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どうやら、山道から転落し、深い渓谷へと落ちいってしまったらしい、大破した事故車の中で目覚めた瀕死の男は、ダッシュボードに挟まれた自分の右足が動かないばかりか、記憶を失ったことで、車内の死体がどこの誰かはおろか、自分の名前すらもわからなかった…!!







映画の高等教育機関であるアメリカン・フィルム・インスティチュートを先ごろ卒業した、カナダ出身の新人マイケル・グリーンスパン監督の長編映画デビュー作となるインディーズ映画「レックド」(Wrecked=大破、遭難といった意味)の予告編です…!!
これまでに数本の短編映画を発表してきたほか、サム・ライミ監督の製作プロダクション、ゴーストハウスで、Web シリーズの脚本と演出を手がけてきた経験などの下積みがあるマイケル・グリーンスパン監督による本作は、冒頭に記したような絶体絶命の状況下に置かれたエイドリアン・ブロディの主人公が、山深い谷底の事故現場から生還を果たそうとするサバイバルと、主人公が自分はいったい何者なのか?!、なぜ、事故車に乗っていたのか?!、そして、どうして事故は起こってしまったのか…?!といった謎の真実を、自らの記憶をさかのぼることで解きほぐし、恐ろしい過去にたどり着くミステリーの要素をからめて描いた、大変、興味をそそられるスリラー映画となっています。

で、その謎解きのヒントとして、エイドリアン・ブロディの主人公は、ラジオのニュースで、自分の名前がレイモンドであるらしいことや、自分が銀行強盗事件に関与し、警察から捜索されていることを知るのですが…、予告編を観た限りでは、エイドリアン・ブロディは強盗犯ではなく、不幸にして巻き込まれた人質のようであるにもかかわらず、そのレイモンドが、彼の妻?!恋人?!のような女性を殺そうとしているようなカットもあるなど、描写は錯綜していて、どうも、レイモンドが記憶と幻覚?!の間で混乱しているかのような節がうかがえます…。


そうした主人公の心理の設定がどこかしら、クリストファー・ノーラン監督の記憶をテーマにした異色スリラー「メメント」(2000年)を下敷きにしたのかな…?!と思えなくもない本作のシナリオを執筆したのは、マイケル・グリーンスパン監督と一緒にショートフィルムを作るなど、共に創作活動を続けてきた、やはり、新人のクリストファー・ドッドという人で、とりあえず、名前は同じクリスでした…!!
物語の展開と結末が気になるサバイバル・スリラー「レックド」は、来年2011年中にカナダでは公開されるようですが、アメリカをはじめ、その他の地域での封切りは未定で、配給会社を探しているようです。




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