刑務所から出所するマイケル・ダグラスが返してもらう私物の80年代のケータイは、今のケータイと比べて、とても携帯できないぐらいデカすぎです…！！(笑)
いま見るとマヌケなほどバカでかい携帯電話を持っていることがステイタスだったバブルの80年代に発表された、マイケル・ダグラスとチャーリー・シーン共演の傑作金融サスペンス「ウォール街」(1987年)の続編を、およそ23年ぶりにオリバー・ストーン監督が完成させた最新作「ウォール街2/マネーは眠らない」が初公開した予告編です…！！、前作で犯したインサイダー取り引きの罪により、14年間も服役していたマイケル・ダグラスの天才投資家ゴードン・ゲッコーが、かつて自分が一線で活躍した80年代では、やや異端視もされた飽くなき欲の追求が当たり前となり、犯罪のような金融取引きが法で認められている異常な現代の経済事情を目の当たりにして、再び、その辣腕を振るうことになります。
この「ウォール街2/マネーは眠らない」のストーリーは…、「トランスフォーマー」シリーズのマネーメイキング・スター、シャイア・ラブーフが演じる若き有能なヘッジファンドのトレーダー、ジェイコブ・ムーアが、師と仰いできたボスのフランク・ランジェラを死に追いつめ、会社を乗っ取って、その後がまに座ったジョシュ・ブローリンの冷血な投資銀行家ブレトン・ジェームスの不正を暴き、窮地に立たせるため、はからずとも婚約者ウィニーの父であったゴードン・ゲッコーに協力を求めることに…。出所後、世間から見捨てられた存在のゴードンは、心のよりどころでありながら、疎遠になってしまった娘との関係を修復し、父娘の仲を取り持つことを条件に、ジェイコブの頼みを受け入れる…。といったもので、初老にさしかかり生涯をかえりみるマイケル・ダグラス65歳、今が人生盛りで野心的なジョシュ・ブローリン41歳、私生活でもカップルのシャイア・ラブーフ23歳とキャリー・マリガン24歳の未来を見据える若いふたりを含めた3世代の登場人物たちの人生とお金をめぐる価値観の違いがコントラストで描かれていきます。
一度はこの続編製作の依頼を断りながら、カネの亡者のゴードン・ゲッコーを当たり役とし、前作でアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したマイケル・ダグラスとプロデューサーのエドワード・R・プレスマンが書き直してきた脚本に感心したオリバー・ストーン監督は、折りからの金融破たんもあり、あらためて企画に興味を示して、最新作「ウォール街2/マネーは眠らない」に着手しましたが、株の仲買人の息子である同監督は、“親父たちの時代は100万ドル稼げば、それは充分すぎる大金だった。それが現在ではもう、はした金にすぎない。10億ドルあったって、ヘッジファンドを始めることすらできないんだ。90年代以降の豊かな人々の稼ぎは度を越している。あまりにもケタ違いだ。しかし、その莫大な富に実体はなく、すべては仮想経済にすぎない…”と、USATODAYの取材に応じて語り、“ただ欲にだけまみれた金融マンのブタどもをけして見栄えよく描いてはならない…”と、本作の演出にあたって考えました。
また、この映画に主演するため、巨大投資銀行のゴールドマン・サックスを取材したシャイア・ラブーフは、“生き馬の目を抜く金融界で仕事にありつけるか、どうか、合否は面接の最初の5分間までに決まってしまう。彼らは君を食事に連れ出す、メニューを手にとって、30秒以内にオーダーできなければ、君はもう失格だよ…！！”と語り、いついかなる時でも素早い情報の分析と判断が要求され続ける金融の世界が、どれだけ過酷な現場であるかを身にしみて知ったそうです。
しかし、そうして役作りのため、投資のスキルを学んだというシャイアは、映画の撮影前に手始めとして自分で用意した2万ドルの現金で開いた口座の残高が、映画の完成後には、29万7,000ドルまで増えてしまったそうですから、もともと、この映画には向いていたのかもしれませんね…！！
青春映画の新しい金字塔「エデュケーション(「17歳の肖像」)」(4月17日公開)で、アカデミー賞最優秀主演女優賞ノミネートは絶対と目される若手演技派女優の超新星キャリー・マリガンという、素晴らしすぎる恋人はできるし、出演料以外にもお金も儲かったし…ッ！！と、シャイア・ラブーフにとってはよいことづくめの20世紀FOXの最新作「ウォール街2/マネーは眠らない」は、4月23日から全米公開！！
あとは映画もちゃんと儲けてくれればいいのですが…ッ！！
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