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この週末も「くもりときどきミートボール」前線

の勢いが衰えず、2週連続首位の快晴です!!


くもりときどきミートボール-2週連続第1位

*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル興行成績 の順です。

 第1位    第2位(初)  第3位(初)  第4位    第5位
全米映画興行ランキング-第1位~第5位

第1位くもりときどきミートボール」(公開中)
   $24,600,000-(3,119館)-$60,036,000
第2位サロゲート
   $15,000,000-(2,951館)-$15,000,000
第3位フェーム
   $10,033,000-(3,096館)-$10,033,000
第4位インフォーマント」(12月公開)
   $6,915,000-(2,505館)-$20,992,000
第5位アイ・キャン・ドゥ・バッド・オール・バイ・マイセルフ
   $4,750,000-(2,120館)-$44,543,000


 第6位(初)  第7位     第8位     第9位    第10位  
全米映画興行ランキング-第6位~第10位

第6位パンドラム
   $4,408,000-(2,506館)-$4,408,000
第7位ラブ・ハプンズ
   $4,327,000-(1,898館)-$14,728,000
第8位ジェニファーズ・ボディ
   $3,500,000-(2,738館)-$12,306,000
第9位9
   $2,832,000-(2,025館)-$27,101,000
第10位イングロリアス・バスターズ」(11月20日公開)
   $2,722,000-(1,960館)-$114,460,000

解説は…時間がないので、今週もサクッといきますッ!!




映画興行の閑散期である9月の最終週も、やはり、上位12本の売り上げを足したトータルが1億ドルを割り込み、先週の前回との比較では約5.5%のマイナスで、前年同時期との比較では、約4%前後の実績ダウンとなってしまいました…。
新作映画3本が拡大公開された甲斐もなく、映画興行はまさに“くもりときどきミートボール”といった空模様で、ソニー・ピクチャーズのCGアニメの3D映画が2週連続のひとり勝ちです…ッ!!、しかし、「くもりときどきミートボール」の2週めのマイナス率は約19%と小さく、封切りからの勢いを衰えさせていません…!!


サロゲート-ブルース・ウィリス-1「くもりときどきミートボール」に敗れて、初登場第2位に甘んじたブルース・ウィリス主演のSFアクション映画「サロゲート」に約8,000万ドルの製作費を費やした、製作・配給のディズニーでは、本作のオープニング成績を2,400万ドル前後と想定し、当然、初登場第1位になるものとタカをくくっていましたが、2,951館で封切られた結果は、ご覧のように、期待値を大きく下回る約1,500万ドルしか稼ぐことができず、大失敗に終わってしまいました…。
ディズニーの調べによれば、観客の67%が25歳以上のアダルト層で、人気コミックが原作のSF映画にしては、観客の年齢層が少し高いことから、ブルース・ウィリスはやはり、もう、「ダイ・ハード」の時代を知っているオジサンたちのスター…といったことなのかもしれません。観客の約6割が男性だったそうです。

生身のブルース・ウィリスが、同僚のラダ・ミッチェルの“サロゲート”の罠にハマり、交通事故で殺されそうになる場面…!!



サロゲートの世界観をニュース風に紹介してる予告編



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サロゲート-2



フェーム-1深刻な倒産の危機に見舞われている老舗のMGMが、「ハイスクール・ミュージカル」シリーズや、「ステップ・アップ」シリーズといったティーン向けのダンス・ミュージカル映画の市場をあてこみ、1980年に自社が製作・公開したアラン・パーカー監督の青春ミュージカル映画の名作「フェーム」を現代的にリメイクした同名のアイドル映画が、この週末に封切られた新作映画の中では最も拡大公開となる3,096館で上映され、条件的には初登場第1位のチャンスが充分にありましたが、約1,003万ドルのオープニング成績という期待ハズレで、初登場第3位となってしまいました…。
俳優やダンサー、あるいはミュージシャンとして、自らの才能に賭け、成功を目指す若者たちの群像を描いた感動的なオリジナル映画とは違い、「アメリカン・アイドル」のようなお手軽なオーディション番組や、日本風に言えば“ドキュメント・バラエティ”となる、素人まがいのタレント?!、それともタレントまがいの素人?!が活躍する“リアリティ・ショー”などで、カンタンに有名人になり、一攫千金してやろうとする若者が登場する辺りが現代的なリメイク映画は、そうした安直な志向に則って?!、約1,800万ドルの低予算で軽く作られていますから、まぁ、このオープニング成績でも、あとはパッパとDVDをさばいておけば、とりあえず、赤字になることはなさそうです。

フェームのオープニング5分間をご覧ください!!



フェーム-2

MGMの資料によれば、「フェーム」のオープニング興行の観客の約8割が女性で、25歳以下の若い観客が全体の約55%を占めていたそうです。



パンドラム-デニス・クエイド-1シリーズ最新作「バイオハザード4/アフターライフ」(2010年8月全米公開)の撮影を今週から始める予定のポール・W・S・アンダーソン監督がプロデューサーをつとめ、この夏、戦隊アクション・ムービー「G.I.ジョー/ライズ・オブ・コブラ」が大ヒットになったけど、弟のホテル代は払えない?!デニス・クエイドを主演に起用し、ドイツ人のクリスチャン・アルバート監督にメガホンを託した、製作費=約4,000万ドルのSFホラー「パンドラム」を公開した配給のオーバーチュアは、ジャンル映画のマニア向け作品なので、まぁ、オープニング成績で1,000万ドルそこそこ稼いでくれれば御の字…と踏んでいましたが、いざ、フタを開けてみると、期待の数字の半分以下で、言葉を失ってしまったようです…。
この週末は、これもオーバーチュア作品のマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画の最新作「キャピタリズム ~マネーは踊る~」や、ドリュー・バリモア初監督作品のスポ根ガーリー・ムービー「ウィップ・イット」といった、映画好きに訴えかける作品が限定公開で登場したため、「パンドラム」はそうした作品に微妙に観客を奪われてしまったのかもしれません…。ちなみに、マイケル・ムーア監督の「キャピタリズム ~マネーは踊る~」は、23日(水)から4館で先行公開され、この週末は1館あたりで約6万ドルを稼ぎ、トータルの売り上げは約30万7,000ドルです。

パンドラム-アンチュ・トラウェ-2

新“戦うヒロイン”として注目のドイツ人女優アンチュ・トラウェ(↑)が演じるナディアと、ベン・フォスターのバウアー伍長が出会う場面…!!



クリーチャーに襲われるバウアー伍長…ッ!!



逃げるが勝ちなのよ…ッ!!と冷静なナディア…!!



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※「パンドラム」のクリスチャン・アルバート監督が、かれこれ3年ほど前に製作したハリウッド進出第1弾作品ながら、過激な児童虐待描写が問題視され?!、全米公開が見送られてきたチャイルド・ホラー「ケース39」を、製作・配給のパラマウト映画は来年2010年1月1日の元旦にアメリカで、ついに封切るようです…!!

パンドラム-3



今週末の全米公開スケジュールは、ディズニー・ピクサーの代表作である「トイ・ストーリー」と、続編の「2」が3D映画として復活し、2本立てで登場するので、ソニー・ピクチャーズの「くもりときどきミートボール」は大きく順位を下げる見込みですが、黙って負けていられないソニピはガキ向けアニメから一転、ホラー・コメディの「ゾンビランド」を封切り、異なる年齢層を相手に打って出る作戦です…!!
また、前述のエレン・ペイジ主演の「ウィップ・イット」と、マイケル・ムーア監督の「キャピタリズム ~マネーは踊る~」が拡大公開に切り替わるほか、イギリス発の人気シットコム「The Office」のクリエイター兼主演で知られるリッキー・ジャーヴェイスおじさんの最新作のコメディ「インベンション・オブ・ライング」(The Invention of Lying)をワーナー・ブラザースがリリース!!、「インベンション・オブ・ライング」は、世界中の人が絶対にホントのことしか言わない架空のパラレル・ワールドで、リッキー・ジャーヴェイスただひとりだけがウソをつくことを閃いて、そのウソにより、自分に有利な世界を作っていく…というお話です。それでは、「トイストーリー」&「2」の3Dなテレビスポットをご覧くださいッ!!、次回もお楽しみに…!!






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