ジョージ・クルーニーが主演したドラメディ映画の傑作「ザ・ディセンダンツ」（2011年）が、昨2012年開催の第84回アカデミー賞の主要部門にノミネートされた結果、最優秀脚色賞を獲得したアレクサンダー・ペイン監督の注目の最新作「ネブラスカ」の予告編を、配給のパラマウント映画がリリースしたので、ぜひ目を通しておいてください…！！









今週末の9月27日（金）から来月10月13日（日）にかけて開催される第51回ニューヨーク・フィルム・フェスティバルにおいて、北米で初めてプレミア上映される予定の「ネブラスカ」のお話は…、自宅に届いた手紙の文面を鵜呑みにして、自分は宝くじに当たったと信じこんでしまった頑固な老人ウッディが、その高額の100万ドルの賞金を受けとるため、自宅のあるモンタナ州から、中西部のネブラスカ州リンカーンへと勝手に出かけようとするのを、家族が止めるに止めきれないことから、息子のデヴィッドが仕方なく、老いた父を車で目的の場所まで連れて行くハメに…といった設定から、その有るか無しか定かでない宝くじの賞金100万ドルのウワサが広がり、かつてウッディに金を貸したはずだが…など、大金を目当てに、様々な人たちが道中で絡むことに…！！

…という訳で、前述の「ザ・ディセンダンツ」や、代表作の「サイドウェイ」（2004年）、また、ジャック・ニコルソンが主演した「アバウト・シュミット」（2002年）といった、これまでのアレクサンダー・ペイン監督の作品に共通するロード・ムービーの要素と、「アバウト・シュミット」で取り上げた “ 老い ” のテーマをふくらませたような格好の「ネブラスカ」ですが、今年5月のカンヌ国際映画祭で絶賛を集め、主演のブルース・ダーン77歳が見事に男優賞をかっさらってしまった結果の前評判からすると、アレクサンダー・ペイン監督のちょっとおかしくて、どこか物悲しく切ない人間ドラマの世界の集大成とも言える作品なのかもしれませんね…！！


来春の第86回アカデミー賞最優秀主演男優賞の候補のひと枠は、すでに予約済と言い切っていいのかもしれないブルース・ダーンは（↑）、ロバート・レッドフォード主演のオリジナル映画の「華麗なるギャッツビー」（1974年）で、トム・ブキャナン役（リメイク版では、ジョエル・エッジャートン）を演じたほか、ジェーン・フォンダが主演した、ハル・アシュビー監督の名作「帰郷」（1978年）など、主に70年代前後に活躍した名優ですが、最近では、クエンティン・タランティーノ監督の「ジャンゴ・アンチェインド」（2012年）にも、顔を出してくれていました。


で、そのブルース・ダーンの父ウッディとの旅の過程で、再び親子の情を通わせることになる息子のデヴィッドを演じているのは、レギュラー・キャストをつとめていた長寿コメディ番組「サタデーナイト・ライヴ」での持ちネタのコントを映画化した「冒険野郎マクグルバー」（2010年）に主演するなどしたコメディ・アクターのウィル・フォーテです（↑）。


そして、共演者として、前述の「アバウト・シュミット」（2002年）で、ジャック・ニコルソンの妻を演じてたジューン・スキッブが（↑）、また主人公の妻を演じてくれている「ネブラスカ」は、今秋11月15日から限定公開！！、「ザ・ディセンダンツ」と違って、あまり一般ウケしないキャスティングであるばかりか、主人公は高齢者で、しかも白黒映画…だけに、ヒットはちょっと望めそうにない作品ですが、映画通の方にとっては、必見の期待作ではないでしょうか…！！


After receiving a sweepstakes letter in the mail, a cantankerous father (Bruce Dern) thinks he’s struck it rich, and wrangles his son (Will Forte) into taking a road trip to claim the fortune. Shot in black and white across four states, Nebraska tells the stories of family life in the heartland of America.





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