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ケネス・ブラナー

先週末に日本でも公開された全米大ヒット作「アイアンマン」だけでなく、今夏、「インクレディブル・ハルク」も連続ヒットさせたマーベル・コミックが、次の大ヒットを狙っている人気コミック「マイティ・ソー」の映画化について、イギリス人のケネス・ブラナーを監督に交渉中であると、業界メディアのバラエティが伝えました。


「マイティ・ソー」も、日本ではあまり馴染みのないコミックですが、片足が不自由な障害者の主人公ドナルドが、実は北欧神話の闘いの神トールが人間界に転生した姿であり、ふだんは杖として使っている魔法のハンマーで、トール=ソー(英語名)に変身し、ヒーローとなって悪と戦うという内容です。
この「マイティ・ソー」の監督には、先週末、アメリカで封切られ、興行ランキングで見事に初登場第1位を獲得した、シャイア・ラブーフ主演のサスペンス映画「イーグル・アイ」(10月18日日本公開)のD.J.カルーソー監督が名乗りをあげていた他、現在、マーク・ミラー原作の少年ヒーローと殺し屋ロリータのアクション映画「キック・アス」の撮影に入ってしまったマシュー・ヴォーン監督が、本来はメガホンを取る予定でした。
それが巡りめぐって、「ヘンリー五世」(1989年)や、「から騒ぎ」(1993年)、「ハムレット」(1996年)など、シェークスピア映画の監督・俳優で有名なケネス・ブラナーにまわって来たということですが、バラエティは、この起用を“サプライズ”とだけして、具体的に、なぜ、ケネス・ブラナーなのか?という理由までは報じていません。確かにケネス・ブラナーがマーベル・コミックのヒーロー映画を作るというのは、少しミスマッチなサプライズですが、ロバート・デ・ニーロがモンスターを演じた「フランケンシュタイン」(1994年)なども、ケネス・ブラナーは成功(※)させていますし、けして良くない起用ではないでしょう。
しかし、別の意味で気になるのは、この件がオフィシャルに進んでいるなら、対抗の他の業界メディアも当然、ほぼ同時にニュースを出しそうですが、ライバルのハリウッド・リポーターは、まるで伝えていません。バラエティは最近も、レオナルド・ディカプリオクエンティン・タランティーノ監督の戦争映画「イングロリアス・バスターズ」で、ユダヤ人を殺しまくる狂気のナチス将校を演じそうだとか、ジャック・ブラックの名作「スクール・オブ・ロック」(2003年)の続篇製作が決定とか、スクープ記事は意外にデタラメが多いので(ブログや掲示板からテキトーにコピペ?の説あり)、正直言って、複数のメディアで裏が取られるまでは、このケネス・ブラナーが「マイティ・ソー」の監督に…というのも鵜呑みにせず、様子を窺った方が無難かもしれません。
また、マーベル・コミックは、「アイアンマン」では、そもそもはマイナー俳優で、監督としての実績はそれほどないジョン・ファヴロー、「インクレディブル・ハルク」には、「トランスポーター」シリーズのルイ・レテリエと、監督の起用に対して、あまり資質や権威にこだわらない方針(安く雇える人?)を採っている節もあるので、果して、本当に一線級のケネス・ブラナーを起用するのか…?というのも微妙なところです。


などと書けば、「X-メン/ウルヴァリン」(2009年5月公開)では、ストリート・ギャングの少年を描いた名作「ツォツィ」(2005年)のギャヴィン・フッド監督を起用してるじゃないか?!と反論されそうですが、ギャヴィン・フッド監督とケネス・ブラナーとでは、キャリアも格も違いすぎると思われます。
…と、才人ケネス・ブラナーを持ち上げてはみるものの、ケネス・ブラナーが活躍したのは、主に90年代ですし、最近の映画ファンの間では、ケネス・ブラナーと言えば、「ハリー・ポッター」のギルデロイ・ロックハート先生?(↑写真)といった認識の仕方しかされていないかもしれません。そのように思えば、ここらで一丁やるかッ!!とブームのヒーロー映画を監督し、今一度、才能を見せつけると同時に、ガッポリ稼いでやれと、ケネス・ブラナーが思ったとしても無理はないのかも?!、ともあれ、ケネス・ブラナー監督の「マイティ・ソー」は、かなり期待できそうだと思うので、バラエティの記事が本当であれば…と願います。
マーベル・コミックでは映画「マイティ・ソー」の公開を2010年6月に考えているようです。
尚、主人公のソーを演じるのは、ブラッド・ピットだと伝えてるメディアもありますが、それは多分、ソーを演じるのは、志村けんだッ!!ぐらいの信憑性しかなさそうに思います。ブラピ説は恐らく、ギリシア神話の映画「トロイ」(2004年)から連想したのでは?!、そんな訳で、「マイティ・ソー」のニュースも、続報に乞うご期待です!!
(※ギレルモ・デル・トロ監督は、ケネス・ブラナーは失敗したとして、自分が同じ脚本でリメイクすると言っている→ココ参照)


マイティ・ソー-マーベル・コミック






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