長らくご愛読くださっているCIAリーダーの方は、20世紀FOXが、「アバター」(2009年)のジェームズ・キャメロン監督といった一部の大物を除いて、自分たちが起用した映画監督を信頼せず、重役のプロデューサーや、スタジオに雇われた弁護士といった立場の者が撮影の現場に出向き、勝手に采配を振るってしまう…といった問題を抱えているのをご存知だと思います。そうした同社の悪しき体質が極まった例として、「バビロン A.D.」(2008年)の製作が混乱をきたし、マチュー・カソヴィッツ監督が思うように映画を作れなかったことで、主演のヴィン・ディーゼル共々、公開前の宣伝キャンペーンで、あろうことか、当事者である自分たちが“こんなつまらないクソ映画にお金を払って、観てはいけません！！”と、前代未聞の反旗を翻してしまったテロ？！や、同様に現場を荒らされたギャヴィン・フッド監督が撮り直しを認められたとは言え、手のつけようがなくなり、「X-MEN/ウルヴァリン」(2009年)がコミックヒーロー映画とは呼べない代物のストーリーもキャラクターも、まるで意味がないトンデモお笑い映画になってしまった残念な結果がありましたね。
…と、どうして、いきなり、こういう話を蒸し返しているかと言うと…、






先月1月下旬に、このシリーズ最新作「X-MEN / ファーストクラス」のキャラクター・バナーを MSN が同サイトで初公開するやいなや、即座に取り下げる…といった波乱の一件があり、それについて、本作のマシュー・ヴォーン監督が緊急にリアクションして、 MSN にアゲられたバナーはニセモノである…！！との主張を行って、あわせてホンモノの「X-MEN / ファーストクラス」の写真をリリースしたわけですが…、でも、どちらの写真でも結局、キャラクターの着ているコスチュームはまったく同じでしたよね…？！、そうしたことから、マシュー・ヴォーン監督がカンカンに怒った「X-MEN / ファーストクラス」のバナーは、実はニセモノではなく、同監督の承認を得ずして、20世紀FOXのマーケティング部門、つまり宣伝部が勝手にこしらえ、無断でリリースした、やっぱり、ホンモノだったのではないか…？！という説の方が、その後、有力になっています…。

仮りに事実がその通りであった場合、「キック・アス」(2010年)のマシュー・ヴォーン監督はウソつきだ！！という残念なことになってしまいますが、それは取りも直さず、前述のような、映画製作の足並みが揃わない20世紀FOXの悪夢がまた、「X-MEN / ファーストクラス」でもくり返されているのでは…？！という不安につながってしまいます…。

そもそも過去に、“20世紀FOXは映画製作に、つまらない口出しをし過ぎる…”といった批判を行い、「X-MEN」シリーズの監督依頼を一度は断ったマシュー・ヴォーン監督が、冒頭のようなトラブルを反省した20世紀FOXが体制を一新した…ということも理由のひとつとして、「X-MEN / ファーストクラス」のメガホンを引き受けてくれた次第でしたが…、果たして、アメリカでは明日…と言っても、数時間後ですが、いよいよ初公開される「X-MEN / ファーストクラス」の予告編はどのようなもので、マシュー・ヴォーン監督は自分の映画のビジョンを実現できていそうか？！、期待して待ち構えたいと思いますが…、予告編を観れば同時に、先のバナーがホンモノだったのか？！、それともニセモノだったのか？！の白黒も判断がつくかもしれませんね。楽しみにしておきましょう…！！
シリーズ最新作「X-MEN/ファーストクラス」は、6月3日から全米公開です…！！




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