1996年に、相棒のロバート・ロドリゲス監督にメガホンを託して、自作の脚本であるのをいいことに？！、二枚目のジョージー・クルーニーの兄弟役を強引に自分で演じた、ヴァンパイア・ホラーのアクション映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」を発表したクエンティン・タランティーノ監督が、そもそも子どもは観てはいけない R指定の同映画を大変によかった！！と感想のファンレターを寄せてくれた、当時13歳の女の子サラちゃんに宛て、送った返事の手紙です…！！




子どもあての短い手紙で、難しい単語や、言い回しもないので、全文を清書したものを、下 ↓ にアタッチしておいたので、テキトーに読んでもらえればよいかと思いますが…、将来は自分も映画監督になりたい…という夢をファンレターにしたためていたサラちゃんに対して、だったら、こういう映画を観ればいいよ！！といったアドバイスとでも言わんばかりに、クエンティン・タランティーノ監督は、イタリアン・ホラーのカルト監督マリオ・バーヴァの名前をあげ、「モデル連続殺人！(Blood and Black Lace)」(1964年)、「血ぬられた墓標(Black Sunday)」(1960年)、「ブラック・サバス/恐怖！ 三つの顔」(1963年)を、13歳の女の子に薦めています！！、いずれもとうてい、そうした年代の少女にお薦めするのに、ふさわしい映画とは思えないので、おいおい、タランティーノ、お前は大丈夫かよ…？！と、ちょっと呆れてしまいそうですが、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」がスキな女の子なんだから、マリオ・バーヴァ監督の映画だって気に入るにちがいない！！と考えたタランティーノ監督は、いかにも映画マニアのいつものタランティーノ監督らしくて憎めず、映画監督を目指す少女の夢を応援してあげよう！！と返事を書いたタランティーノ監督の気持ちは、とても優しかったように思います。

この手紙を、タランティーノ監督のファンサイトであり、半ば同監督の公式サイトのようになっている The Quentin Tarantino Archives で公開したサラさんは現在28歳です。タランティーノ監督が手紙をくれたことが夢の後押しになったのか？！、映画の学校をお出になられて、ニューヨークで映画関係のお仕事をされた後、現在はテキサスのオースティン在住で、脚本を執筆されていらっしゃるそうです。
学習障害の失読症であるため、タランティーノ監督は字を書くのが苦手で、文字はいつも読みづらいのですが、それに託した映画の夢の思いは、字の上手下手にかかわらず、しっかりと伝わったようですね…！！


Hi Sarah

Thank you for your very lovley letter. It’s the best letter I’ve gotten all year long. I’m glad you loved “Dusk”, it was one of my favrote times making a movie. And I feel my best performance so far. It’s cool to hear a girl into horror flicks.

Rock on Sarah!!

Do you know about Itallion horror film maker Mario Bava? He did Blood and Black Lace, Black Sunday and Black Sabbith. He’s one of my favrotes. I read your letter to Mira [Sorvino], she loved it too. Write me anytime. I can’t wait for you to get your hands on a camera too.

With all my love


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