************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************



あけまして、おめでとうございます!!、旧年中は、CIA☆映画中央情報局を日々、応援くださり、ありがとうございます。振り返ると、紹介しきれていない映画や情報が常に膨大にあり、それら全部をみなさんと共有できていないことが、いつも不満なのですが、今年2010年も映画の好きな人が、映画の世界にひたれる時間をできるだけ多く提供できるようにガンバリたいと思います。

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さて、年末年始といえば、様々なところで、いろんなBEST10が発表されていることと思います。読者の方の中には、ビリーさんは2009年の映画BEST10の記事をあげないの?!とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年は、一昨年2008年の「バットマン/ダークナイト」や、「スラムドッグ・ミリオネア」のように飛びぬけて、万人が大絶賛という作品がなく、各々の映画サイトや、映画ジャーナリストが発表した2009年BEST10の作品も、選者の好みのバラつきが出ているように見受けられます。そうした中で、あぁ、これがたぶん、2009年に公開された映画のBEST10としては目立った偏りがなく、幅広いジャンルを網羅して、すごくフツーじゃないかな?!と思えるBEST10を、moviefone.com が作ってくれたので、今年最初の記事は、それを紹介し、“2009年の映画はとりあえず、これだけは観とけッ!!リスト”としたいと思います。そういうわけで、まず最初に登場するのは、大晦日から元日にかけ、上 ↑ の飲んだくれの連中のように祝杯をあげられた方も多いはずですが、くれぐれもこいつらのようにはなりませんように…ッ!!




第10位-ハングオーバー


第10位にランクインしたのは、想定外の大ヒットとなった、二日酔いミステリーのハレンチ・コメディ「ハングオーバー」!!、3月10日に日本版DVDをリリースするワーナー・ホームビデオの紹介によれば、“全米興行記録更新*&世界27ヶ国NO.1!
(*R指定コメディ作品として全米歴代興行収入1位)世界中を大爆笑の渦に巻き込んだ二日酔い男たちの友情物語 ”とのことで、まさに必見の作品なわけですが、それだけ世界中で大ヒットしても、どうして日本では映画館でちゃんと公開されないのか…?!が、映画好きには問題ですね…。



第9位-プレシャス-プッシュ


第9位は…、次回の第82回アカデミー賞最優秀作品賞に当確!!だったはずが、支持層の観客の枠を黒人の外に拡げられず、気がつくとアッサリとブームが終わり、すっかり鳴りをひそめてしまった感のある感動映画「プレシャス:ベースド・オン・ザ・ノヴェル“プッシュ”バイ・サファイア」です!!
デブでブスでバカでビンボーでコブつき…という、とにかく、不幸な主人公の少女の青春を観て、なんてかわいそうなんだろう…と同情し、観客の偽善的な良心を満足させてくれる一方で、あぁ、自分はこうでなくてよかった…と安心させてくれる“ミザリー・ポルノ”?!みたいに冷めた見方を、本作にする人もいるようです。
また、この映画に登場する黒人たちのうち、肌の色が濃い人は社会の底辺にいて、肌の色が薄い人…、つまり、白人の側に近い人は比較的、成功している…という、意図して、そうしたのか?!、偶然なのか?!、黒人ばかりのキャストの微妙なさじ加減に、黒人が同じ黒人を差別する偏見の視点が盛り込まれている…といった真の差別のよりどころを指摘した評価も波紋を呼んでいます…(本作の宣伝プロデューサで、全米№1オナニストのタイラー・ペリーの映画はいつも、そんな感じですね…)。ちなみに、主演のガボリー・シディベ(↑)は当初、メディアの取材に応じるたび、いちいち取材料(!)を徴収して、フリーの映画ジャーナリストは、たまったもんじゃない…ッ!!と、反感を集めていたようです…。
スーパースターのオーラを完全に消し去り、自分が出ていることを、熱烈なファンにすら覚らせないマライア・キャリーの地味な存在感が見ものです!!





第8位-スタートレック-1


第8位は…、メディアの天才J・J・エイブラムス監督が、“これは父ちゃんたちのOOOではない…ッ!!”というコンセプトを流行らせ、リメイクのあり方に一石を投じて、大ヒットになった新生「スタートレック」です!!、過去のアカデミー賞最優秀作品賞受賞作よりも高い評価を受けている本作が、ノミネート枠が10本に拡大された次回のオスカーで、SFアクションのジャンル映画ながら、同賞の候補にあげられるのか?!、注目を集めていますが、映画芸術科学アカデミーがノミネートの本数を増やした理由のひとつは、昨年の第81回で、「バットマン/ダークナイト」を作品賞候補に入れる枠がなく、結果的に無視してしまったことで、映画ファンの大きな反感を買ってしまったから…。よって、その代わりとして、「スタートレック」がアカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされるのはまちがいないはずですが…。
で、下 ↓ は、エンタープライズ号のクルー、ウフーラを演じたゾーイ・サルダナ。

スタートレック-ゾーイ・サルダナ




第7位は…、アジア系の女性に目がないスケベ親父のオリバー・ストーン監督が、自らの代表作の傑作金融サスペンスの続編に、約22年ぶりに着手した最新作「ウォール街2/マネー・ネバー・スリープス」=“銭は眠らへんでッ!!”で、マイケル・ダグラスが演じるカネの亡者、ゴードン・ゲッコーの娘を演じ、映画の内容と同様に私生活でも主演のシャイア・ラブーフの恋人になってしまったキャリー・マリガンが、ゴールデングローブ賞ドラマ部門の最優秀主演女優賞にノミネートされた青春映画の新しい佳作「エデュケーション」(邦題「17歳の肖像」)!!

第7位-エデュケーション


「幸せになるためのイタリア語講座」(2000年)で知られるロネ・シェルフィグ監督が、1944年生まれのイギリス人の女性ジャーナリスト、リン・バーバーの同名自叙伝を映画化した、この「エデュケーション」の舞台は、1944年生まれの人が17歳になる1961年のイングランド。若手演技派女優として頭角をあらわしたキャリー・マリガンが演じる聡明な17歳の少女ジェニーは、ある雨の日、ハンサムで優しいデヴィッドの車に乗せてもらったことから、ふたりは恋に落ち、デヴィッドと婚約までしたジェニーは学校を辞めてしまう…。しかし、色男、金とチカラはなかりけりで、見かけ倒しの優男デヴィッドには、フィアンセのジェニーにも秘密の裏の顔があったのだった…。という訳で、恋に恋する年頃の少女が、しょーもない男に振り回された挙げ句、青春を棒に振って、転落しそうになり、世の中の表裏と人生について“学ぶこと”になる物語。デヴィッドを演じているのは、ダンナが恐ろしい孤児の養女を引き取ってしまわないか、嫁さんのマギー・ジレンホールもきっと気が気ではない、「エスター」(2009年)の父ちゃん、ピーター・サースガードです。
脚本を、大傑作「ハイ・フィデリティ」(2000年)の原作小説の作者であるニック・ホーンビィが執筆しました。



この「エデュケーション」…ではなくて、「17歳の肖像」は、つまずいてしまった少女たちを描いた青春映画の名作「17歳のカルテ」(1999年)で有名なソニー・ピクチャーズの配給により、日本では4月から公開のようです。





第6位は…、ウェス・アンダーソン監督が、ロアルド・ダールの名作児童文学をストップモーション・アニメで映画化した、20世紀フォックスの「ファンタスティック・ミスター・フォックス」!!、まぁ、いわゆる人形アニメなわけで、お子さま連れの家族も大勢、ご覧になられていますが、ウェス・アンダーソン監督は、いつもの自分の映画と変わらず、大人向けに作っているので、子どもたちの多くは映画の途中で退屈してしまっているみたいです…。ビル・マーレイもいくつになってもガキなので、寝てしまったようですね…ッ!!

ファンタスティック・ミスター・フォックス-2




第5位-アバター-ジェームズ・キャメロン


第5位は…、昨2008年12月18日の日本を除く全世界同時公開から、およそ2週間で興行収入の世界トータルが8億ドルに達してしまい、推定の巨額製作=約4億3,000万ドルをほとんど回収しつつある、「タイタニック」(1997年)以来のような信じられない大ヒットを、その「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督がまた放ってしまったSF超大作「アバター」!!
前述のように、公開が年末に迫っていたので、第5位に甘んじていますが、それだけの大ヒットの根拠は、やはり、作品の評価と人気が高いから。よって、来年2010年のランキングではBEST3に入っていてもおかしくないですね…!!
で、上 ↑ の画像は、ディズニーや、ルーカス・フィルム、そして、この「アバター」を作った20世紀FOXといったスタジオ作品の製作において使用された、本物のコンセプト・アートなどを複製して、販売しているアクメ・アーカイヴス・ダイレクトが数量限定で売り出した「アバター」のコンセプト・アートです。
ジェームズ・キャメロン監督が自ら描いた、ナヴィのネイティリのファースト・インプレッションとなる、このコンセプト・アートは、約43㎝X約56㎝の大きさで、限定50枚だけのコピーはすでに完売済み!!、お値段はアートそのものだけなら、250ドル(約2万3,300円)で、専用の額に入れると、405ドル(約3万7,700円)。そう高くもなく、将来、プレミアがつくことは必至なので、買っておくんでした…ッ!!


そして、下 ↓ は、映画に登場する実際のネイティリですが、演じているのはゾーイ・サルダナ。先ほど、第8位の「スタートレック」のところで、彼女の写真をあげたのは、このネイティリとウーフラが同一人物だと見比べてみてほしいからです。
ゾーイ・サルダナは2009年の盆暮れのSF映画の大ヒット作の両方で、主演女優の立場をつとめ、彼女にとって生涯、忘れられない大当たりの年となりました!!

アバター-ゾーイ・サルダナ




第4位-ハートロッカー


第4位は…、男映画の名匠キャスリン・ビグロー監督が、イラクのバクダッドを舞台に、米軍の爆発物処理班のスリルに満ちた日々を描いた「ハートロッカー」!!
イラク戦争ものは当たらない…評価されない…というジンクスを破って、映画評論家の多くから、2009年度№1映画の称号を与えられている本作は、次回のアカデミー賞最優秀作品賞の本命の1本です。それでは冒頭の約7分半をご覧下さい。







第3位にあげられたのは、クエンティン・タランティーノ監督が、約40ページにわたる、本作のプリクエール(前日譚)のストーリーを、すでにまとめ上げたことを明らかにした、戦争ファンタジー映画の大ヒット作「イングロリアス・バスたーズ」!!
どうやら、クエンティン・タランティーノ監督は、この「イングロリアス・バスたーズ」で、「パルプ・フィクション」(1994年)に続けて、アカデミー賞最優秀脚本賞を再び獲る可能性がかなり高そうですが、念願の監督賞はやはり、「パルプ・フィクション」の時と同じく、ノミネートだけに終わりそうです…。それではこの「イングロリアス・バスたーズ」の映画中映画として、アロイス・フォン・アイヒベルグ監督がメガホンをとった「ネイションズ・プライド/民族の誇り」をお楽しみください…!!





第2位-カールじいさんの空飛ぶ家


第2位は…、老人のアニメなんてヒットするのか…?!という懸念を払拭し、世界各国で大ヒットを飛ばして、日本でも現在、人気沸騰中のディズニー・ピクサーのCGアニメ「UP/カールじいさんの空飛ぶ家」!!、下 ↓ の動画は、オーストラリアのビデオ・リミックス・アーティスト、POGOさんがサンプリングしてくれた「カールじいさんの家」のナイスなミュージック・クリップです!!







そして、2009年公開映画の栄えある第1位は…、当然、この映画ですねッ!!
「JUNO/ジュノ」(2007年)のジェイソン・ライトマン監督が、「サム・サッカー」(2005年)の原作者として、映画ファンには知られるウォルター・キルンの同名小説を映画化した、ジョージ・クルーニー主演の「アップ・イン・ジ・エアー」です!!
大晦日に紹介した、エンタテインメント・ウィークリーがアカデミー賞を特集した最新号で、“オスカーの顔”として扱われ、最優秀作品賞を受賞する可能性が1億%ぐらい?!にまでアップした本作ですが、一般的に支持の高い作品を集めたような、このランキングでも、やっぱり第1位ということは、受賞の確立はすでに100億%ぐらいなのかもしれません?!
“人生をほかの何かに例えるとするなら、それは究極的に言って、旅そのものだろう…”と語るジェイソン・ライトマン監督が、ジョージ・クルーニーの出張ばっかりしてる独身男の光と影を軽妙に描いた、近年のアメリカ映画の最高傑作の1本であり、早くもクラシック映画の趣をたたえた「アップ・イン・ジ・エアー」は、3月7日にオスカーを総獲りした後?!、同月20日(土)の3連休初日から日本で封切られる予定です!!、なお、ジェイソン・ライトマン監督によれば、ヴェラ・ファーミガとアナ・ケンドリックのキャラクターは、“働く女性”の使用前使用後みたいな感じの対比の関係であり、実はひとりの人物…と思って観てもらえばいい…とのことです。




いかがだったでしょう…?!、ぼくはこの moviefone.com の作ったBEST10に、あとはデヴィッド・ボウイの息子のダンカン・ジョーンスの監督デビュー作となるSFカルト映画で、“この映画をオスカーの候補としてプロモーションしないソニー・ピクチャーズはクソッタレで、いつか後悔することになるぞ!!”と、映画ファンからの熱い同情を集めている「ムーン」や、サンドラ・ブロック主演のこれまた想定外の大ヒット作「ザ・ブラインド・サイド」なんかを、好みで足したり引いたりすれば、2009年公開のアメリカ映画の標準的なBEST10ランキングが出来上ると思います。
で、moviefone.com は実のところ、第50位までランキングを紹介してくれているので、その全部を知りたい方は、コチラにジャンプしてください。

最後に…、これまでにぼくにメールをくださった読者の方、また、これからくださる方へのお願いですが、できるだけ具体的に用件を記してください。でないと、勝手ながら、なかなか返信するのが難しいです。また、昨年中にブログから、コメントや、トラックバックの機能を一切、とっぱらってしまい、いつもコメントを書いてくれていたビリーマニアさんをはじめ常連の方には、大変、心苦しかったのですが、不適切な発言や、商品やサービスの売り込みといったスパムの書き込みを管理・除去する時間が無駄なので、撤廃しました。何の説明もせず、突然、それらをやめてしまって、すみませんでした。ちなみに、これも時間の無駄…?と気づいたので、ブログのアクセス数や、リンク先のチェックなんかもしていません。
果たして、1万人の読者が読んでいようが、3人ぐらいしか読んでいなかろうが、数の大小で、もっとがんばろう…ッ!!とか、もう止めようとか…とか、映画のことをもっと知ってもらいたい気持ちの目的が左右されることもないので…。
だから、どれだけの人が読んでるのか?!、もはや、サッパリわかりませんが、いま、これを読んでいる映画好きのあなたが、明日も来てくれれば、いずれ自然と世間にも知られ、アクセス数も増えるでしょう…ッ!!、そして、映画館の席がひとつでも埋まれば、いいですね。それでは、今年も、CIA☆映画中央情報局をよろしくお願いしますッ!!







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