テレビシリーズ「ハイっ、こちらIT課」や、ベン・スティラーと共演したSFコメディ「ザ・ウォッチ」（2012年）で知られる、お笑い俳優のリチャード・アヨエイドが、「ソーシャル・ネットワーク」（2010年）のジェシー・アイゼンバーグを起用して、ロシアの文豪ドストエフスキーの不条理文学「ドッペルゲンガー（分身）」を映画化したサイコロジカル・コメディ「ザ・ダブル」を、この週末にプレミア上映するトロント国際映画祭が、予告編を初公開してくれたので、へぇ～、こんな映画もあるのか…といった感じで、ご覧ください…！！









文豪ドストエフスキーが約167年も前の1846年2月に発表した「ドッペルゲンガー（分身）」の邦訳本を、「二重人格」のタイトルで出版する岩波書店の紹介によれば…、

“ 主人公は小心で引っこみ思案の典型的小役人。家柄も才能もないが、栄達を望む野心だけは人一倍強い。そんな内心の相克がこうじたあまり、ついにもう1人の自分という幻覚が現れた！！
精神の平衡を失い発狂してゆく主人公の姿を通して、管理社会の重圧におしひしがれる都市人間の心理の内奥をえぐった巨匠の第2作。”

…とのことで、ジェシー・アイゼンバーグ扮する不器用なサイモンの前に、要領のいい、もうひとりの自分のジェームズが現われることに…！！といった展開が観られることになるようですね…！！


冒頭では、お笑い俳優として紹介しましたが、15歳の少年の成長を描いた監督作「サブマリン」（2011年）が大変に高評価され、新進監督として、映画作りの才能に期待が寄せられているリチャード・アヨエイド監督の最新作「ザ・ダブル」のその他の出演者は、ジェシー・アイゼンバーグとなかよくチュウしてたミア・ヴァシコウスカ（「ストーカー」2013年）、ウォーレス・ショーン（「メリンダとメリンダ」2004年）、ラデ・シェルベッジア（「テイクン2」2012年）、ジェームズ・フォックス（「シャーロック・ホームズ」2009年）といった顔ぶれです…！！


瓜二つといった設定ではありませんでしたが、やはり、不器用な自分の前に、自分に欠けるものを持ち合わせた、もうひとりの自分のような存在のミラ・クニスが現れたことから、ナタリー・ポートマンの主人公が葛藤の狂気に陥っていく様を描いた「ブラック・スワン」（2010年）と比較しながら観ると、興味深い作品かもしれませんね…！！、なお、この「ザ・ダブル」の各地の映画館での公開は今のところ未定です。

Simon is a timid man, scratching out an isolated existence in an indifferent world. He is overlooked at work, scorned by his mother, and ignored by the woman of his dreams. The arrival of a new co-worker, James, serves to upset the balance. James is both Simon’s exact physical double and his opposite — confident, charismatic and good with women. To Simon’s horror, James slowly starts taking over his life.





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