************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ザック・スナイダー監督の新生「スーパーマン」について、気になるふたつの情報をアップデートしておきます!!





ブライアン・シンガー監督が「スーパーマン・リターンズ」(2006年)を墜落させてしまい、シリーズを続けられなくなったことで、著作権を失う窮地に立たされたワーナー・ブラザースとDCコミックスが、「スーパーマン」を緊急浮上させる舵取りとして頼りにした、「バットマン」シリーズのクリストファー・ノーラン監督が、どうやら、実際にメガホンをとるザック・スナイダー監督に全権を託し、「スーパーマン」のプロジェクトからは実質的に手を引くことになった気配です。

クリス・ノーラン監督とは公私にわたるパートナーの妻で、ザック・スナイダー監督の新生「スーパーマン/鋼鉄の男」の製作総指揮をとる立場のプロデューサーであるエマ・トーマスが、Hitfix のグレゴリー・エルウッドのインタビューで明らかにしたところによれば…、
“私たちは適切な脚本をザック・スナイダー監督に手渡した。「スーパーマン」はもう、彼の映画よ…”
…とのことで、自分と夫のクリス・ノーラン監督は、来春にクランクインが予定されている「バットマン」シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」の準備が忙しいため、そちらに専念する…とのことですが、このエマ・トーマスの発言には言外の意味として、夫のクリス・ノーラン監督が監修して、「バットマン」シリーズの原作者デヴィッド・S・ゴイヤーが仕上げた脚本に誤りはない、映画のデキがもし、よくなければ、それは全部、ザック・スナイダーひとりの責任よ…!!といった、言わば、責任逃れ?!ともとれる警告のニュアンスが感じとれる点に着目されています。

クリス・ノーラン監督とザック・スナイダー監督(←)との間で、「スーパーマン」の映画をめぐる考え方に違いの対立があった…?!とまで考えるのは深読みになるのでしょうが、クリス・ノーラン監督とエマ・トーマスの夫婦コンビと同様に、ザック・スナイダー監督も妻のデボラ・スナイダーをプロデューサーとして、公私にわたるパートナーのチームで仕事をしてきただけに、ふた組の夫婦はそれぞれ別々に映画を作ったほうがいい…と考えたのかもしれません。
いずれにしろ、このエマ・トーマス女史の発言により、ザック・スナイダー監督の新生「スーパーマン/鋼鉄の男」は今後、クリス・ノーラン監督の影響をほとんど受けていない、あくまでもザック・スナイダー監督のオリジナル映画になる…と推定して考えることができそうです。


しかしながら、これまで、「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)、「300」(2007年)、「ウォッチメン」(2009年)、「サッカーパンチ」(2011年3月25日全米公開)と、作曲家のタイラー・ベイツとコンビを組んできたザック・スナイダー監督ですが、「スーパーマン/鋼鉄の男」の音楽は、今夏の「インセプション」はもとより、「バットマン」シリーズを担当してきたハンス・ジマーが手がけるとのことです。
クリス・ノーラン監督の作品以外にも、「シャーロック・ホームズ」(2009年)や、「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」シリーズ、そして、「バックドラフト」(1991年)の有名なテーマ曲で知られるハンス・ジマーが新生「スーパーマン」の音楽を手がけることについては、それを特にクリス・ノーラン監督の指名による干渉とは思わず、多くの映画ファンが歓迎してくれるはずですが、NBCのスコット・フーバーの取材に応じたハンス・ジマーは、映画音楽の大家ジョン・ウィリアムズが手がけ、すでに誰の耳にもしみついている「スーパーマン」のテーマ音楽(↓)を新たに作曲し直すことについて、次のように語っています。

“とても難しい仕事だと思うが、同様の代表的な映画音楽に追随するチャレンジを、ぼくはすでにクリスと「バットマン」で行った。それと同じことだよ。新たに曲を作りだす余地はもちろん、いくらでもあるんだが、少なくとも映画の象徴となれるだけの出来栄えは求めなきゃいけないし、また時代の精神と結びついて、反響しあうものでなければならない。それがつまり、課された仕事なんだ。”
…とのことで、「グラディエーター」(2000年)においても、スタンリー・キューブリック監督が似たテーマを題材にした「スパルタカス」(1960年)に挑戦しなければならなかったことも例にあげ、二度ある事は三度ある?!で、「グラディエーター」、「バットマン」シリーズに続き、新生「スーパーマン」の映画音楽も、プロとして成功させる意欲を示しました。

ザック・スナイダー監督がどうやら、独自の作家性を思う存分に発揮することになったらしい新生「スーパーマン/鋼鉄の男」の全米公開を、製作・配給のワーナー・ブラザースは再来年2012年のクリスマスに予定しているので、そのクランクインは来年2011年秋ということになりそうです。Superman News の続報をお楽しみに…!!





【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!


Search in CIA