックスさんがアメリカ・シアトルの自宅にいながら、欠席のまま、イタリアで行われた裁判で、有罪となり、懲役28年と6ヵ月を言い渡され、再び身の潔白を訴える…といった事態に発展していますが、マイケル・ウィンターボトム監督としては、 “ アマンダ・ノックス事件 ” ならずとも、スキャンダラスな出来事に目をつけては、それを下世話な話のネタとして、あれこれ詮索し、大衆を扇動してしまうマスコミの過熱報道のあり方を、ひとりの映画監督の心の動きの内省を通して、疑問視することの方を、「フェイス・オブ・アン・エンジェル」のテーマとしているように思われますね。なお、ダニエル・ブリュール扮する映画監督のトーマスが、安らぎを見い出す女子学生のメラニー役には、ファッション・モデルのカーラ・デルヴィーニュが起用されています…!!


The murder of a British student in Tuscany leads to the trial and conviction of her American flat mate and Italian boyfriend in controversial circumstances.
The public interest around the case attracts once successful, but now struggling filmmaker Thomas (Bruhl), to be commissioned to write a film, “The Face of an Angel,” based on a book by Simone Ford (Beckinsale), an American journalist who covered the case. From Rome they head to Siena to research the film.
Thomas has also recently separated from his wife in a bitter divorce and left his 9-year-old daughter in Los Angeles. As his life unravels, he becomes increasingly disturbed by the dark medieval atmosphere surrounding the case and begins to fall into his own personal hell.
Just as Thomas is about to hit rock bottom, he meets British student Melanie (Delevingne), with whom he begins an innocent relationship. This is a beautiful, unrequited love where Melanie provides solace to him and acts as a guide to his own heart. Thomas starts to question what is more important to him, solving an unsolvable crime and writing the film, or returning back to the daughter he has left behind.






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