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ウィップ・イット-ドリュー・バリモア-8

予告編を1回、観るなり、この映画は絶対に観たい…ッ!!と思いました…!!、大傑作ではないにしても、少し懐かしいアメリカ映画の気持ちのいいオーラが感じられます!!、ドリュー・バリモアはやってしまったかもしれません…ッ!!




先週末の金曜日(10日)に写真を紹介した、ラブコメ女王ドリュー・バリモアの初監督作品「ウィップ・イット!」の予告編を、本作を配給する20世紀FOX傘下のFOXサーチライト・ピクチャーズが初公開しました…ッ!!
大ヒット青春映画「ジュノ/JUNO」(2007年)でカリスマ的な個性を発揮したエレン・ペイジが主演する本作は、テキサスの田舎町を舞台に、ミスコン狂いのマッドな母ちゃんのお人形にされることに反発した17歳の少女ブリスが、過激なローラーゲームに魅せられ、親のお仕着せではない自分の決めた意思で、格闘スポーツの世界に飛び込んだことから、スケートリンクの内と外で様々な葛藤に直面し、それに打ち勝って、成長していく姿を描いたスポ根ガーリー・ムービーです。
青春映画で女の子が主役となると、結局はベタな恋愛ものに陥ってしまう作品が多い中で、こうした恋愛以外の何かに少女が挑戦することで、自分を見出し、生まれ変わっていく物語…というのは貴重だと思います。しかも、そうしたストーリーを恋愛映画の大家であるラブコメ女王のドリュー・バリモアが初監督作品に選んだ…という辺りがツボで、“女の子だってね、恋ばっかりやってられる訳じゃないのよ…ッ!!”というメッセージが自然と伝わり、ドリュー・バリモア自身が自分の成長を物語っているように思えます。
また、主人子が元ミスコン・クイーンのステージママから逃れ、ミスコンを否定する…というのは、有名な俳優一族のバリモア家に生まれ、「E.T.」(1982年)の子役として注目を集め、華やかな女優人生を生きる一方で、私生活では問題を抱えてきたドリュー・バリモアが自分の過去を振り返り、痛い本心を吐露しているように受け取れます…。
ドリュー・バリモアは、本作について、マスコミで「自分がこれまでに出演した映画や、人生で学んできたこと総てを詰め込んだ、自分の集大成…」と語っていましたが、その言葉は正直、その通りなのではないでしょうか…。

ウィップ・イット-エレン・ペイジ-9

ところで、ローラーゲームに賭けるエレン・ペイジの情熱を理解し、応援してあげるらしい父ちゃんを演じてるダニエル・スターンの存在感は雰囲気がよく、的を射た見事なキャスティングですね。ダニエル・スターンは、「ホーム・アローン」シリーズでマコーレー・カルキンのケビン少年にコテンパンにやられる泥棒コンビのノッポの方だった人です。
随所にそうしたセンスのよさが窺えるドリュー・バリモア監督の「ウィップ・イット!」は、かなり期待できそうに見受けられます。とりあえず、ドリュー・バリモアの初監督作品の予告編に、これだけのポテンシャルが感じられるとは、誰も思っていませんでした…ッ!!

ウィップ・イット-10

ドリュー・バリモアがそろそろラブコメ女王を返上し、女流監督に肩書きを変えようとしている第1作め「ウィップ・イット!」は、今秋10月9日から全米公開です!!




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