************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


火薬で大儲けしたのを発端に、化学製品の分野で数々の発明を行い、世界でも指折りの財閥になった、1802年創業のデュポンから、SONY に対して、何らかの圧力があったのか、どうか?!は知りませんが、ソニー・ピクチャーズが昨日、予告編を初公開するや、それをすぐに取り下げて、公開延期を発表した、名門デュポン家が生んだ殺人犯ジョン・デュポンが主人公の実録サイコ・スリラー映画の問題作「フォックスキャッチャー」の予告編を、まだ観ることができるので、今のうちに、ぜひ観ておくことをお勧めします…!!









メジャーリーグを舞台に、ブラッド・ピットが実在の人物を演じた球団経営映画「マネーボール」(2011年)が絶賛を集めて、アカデミー最優秀作品賞を含む計6部門で候補にノミネートされたほか、さらに前作「カポーティ」(2005年)で、やっぱり実在した作家に扮したフィリップ・シーモア・ホフマンが見事にアカデミー賞最優秀主演男優賞に選ばれたのを含め計5部門でノミネートを果たした実績などから当然、来春の第86回アカデミー賞にも、ガッチリと絡んでくることが予想されていたベネット・ミラー監督の最新作「フォックスキャッチャー」の予告編です…!!

テレビシリーズ「The Office」のマイケル・スコット役で人気を博したほか、「40歳の童貞男」(2005年)や、ライアン・ゴズリングと共演した「クレイジー、ステューピッド、ラブ」(2011年)といったコメディ・ジャンルの映画で活躍してきたスティーヴ・カレルが、これまでのお人好しのイメージの役どころから一転、怪奇といも言える雰囲気で、2010年に72歳で獄中死した大富豪の故ジョン・エルテール・デュポンに扮した「フォックスキャッチャー」の内容は…、


冒頭のように大財閥の名門の家系に生まれたことから、持て余す富に恵まれたジョン・デュポンが、自分の理想の趣くまま、その財をアマチュア・スポーツの発展に投じ、特にレスリングのアメリカ代表チームの公式スポンサーとして、ペンシルベニア州ニュートンスクエアの邸宅を、選手らのための練習施設に改造したまでは、まぁ、よかったかと思うのですが、自分のもとでトレーニングに励む選手らを、独自に命名した自分のチーム “ フォックスキャッチャー ” のアスリートとして、自ら指導を始めてしまい…といった展開から、動機は現在も明らかになっていないのですが、同施設に滞在し、自らの練習と同時に後輩の指導につとめていたロサンゼルス・オリンピック(1984年)のレスリングのゴールド・メダリストで、友人だったデイヴ・シュルツ選手を、1996年1月26日に突然、射殺してしまいます…!!


予告編から察する筋書きでは、ハルクだけに無敵?!のデイヴ=マーク・ラファロ(↓)の弟として、その優秀な兄の影響下を抜け出せないことから、自分本来の力を発揮できないらしいチャニング・テイタム(「マジック・マイク」2012年)扮するマーク・シュルツ(↑↓)の鬱屈した魂を、偉大なコーチである自分が解放してやろう…とでもいった妄想を抱いたらしいスティーヴ・カレルのジョン・デュポンが凶行におよんでしまったかのように観受けられるのですが、果たして、ベネット・ミラー監督は実際のところ、この理解しがたい現実の殺人を、映画でどのように描いたのか…?!


予告編初公開と同時に封印?!といった奇妙な対応を見せたソニー・ピクチャーズが、予定していた「フォックスキャッチャー」の今年末12月20日の北米での封切りを急遽延期して、ひとまず、来年2014年中に公開を先送りした公式の理由としては、ベネット・ミラー監督が念入りに映画を仕上げることができるように、時間の余裕を持ってもらうことにした…と発表されていますが、しかし、年末の一般公開に先がけて、来々月11月7日に開幕のAFIフェストで、初お披露目のプレミア上映を予定していた段取りからしても、映画はほぼ完成に近づいていたのでは…?!
とまぁ、ソニピが「フォックスキャッチャー」の公開を突然、延期した背景に何があったのか…?!はさておき、公式発表通りに、ベネット・ミラー監督が前2作以上の完成度で、この異様な緊張感をはらんだ実録サイコ・スリラー映画を思う存分に仕上げ、無事に一般公開にまで漕ぎつけられることを期待しておきましょう…!!





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