「眠れる森の美女」は、ディズニーがティム・バートン監督を起用して、アンジェリーナ・ジョリーがタイトルロールの悪い魔女を演じる見込みの「マレフィセント」という企画を抱えていますから、それにヘイリー・スタインフェルドちゃんの“眠れるインセプションの美女”を足して、アンジェリーナ・ジョリー VS ヘイリー・スタインフェルドちゃんの対決が実現すれば、映画ファンにとっては、この上なく楽しみだと思うのですが…！！





コーエン兄弟監督の名作西部劇「トゥルー・グリット」(2010年)で、先月2月末に授賞式が行われた第83回アカデミー賞の最優秀助演女優賞にノミネートされた、かわいいヘイリー・スタインフェルドちゃん14歳の注目の次回作については、今月初めに、少女版「メメント」？！の「フォーガットン」が、パラマウント映画で予定されていることをお伝えしましたが、それとは別の独自に、ヘイリー・スタインフェルドちゃんが主演することを前提とした「眠れる森の美女」の映画の企画が近々、セールスに出されることを、業界メディア Deadline のマイク・フレミングがレポートしてくれました。

ヘイリー・スタインフェルドちゃんが主演する新しい「眠れる森の美女」の脚本を執筆したのは、リンジィ・デヴリンという無名のライターで、ヘイリー・スタインフェルドちゃんの主演確約を含むパッケージの企画として、映画スタジオ各社に売り込みの営業がかけられるそうです。
その新解釈の「眠れる森の美女」の内容の詳細は不明ですが、ストーリーは当然、企画の売りであるヘイリー・スタインフェルドちゃんの眠れるプリンセスの視点から語られることになり、そのためには、プリンセスがずっと寝たままで、ひたすら王子さまのキスを待つわよ…では、何も展開が起こらないので、プリンセスは夢の中で冒険をくり広げ、眠りから覚めるための手段を、自分で探し求めることになるそうです…！！

そのように夢の中で出来事が展開し、それで現実を変えよう…というのは、冗談半分に“眠れるインセプションの美女”と書いたように、クリス・ノーラン監督の大ヒットSFアクション・パズラー「インセプション」(2010年)からの影響が如実に窺えるわけですが、ティム・バートン監督の「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)の中で、不思議の世界に迷い込んだアリスのミア・ヴァシコウスカが、しきりと“これは夢なの…？！、これは夢なの…？！”と、くどく言って、うっとうしかったように、つまりは、同映画のビリオンダラー・ヒットにあやかった、柳の下の古典童話の映画化と解釈したほうが、より適切なのだと思われます。

しかし、夢の中でファンタジーの冒険をする…という設定においては、サム・ライミ監督がジェームズ・フランコと「スパイダーマン」シリーズ以来のコンビを組むディズニー映画「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」を筆頭とする「オズの魔法使い」の再映画化ブームとも、一部でかぶっているように思われますね。

いずれにしろ、企画不足のハリウッドは現在、そうした古典的な童話や、おとぎ話を新解釈して、現代風に再映画化することに躍起となっており、ベラ・スワンが主演する「白雪姫」の新解釈「スノーホワイト・アンド・ザ・ハンツマン」や、シアーシャ・ローナンちゃんが主演する「白雪姫」の新解釈「ザ・ブラザーズ・グリム/スノーホワイト」のほか、ジェマ・アータートンとジェレミー・レナーが共演する「ヘンゼルとグレーテル/ウィッチ・ハンター」、チャニング・テイタムがピーター・パンを演じる「パン」など、似たような企画が目白押しとなっています。
ただし、そうした童話・おとぎ話の復刻ブームに、イチ早く乗っかった、ヴァネッサ・アン・ハジェンズの現代版「美女と野獣」の「ビーストリー」は思いっきり、コケていますし、アマンダ・セーフリードが赤ずきんちゃんを演じた「レッド・ライディング・フード」も、パッとした成績をあげられてはいません…。
なので、ヘイリー・スタインフェルドちゃんの“眠れるインセプションの美女”も成功するか、どうか？！、少し疑問ですが、ひとまず言えるのは、そうしたブームにあやかった企画だけに、映画スタジオに売り込む営業は、そう難しくはないのかな…？！といった感じですね。
ヘイリー・スタインフェルドちゃんが「眠れる森の美女」を演じることについて、ファンの方はどのように思われるでしょう…？！、ま、かわいいヘイリー・スタインフェルドちゃんが観られるなら、何でもいい気もしますが…！！


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