************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


妊娠テストの結果はプラスでしたが、映画の興行成績はそんなにプラスではありませんでした…!!


先週の前回(16日~18日)で、いったんは首位に浮上したものの、その後の見直し集計で、ウルトラ・バイオレンス映画「キック・アス」にヒットされ、第2位に転落してしまったパラマウン/ドリームワークス・アニメの誰もけなさない大人気アニメ「ヒックとドラゴン」が、今回は第2位以下に大きな差をつけ、余裕の王座返り咲きを果たしました…!!

オープニング成績でこそ、同社の前作「モンスターVSエイリアン」(2009年)に対し、約5,932万ドル>約4,373万ドルと、約1,559万ドルの差をつけられ、鈍い出足の「ヒックとドラゴン」でしたが、“ドラゴンの背中に乗って、本当に空を飛べたんだよ!!、信じてよ!!”という“3D映画史上最高の感動体験”が口コミで広がり、再びの第1位に浮上して、空高く舞った公開5週めまでのトータル興行成績で、「モンスターVSエイリアン」の約1億7,481万ドルを抜き去り、約1億7,802万ドルを売上げて、オープニング成績の差額を挽回してしまっています…!!
その「モンスターVSエイリアン」が、すでに第5位の下位ランクに下っていた公開5週めに、「ヒックとドラゴン」は第1位に君臨!!ということは、「モンスターVSエイリアン」の国内成績の興行記録=約1億9,835万ドルを上回わりそうなのは、まず間違いなく、「カンフー・パンダ」(2008年)の記録=約2億1,543万ドルをしのいで、「シュレック」シリーズに続く、ドリームワークス・アニメの大ヒット作になるか、どうか?!が、今後、注目されることになりますね…!!
…と、そのようにヒックが奮起してくれたものの、ジェニファー・ロペスがバックアップしてくれなかった、この週末は、先週の前回から、全体で約2割の売上げを落とし、前年同時期と比較しても、約12%の収入を、全米の映画館は失ってしまいました…。



ドラゴンが噴いた炎に焼き払われ?!、初登場第1位を獲れなかったジェニファー・ロペス主演のCBS/ソニピのラブコメ「バックアップ・プラン」が、全米3,280館の約3,600スクリーンで売り上げたオープニング成績は約1,225万ドルで、その数字を彼女の過去のラブコメ映画と比較してみると…、


マシュー・マコノヒーと恋に落ちた「ウェディング・プランナー」(2001年1月公開/製作費3,500万ドル)
オープニング成績=1,351万ドル(2,785館) → 国内成績=6,040万ドル

レイフ・ファインズと恋に落ちた「メイド・イン・マンハッタン」(2002年12月公開/製作費5,500万ドル)
オープニング成績=1,871万ドル(2,838館) → 国内成績=9,401万ドル

リチャード・ギアと恋に落ちた「シャル・ウィ・ダンス?」(2004年10月公開/製作費5,000万ドル)
オープニング成績=1,178万ドル(1,772館) → 国内成績=5,789万ドル

マイケル・ヴァルタンと言うか、ジェーン・フォンダと恋に落ちた?!「ウエディング宣言」(2005年5月公開/製作費4,300万ドル)
オープニング成績=2,310万ドル(3,424館) → 国内成績=8,293万ドル


…と一見、「バックアップ・プラン」の約1,225万ドルはそんなに悪くなさそうに見え、懸念された高画質の海賊版流出事件も、さして影響はなかったようですが、「ウェディング・プランナー」はもう約10年前の作品で、その時代変化による物価変動のインフレ率や、公開館数を考慮すると、スクリーンの数が極端に少なかった「シャル・ウィ・ダンス?」にすら、最新作は負けていることになり、ジェニファー・ロペスの人気が落ち目であることは明らかです。
ただし、ジャンルの人気が低迷している最近のラブコメ映画と比較してみると…、


プリンセス・エイミー・アダムスの「リープ・イヤー」(2010年1月8日公開/製作費1,900万ドル)
オープニング成績=920万ドル(2,511館) → 国内成績=2,591万ドル

クリステン・ベルの「ホウェン・イン・ローマ」(2010年1月29日公開/製作費2,090万ドル)
オープニング成績=1,235万ドル(2,456館) → 国内成績3,268万ドル


ジェニファー・ロペスは、「バックアップ・プラン」の相手役が、けして有名ではないアレックス・オロックリンだったにしては、意外にまずまず健闘していることになります。しかし、それでも、上記の2作品が共に2,000万ドル前後の低予算だったのに対し、テレビ局のCBSは、「バックアップ・プラン」に約3,500万ドル以上の製作費をつぎ込んでいますから、もう少し稼いでくれなければ…ということになり、同テレビ局は映画進出を果たした第1作めの2時間ドラマ?!「エクストラオーディナリー・メジャーズ(小さな命が呼ぶとき)」(日本7月公開)に続けて、挫折してしまいました。

この「バックアップ・プラン」のお話は、理想の恋人に巡りあえないジェイローの演じるヒロイン、ゾーイが、このままずっと、ひとりぼっちだったらどうしよう…?!と焦り、結婚の代替案の“バックアップ・プラン”として、せめて、子どもを作ろう…!!と人工授精を試みるのですが、その直後、思いがけず、自分にピッタリの男性スタンと恋に落ちることに…!!というもので、“誰か”の子どもを妊娠してしまったゾーイを、いきなりパパになってしまうスタンは受け入れ、ふたりは幸せになることができるのか…?!といったものです。
そうした妊娠をテーマにした女性映画のコメディとしては、今週第3位で好調の「デート・ナイト」のサラ・ペイリンが主演した「ベイビーママ」(2008年4月公開/2,543館/製作費3,000万ドル)がありましたが、同映画のオープニング成績は約1,740万ドルで、国内成績は約6,049万ドルでした。
それと比較しても、やはり、「バックアップ・プラン」の出足は物足りない感じとなってしまいますね。


この「バックアップ・プラン」の監督は、アラン・ール。人気テレビシリーズ「シックス・フィート・アンダー」の製作総指揮をつとめていた人ですが、やはり、同シリーズのプロデューサーで、脚本を書いたアラン・ールとは別人です。
その「シックス・フィート・アンダー」や、ほかのテレビシリーズで監督していたアラン・ポールにとって、「バックアップ・プラン」は映画監督デビュー作ですが、さて、この失敗を補うバックアップ・プランを用意しているんでしょうか…?!


ゾーイとスタンのロマンチックなデートが台なしになる場面…!!







ワーナー・ブラザースと提携する、ジョエル・シルバーとロバート・ゼメキス監督のジャンル系映画のプロダクション、ダーク・キャッスルが、DCコミックスのインプリント・レーベルであるヴァーティゴから出版されたコミックを映画化したアクション・ムービー「ルーザーズ」が、2,936館の約3,300スクリーンで集めたオープニング成績は約960万ドルで、まったく期待ハズレの結果となりました。
そんな惨敗を喫した「ルーザーズ」の物語は、ボリビアのジャングルに向かった5人の特殊部隊の精鋭たちに託された任務が、自分たちを罠にハメるデタラメだったことから、その裏切りを計画した謎の男マックスを倒そうとするもので…、言わば、そのどこかで聞いたようなプロットからして、つまり本作は、6月に20世紀FOXが全米公開するリメイク版「特攻野郎Aチーム」に先がけて対抗するカウンター・ムービーですね。

しかし、元はテレビの人気シリーズの「特攻野郎Aチーム」と違って、「ルーザーズ」は、原作のコミックがあまり一般に有名でないことから、一見して、よくある平凡なアクション映画にしか見えないため、興味を誘えず、集客を果たせなかったようですが、実際のところは98分間の上映時間の最初から最後まで、それなりにシッカリ楽しめる…ッ!!と、娯楽映画としては及第点を与えられ、レビューではおおむね、B-あたりにランクづけされています。
特にアクション映画ファンの方で、銃火器の好きな人には、いろんな武器が登場するのがおもしろいそうで、この「ルーザーズ」には、そういった観方の楽しみ方があるそうですが…、まぁ、それもあまり一般の人には、ピンとこない見どころかもしれません。


本作の脚本を執筆したのは、「キングダム/見えざる敵」(2007年)のピーター・バーグ監督と、サム・ライミ監督に代わって、マーク・ウェブ監督がシリーズを一新する「ヤング・スパイダーマン」のジェームズ・ヴァンダービルト。
監督は、ダンスバトル映画「ストンプ・ザ・ヤード」(2006年)のシルヴァン・ホワイトです。
ルーザーズのチームの面子は、「ウォッチメン」(2009年)のコメディアンことジェフリー・ディーン・モーガン、「アーマード/武装地帯」(2009年)のコロンバス・ショート、「オブセッション/歪んだ愛の果て」(2009年)のイドリス・エルバ、「チェ」(2008年)のオスカル・ハエナダ、そして、「ファンタスティック・フォー」シリーズで、スーパーヒーローを演じた実績を買われ、オーディション抜きで、マーベルのヒーロー映画の最新作「キャプテン・アメリカ」のタイトルロールに抜擢されたクリス・エヴァンス。謎の男マックスは、ジェイソン・パトリックです。
また、マックスを倒すという同じ目的を抱いて、ルーザーズに加わる、戦うヒロインのアイーシャを、ゾーイ・サルダナがセクシーに演じてくれていますが、「アバター」(2009年)がどれだけ大ヒットしても、彼女自身は同映画に出ていないも同然なので、その恩恵がめぐってこず、今週第7位のコメディ映画「デス・アット・フューネラル」と言い、この「ルーザーズ」と言い、出演作がまるで注目されないのは、ちょっとどころか、かなり気の毒ですね…。


ちなみに、「特攻野郎Aチーム」の個性豊かなキャラクターをそろえた内容が、テレビシリーズにピッタリで成功したように、それに似ている、この「ルーザーズ」も、ワーナー・ブラザースとダーク・キャッスルはテレビシリーズとして企画した方がよかったのでは…?!といった意見が、映画ジャーナリストらから指摘されています。
で、そんな意見もうなずけそうな、この「ルーザーズ」の製作費は、ジェニファー・ロペスのラブコメ「バックアップ・プラン」の約3,500万ドルよりもまだ安い、約2,500万ドルです。よって、1,000万ドル足らずのショボいオープニング成績でも、実は“敗北者”とはならず、赤字におちいることはなさそうです。
しかし、アンサンブル・キャストのアクション映画で、それだけ低予算…と言うことは、ワーナー・ブラザースもハナから“敗北者”になど、期待していなかったわけですね。だったら、それこそ本当に、テレビシリーズのパイロット版として製作した方がよかったのでは…?!


ウォッチメン VS アバター!!




危機一髪のキャプテン・アメリカが指鉄砲から実弾を発射…?!




ゾーイ・サルダナとコロンバス・ショートが強引にクルマを強奪…!!




ルーザーズ予告編







第8位に初登場した「オーシャンズ」は、日本ではすでに今年1月22日に公開された、ジャック・ペランとジョージ・クルーゾーの「WATARIDORI」(2001年)監督コンビによる海洋ドキュメンタリー映画を、ディスニーが自社のディズニーネイチャー・レーベル作品として、環境を考える記念日のアースデイ(4月22日)にあわせて封切ったもの。
よって、すでにご覧になった方も大勢、いらっしゃいますよね。いや、あの…まだ観ていないんだけど…という方のために、美しさと驚きに満ちた海の世界の神秘を撮らえた「オーシャンズ」の動画をアゲておくので、お楽しみになり、エコについて考えてください…!!


エビVSカニ!!




鳥VS魚!!




空を飛ぶように海中を泳ぐペンギンたち!!




海の脅威の大嵐!!




賢くて、かわいいラッコちゃんたちのお食事風景!!




この「オーシャンズ」の日本版DVD/BDは7月9日発売予定です!!




さて、最後はいつものように、週末公開の全米最新映画の予告ですが、この週末は4月末から5月に跨いでいて…、と言うことは、さらに次の週末は、5月に入って最初の週末ということになり、待ちに待ったサマーシーズンの開幕です!!、ご存知のように開幕映画として、サマームービー・ウォーズの先陣を斬るのは「アイアンマン2」で、その後、次々にブロックバスターの超娯楽作が登場します!!
となれば、今週末に公開される映画は、集客の寿命が1週間しかないのか…?!ということになり、まともな映画をこのタイミングにリリースしても仕方がないので、まずはサミット・エンタテインメントが、「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザーを主演に迎えた、低脳な家族向けの動物コメディ映画「ファーリ・ベンジェンス」を公開!!
土地開発業社に勤めるブレンダン・フレイザーが、「トランスフォーマー3」に出演が決定したアジア系の人気コメディアン、ケン・チョン(「ハングオーバー」2009年)の演じるボスの命令を受け、オレゴンの森林開発に取りかかりますが、自然破壊の暴挙に猛反発する“ファーリ”=“毛むくじゃら”の動物たちから、“ベンジェンス”=仕返しされてしまうことに…!!、ハハ…ッと冷笑したくなる、いかにもつまらなさそうなプロットですね…!!、監督は、「クルーエル・インテンションズ」シリーズや、キャメロン・ディアスが主演した「クリスティーナの好きなコト」(2002年)などのロジャー・カンブルです。

そして、おおむね、どんなホラー映画も注目を集められるのは1週間だけで、2週めにはガクンと集客率を落としてしまうのだから、映画寿命が1週間しかないタイミングは、まさにホラー映画にうってつけ?!、というわけで、ワーナー・ブラザースのリメイク・ホラー映画「エルム街の悪夢」がついに登場!!
ロサンゼルス・タイムズによれば、「エルム街の悪夢」も、「タイタンの戦い」のようにインチキのフェイク3D映画にしよう!!というワーナー・ブラザースの考えに、監督のサミュエル・ベイヤー(写真→)が、“2D映画として作った作品は、2Dで上映されるべきだ…!!”と、当たり前のことを述べて反対し、「エルム街の悪夢」をフェイク3Dにコンバートさせなかったそうです。
サミュエル・ベイヤー監督の意見は、まぁ、正論なわけですが、それにしても新人監督の主張が、ハリウッドのメジャーの中の真のメジャーであるワーナーを相手に通ってしまう…というのは、ちょっと意外な感じですね。
しかし、これは「エルム街の悪夢」のプロデューサーで、映画の3D化に慎重な態度を示し、アンチ3D派?!と目されているマイケル・ベイオス監督が、きっと後押ししたに違いにありません…!!
それでは、「エルム街の悪夢」から、ケイティ・キャシディのクリスが悪夢の中で、フレディとかくれんぼしている場面をご覧ください…!!、次回のランキングもお楽しみに…!!





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