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南フランスのモンペリエにあるアートスクール エズマ(ESMA = Ecole superieure des metiers artistiques)で、CGアニメを学ばれた4名の学生の方たち (Gaelle Lebegue, Ness, Mathieu Vidal, Nicolas Villeneuve) が、卒業製作の課題として、共同で取り組まれたショート・アニメ「モーティス」(Mortys = 死神) をお楽しみください…!!
ともすれば、死の間際で往生し、世を去ることを儚む人間の嘆きにつきあい、時間を無駄に費やしてしまうばかりか、膨大な数の魂を管理するのに、昔ながらの台帳を使うといったアナログな効率の悪さに手を焼く死神のお母さんを見るに見かねた息子が、21世紀なんだし、死神の仕事も IT を導入すれば…?!と、パソコンを使って、カンタンに魂を奪うことを提案するのですが…、ひとの一生の幕切れは、そんなに味気ないものではない…と、死神としての仕事に誇りを抱き、人を死なせることに美学を抱くお母さんは反対することに…、けれど、もっとお母さんに家にいてほしいと願う息子は…!!といった内容の約7分間の作品です。フランス語のセリフに、英語の字幕がついているので、どちらかの言語に長けた方は、それで以上のようなストーリーを知ることが可能ですが、言葉に頼らずとも、アニメの描写を目で追えば、それでちゃんと理解することができるように、実に上手にまとめられた完成度の高い作品です。
死神が登場して、魂を奪う…といったブラックな題材を取り扱っていますが、テーマとしては、楽することばかりを考えてはいけませんよ…といった、人生の糧に愛情を抱くことの大切さを諭した教育的な意味合いが含まれているので、お子さまと一緒に親子でご覧になられてもよいアニメかもしれません。









死の間際に訪れて、魂を奪う死神は、裏を返せば、その人の寿命が訪れるまで、キチンと生かして、見守る存在でもあるんですよ…という逆説の発想を、愛らしく描いてくれた作品ですね…!!、死神さんの暖かいまなざしを知れば、もう死ぬことなんて怖くありません…?!


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