UPDATE : Deadline NY のマイク・フレミングによれば、巨額製作費の約5億ドルをワーナー・ブラザースが単独で出資して、映画を製作するそうです。共同製作の MGM は原作の映画化権を持つことから、それの対価として、テレビ放送権をもらった…ということだったようですね。

映画化の権利を持つスタジオの MGM が事実上、倒産していたことで、撮影開始のメドが立たず、ギレルモ・デル・トロ監督がシビレを切らし、降板してしまった「ロード・オブ・ザ・リング」トリロジーのプリクエール「ホビット」については、結局のところ、本当に作られるのか、どうか？！が曖昧のままだったので、デマや、架空の話は極力、書きたくない方針にもとづき、これまで進展の情報をお伝えしてきませんでしたが、共同製作のワーナー・ブラザースがついに主導権を発揮し、世界公開決定のオフィシャルなプレスリリースが発行されたので、これからは Hobbit News をキッチリとアップデートしていきます…！！









ご覧のように(↑)、エドガー・ライト監督の傑作「ホット・ファズ」(2007年)で、サイモン・ペグを左遷する上司だったマーティン・フリーマンが、オリジナル映画の「ロード・オブ・ザ・リング」トリロジーでイアン・ホルムの演じたビルボ・バギンズの若かりし頃に扮し、主演する予定の「ホビット」について、製作・配給のワーナー・ブラザースと MGM が、以下 ↓ のようなプレスリリースを発行し、ついに同映画が現実のものとして、映画館にお目見えすることが確定しました！！

プレスリリースの重要な点だけを抜き出して、列記すると…、

◆ピーター・ジャクソン監督がメガホンをとる「ホビット」(前後編の2部作)は、来月2011年2月にクランクインし、撮影を開始する…！！

◆前編の「ホビット Part1」の公開は来年2012年12月の予定で、後編の「ホビット Part2」は、さらに1年後の2013年12月の公開を目指す。

◆全世界での映画配給権をワーナー・ブラザースが単独で行使し、同時に DVD 販売の権利もあわせ持つ。
共同製作の MGM は、テレビ局への放送権販売の権利のみを有する。

◆映画は前後編とも、3D映画として撮影し、公開される。

…とのことで、トップにあげた写真で、ピーター・ジャクソン監督が手にする RED の最新機種の EPIC カメラで、ついに「ホビット」の撮影が始まることになったわけですが、プレスリリースの要旨としては、早い話が「ホビット」はワーナー・ブラザースの映画として封切られる…！！といった感じですね。

共同製作の MGM は昨2010年秋に、スパイグラス・エンタテインメントの救済を受けて、倒産の危機を免れましたが、今だ会社の状態は安定しておらず、同社の看板映画の007シリーズの新作の製作も未定の白紙で棚上げとなっています(007映画を実際に作っているイオン・プロダクションが、そう発表しているので、これが最も正しい事実)。
そのため、まずは映画製作の機能を取り戻すことが最優先とされ、配給事業にまで手を出す余力がないため、ワーナー・ブラザースに全面的に依存する形となってしまった…ということなのかもしれません。
また、「Part1」と「Part2」とで合わせて、5億ドルにのぼると言われる巨額の製作費を、ワーナー・ブラザースと折半するだけの財力など当然、MGM にはないでしょうから、その大部分をワーナー・ブラザースが拠出するのは誰の目にも明らかで、そのため実質的に「ホビット」は、ワーナー・ブラザースの映画として世間に登場するような格好に落ち着いたのだと思われます。
「ホビット」の実現に期待する映画ファンは、もう金持ちのワーナー・ブラザースが単独で作れよ…！！と思っていたはずなので、ま、それに近いような形におさまりましたね。
いずれにしろ、このプレスリリースの発行により、「ホビット」の製作と公開が確定したわけですから、来月2月の撮影開始に向けて、新情報のニュースが次々と伝えられるはずなので、Hobbit News の続報にご期待ください…！！


LOS ANGELES, CA, January 6, 2011- Roger Birnbaum and Gary Barber, MGM Co-Chairman and Chief Executive Officers, Toby Emmerich, President and Chief Operating Officer, New Line Cinema and Alan Horn, President and Chief Operating Officer, Warner Bros. Pictures today announced that MGM and Warner Bros have concluded a deal for Warner Bros. Pictures to handle international theatrical and video distribution responsibilities on MGM's behalf for Peter Jackson's highly anticipated adaptation of J.R.R. Tolkien's "The Hobbit". This arrangement results in Warner Bros. Pictures handling the bulk of worldwide distribution, while MGM will handle international television licensing for the films. MGM and WB will work collaboratively to coordinate marketing and release plans worldwide.

Jackson, who directed all three "The Lord of the Rings" films, will helm the two films back-to-back, telling the story of "The Hobbit" from screenplays written by Jackson, Fran Walsh, Philippa Boyens and Guillermo del Toro.

The two "Hobbit" films are set to begin production in February 2011, with release dates targeted for December 2012 and December 2013. Jackson will utilize groundbreaking visual effects and his incomparable storytelling to bring Tolkien's novel to the big screen. Both "Hobbit" movies will be filmed in Digital 3-D, using the latest camera and stereo technology to create a high quality, comfortable viewing experience.

Peter Jackson, Fran Walsh and Carolynne Cunningham are producing the films for New Line, Warner Bros and MGM, with co-writer Philippa Boyens serving as co-producer and Ken Kamins and Zane Weiner as executive producers. The Oscar-winning, critically acclaimed "The Lord of the Rings" trilogy, also from the production team of Jackson, Walsh and Cunningham, grossed nearly $3 billion worldwide at the box office. In 2003, "The Lord of the Rings: The Return of the King" swept the Academy Awards, winning all of the 11 categories in which it was nominated, including Best Picture - the first ever Best Picture win for a fantasy film. The trilogy's production was also unprecedented at the time.




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