************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ジョニー・デップは、昨2010年はティム・バートン監督との名コンビで、「アリス・イン・ワンダーランド」を大ヒットに導き、全世界で約10億2,429万ドルを売り上げたばかりか、今夏も当たり役の海賊ジャック・スパロウに扮したシリーズの最新作「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン4 / オン・ストレンジャー・タイズ」で約10億3,784万ドルを荒稼ぎし、2年連続でディズニーにビリオンダラー・ヒットのジャックポットをもたらしていますから、まさか、その金のなる木?!のジョニー・デップの主演作がディズニーで製作中止になるとは、誰も思ってもみない展開なので、ハリウッドの映画業界に衝撃が駆け抜けました…!!





ヒットメイカーのスーパープロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが製作総指揮をつとめて、ゴア・ヴァービンスキー監督がメガホンをとり、ジョニー・デップが主演するという、「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」の旧トリロジーの布陣で製作の準備が進められていたアクション・アドベンチャー映画の超大作「ローン・レンジャー」の製作が、ディズニーの判断で急遽キャンセルの中止となり、ひとまず映画が作られないことを、業界メディア Deadline のマイク・フレミングがスクープし、ジョニー・デップのファンの方がため息をつく、あまりにも残念な事態を迎えてしまいました…。

3年前の2008年のディズニー・エキスポで製作発表が告げられた「ローン・レンジャー」は当初、ラジオドラマだったのが、1950年代にテレビ化されて人気を博した同名の懐かしいヒーロー西部劇をリメイクし、シリーズ化を目指すアクション・アドベンチャー映画のビッグ・プロジェクトです。タイトルロールのローン・レンジャーには、「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)のキャメロン・ウィンクルヴォスおよびタイラー・ウィンクルヴォスのアーミー・ハマーが起用され、ジョニー・デップが本来は脇役の相棒のインディアン、トントに扮して、物語の語り手となり、主演する予定でした。

すでに来年2012年12月21日の全米公開決定まで発表されていたことから、ディズニー映画の来年末のクリスマス映画の目玉作品として、大きな期待が寄せられていた「ローン・レンジャー」の製作が急遽中止のキャンセルになってしまった理由について、マイク・フレミングは、当初の見積もりで2億5,000万ドル超だった製作費を、2億ドル前後にまで切り詰める見直しが捗らず、現状のプランでは、どうしても2億3,000万ドル前後の資金が必要となることから、予定されていた今秋10月のクランクインを前に、ディズニーが思い切って、製作中止にしてしまった…!!と伝えています。

しかしながら、冒頭で例にあげた「アリス・イン・ワンダーランド」の製作費が約2億ドルで、「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン4 / オン・ストレンジャー・タイズ」に約2億5,000万ドルが費やされたことを思えば、ジョニー・デップが主演するディズニー映画のアクション・アドベンチャー作品として、「ローン・レンジャー」の製作費が、それらの中間の2億3,000万ドルというのは、格別に高額でもなく、妥当ではないか…?!と考える映画ファンの方も多いかと思います。
その指摘は、あながち間違いではないようで…、


マイク・フレミングは「ローン・レンジャー」が製作中止に到った背景の事情として、「ローン・レンジャー」自体の製作費が高すぎたことよりも、むしろ、「ファインディング・ニモ」(2003年)のアンドリュー・スタントン監督が、主役にテイラー・キッチュAKAガンビット(「X-Men オリジンズ: ウルヴァリン」2009年)を抜擢し、実写映画に初挑戦したSF超大作「ジョン・カーター」(2012年3月9日全米公開)の撮り直しが度重なったことで、同映画の製作費が3億ドルを超えて膨れ上がってしまったほか、サム・ライミ監督が名作ファンタジーを復活させる、ジェームズ・フランコ主演の「オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル」(2013年3月8日全米公開)の製作費も2億ドルを超えてしまうなど、他の映画に資金を投入しすぎてしまったディズニーの懐事情が、現在以上のリスクを抱えることを懸念し、まだ撮影が始まっておらず、引き返すことが可能な「ローン・レンジャー」が、それらのツケを支払う割を食ってしまったかのように伝えています。

また、さらにディズニーは、今夏封切ったピクサーのアニメ映画「カーズ2」が、ピクサー作品として初めてブーイングを食らい、製作費の約2億ドルに対して、全世界での売り上げが約4億4,393万ドルにとどまり、前作(2006年)の実績(製作費1億2,000万ドルに対して、世界興行成績が約4億6,198万ドル)をしのげず、マーケティングの経費を考慮すると、ピクサーアニメなのに、映画の収支が赤字になってしまったばかりか、今秋11月23日に全米感謝祭公開を予定している、プリンセス・エイミー・アダムス主演の「ザ・マペッツ」が、クロエ・モレッツちゃん主演の名匠マーティン・スコセッシ監督作品「ヒューゴ」や、ソニー・ピクチャーズのアニメ映画「アーサー・クリスマス」といった強敵を相手に期待通りのヒットをモノにできそうにない可能性も取り沙汰されていますから、そうした現状の一切合財の問題を含めても、ジョニー・デップ主演の「ローン・レンジャー」を、無理にいま作る必要はない…と判断されたのかもしれません。

とまぁ、そうしたディズニーの社内事情はさておき、ジョニー・デップのファンの方には、最も気になるのが、ジョニデの映画を観れるの?!、観れないの?!といった、「ローン・レンジャー」の今後ですが、マイク・フレミングによれば、「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」トリロジーの面々として、申し分ない「ローン・レンジャー」のチームで、新たに別の企画に取り組むか?!、あるいは追って、時期を仕切り直して、あらためて内容を見直すことで「ローン・レンジャー」の規模を縮小し、製作に着手する可能性もあるようですから、企画自体が完全にスクラップにされてしまったのではないらしいのが救い…といったところでしょうか…。


ディズニーからすれば、降板したロバート・ダウニー・Jrの代わりに、ジョニデが「オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル」に主演してくれていれば…といった感じかもしれませんし、ゴア・ヴァービンスキー監督は、人気ゲームの映画化「バイオショック」のプロジェクトが、やはり、製作費が高すぎる…という理由でご破算になっていますから、またか…と、落胆しているのかもしれませんが、アニメ映画の「ランゴ」も今春ヒットさせたジョニデとの名コンビで取り組める新しい題材を、ぜひとも見つけてほしいと願います…!!

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