トム・クルーズからバトンタッチを受けて、「ミッション:インポッシブル」シリーズを引き継ぐことや、マット・デイモンの代わりに「ボーン」シリーズに主演するのには納得の映画ファンの方の中にも、自分をスティーブ・マックイーンにまで、なぞらえるのはいかがなものか…？！と、疑問を抱いてしまう人はいるのかもしれませんね…。





男よりも男らしい男映画を作るクールな女流監督キャスリン・ビグローが、女性として初めてアカデミー賞最優秀監督賞の爆破に成功した傑作「ザ・ハート・ロッカー」(2009年)で人気が破裂したジェレミー・レナーが…、男の監督よりもキレのあるスピーディなカメラワークの演出で知られる女流監督ミミ・レダーの大ヒット作「ディープ・インパクト」(1998年)に出演していた、現在では主に裏方の監督業の方に進出しているマイナー俳優のドン・ハンドフィールドと連れだったようで、ふたりで新たに製作プロダクションの“ザ・コンバイン”という会社を立ち上げ、その第1回作品として、伝説的な映画スターのスティーブ・マックイーンの伝記映画を手がけ、ジェレミー・レナーが自ら主演することを、業界ブログ Risky Business のジェイ・A・フェルナンデスとボリス・キットが伝えてくれました…！！

世を去った同年の1980年に公開された遺作のアクション映画「ハンター」で、ロケに小学校を使用し、子どもたちの勉強の邪魔になるから…とマスコミを周囲から追い払ってしまい、教室を借りたクラスの学級新聞にのみ独占取材を許可して、単独インタビューに応じた故スティーブ・マックイーンは、「荒野の七人」(1960年)、「大脱走」(1963年)、「栄光のル・マン」(1971年)、「ゲッタウェイ」(1972年)、「タワーリング・インフェルノ」(1974年)と代表作を列記しても、ファンの方から、コラ！！、「パピヨン」(1973年)も忘れずに書け！！とツッコまれそうなぐらい数多くの名作に主演した、今日でも極めて高い人気の不世出の映画スターであり、“キング・オブ・クール” と呼ばれたマックイーンのカッコよすぎる存在感を凌げるほどの俳優は、後にも先にもいない…と言っていいほどのスーパースターであることに、本当は説明の要なく、CIAリーダーのみなさん方は当然、全員がよくご存知のことと思います。
ジェレミー・レナーが製作する、そのスティーブ・マックイーンの伝記映画は、評伝作家のマーシャル・テリルが出版した2冊の伝記「ポートレイト・オブ・アン・アメリカン・レベル」(Portrait of an American Rebel)と「ザ・ライフ・アンド・レジェンド・オブ・ア・ハリウッド・アイコン」(The Life and Legend of a Hollywood Icon)を原作の下敷きとして、ホアキン・フェニックスの“俳優引退作”となった最後の主演作「トゥー・ラバーズ」(2008年)のジェームズ・グレイ監督が執筆した脚本を元に、CMディレクターのアイヴァン・ザッカリアスがメガホンをとって、映画監督デビューを飾ることになります。

…と、以上のように、したためれば、キチンとお膳立てが整い、トントン拍子に映画が作れそうな感じですが、問題は前述の「ザ・ハート・ロッカー」で、アカデミー最優秀主演男優賞にノミネートされたのに続けて、ベン・アフレック監督のベン・アフレック主演作「ザ・タウン」(2010年)の演技でも、オスカーの最優秀助演男優賞にノミネートされた飛ぶ鳥を落とす勢いのジェレミー・レナーが多忙すぎることで…、ゾンビ映画のケッ作「処刑山/デッド卍スノウ」(2009年)のトミー・ウィルコラ監督がメガホンをとるアクション・ファンタジー「ヘンゼル＆グレーテル : ウィッチ・ハンターズ」(2012年3月全米公開)を現在撮影中のジェレミー・レナーは、すでに撮影が始まったマーベルのコミックヒーロー大集合映画「アベンジャーズ」の現場に駆けつけ、ヒーローのホークアイに変身しなければなりませんし、冒頭でふれたように、もし現実にマット・デイモンの代わりに「ボーン」シリーズを引き継ぐことになったら、今秋から、その最新作「ボーン・レガシー」の撮影に入らなければなりません。そして来年2011年早々は、ジェイソン・ライトマン監督の傑作「アップ・イン・ジ・エアー」(2009年)のシナリオを執筆したシェルドン・ターナーの監督デビュー作となるクライム映画「バイ・バーチュー・フォール」(By Virtue Fall)を撮影する予定がすでに入っていて…、そうこうするうちに、ホークアイとしてマーベルのコミックヒーロー映画に単独主演しなければならないでしょうし、トム・クルーズの代わりに「ミッション:インポッシブル」シリーズを続けていくのであれば、いったい、いつ？！、スティーブ・マックイーンの伝記映画を作ればよいのか？！、現時点ではスケジュールのメドが見えてきません…。
なので、興味をそそられるスティーブ・マックイーンの伝記映画ではありますが、それを作る準備は進められるにしても、実際にカメラが回されるのは、数年先のことになるのかも…？！ぐらいに、ひとまずは理解しておいたほうがよいのかもしれませんね…。

CIAリーダーのみなさんは、どうやら、この先、ハリウッドの頂点に立つスターのひとりになりそうなジェレミー・レナーが、スティーブ・マックイーンを演じたいと目指してることについて、どのような感想の意見を持たれたでしょう…？！

★フォーラムのページを用意したので、映画のニュースや話題についての意見、また、自分が観た映画の感想などを伝えたい人は、自由にトピックを立ててください。




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