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ツリーベンジ

アメリカの映画マニアに人気のテキサスのカリスマ映画館アラモ・ドラフトハウスについては、同映画館のオリジナルの映画ポスターなどを過去に紹介しましたが、その他にもアラモ・ドラフトハウスは、インディーズのフィルム・メーカーのために“フィルムメイキング・フレンジー”(映画作りに狂ってる奴ら…みたいな意味)というサイトを運営し、コンテストなどを行なっています。


 



そのフィルムメイキング・フレンジーで、毎年秋にアラモ・ドラフトハウスが行なっているジャンル系映画の祭典ファンタスティック・フィルム・フェストで上映する長編映画の冒頭につける映画祭のタイトル映像となる30秒間のショートショートフィルムを昨2008年は募集しました。
上 ↑ の動画はそれらの中で最も支持を集めたカナダのジェイソン・アイズナーさんという人が作った「通知表」(Report Card)という作品です。
クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が「グラインドハウス」(2007年)を発表して以来、俗に“グラインドハウス調”などと言われるようになった、あえてフィルムに傷をつけた古めかしさを出した演出でもって、30秒間という短い時間を活かし、不条理な暴力の意味を考えさせることなく、一気に観せ切ったセンスはなかなかのものだと思います。この課題では、映画祭のタイトルである“ファンタスティック”を最後に出すのが決まりですが、よくわからないままお父さんに射殺された車椅子の息子の成績が“ファンタスティック”だった…というのも、“ファンタスティック”という言葉を義務的に使った以上の皮肉が利いたオチとなっていて、タイトル映像の役割を離れて、これだけで独立した作品としても観ることができる感じです。
そんな才能の片鱗を覗かせたジェイソン・アイズナーさんは、いよいよ本日(現地15日)から始まる、今や世界で最も重要な映画祭となったサンダンス・フィルム・フェスティバルの国際短編部門のオフィシャル・セレクションに作品が選ばれ、上映される名誉を得ています。それでは、その注目の短編「ツリーベンジ」(TREEVENGE=ツリーのリベンジってことですね)の予告編をご覧下さい(↓)。テーマ的には、M・ナイト・シャマラン監督のサイテー映画「ハプニング」(2008年)と少し似てるかもしれませんが、こちらの方がストレートにB級でオモシロそうです!!






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