「ザ・ソーシャル・ネットワーク」(2010年)の脚本家、アーロン・ソーキンが執筆したシナリオをもとに、ダニー・ボイル監督(「スラムドッグ・ミリオネア」2008年)が、Apple 創業者の故スティーブ・ジョブズの生き様を描く実験的伝記映画の製作を、ソニー・ピクチャーズが断念して、プロジェクトをセールスに出した結果、ユニバーサル映画が買い手として、すぐさま、名乗りをあげたことから、同プロジェクトが新たにユニバーサル映画の作品として、再スタートを切る見込みになったことを、Deadline をはじめ各業界メディアが伝えました…!!
ソニピがどうして、ジョブズの映画製作を諦めたのか…?!、同社からの公式のコメントは差し控えられているため、真意はわかりませんが、デヴィッド・フィンチャー監督からダニー・ボイル監督へメガホンが引き継がれた監督交代劇や、先月10月末にいったんは、主人公のジョブズ役に決定したらしいクリスチャン・ベールが意思を翻し、降板してしまった後、未だ後任の俳優を見つけられていないのにもかかわらず、ダニー・ボイル監督のスケジュールの都合により、遅くとも来年2015年1月にはクランクインをしなければならない…といった困った事情があるのに加え…、
アーロン・ソーキンの脚本が、伝記映画なのに、その生涯を物語るのではなく、ジョブズが公けに行った重大な3つのプレス発表の直前の様子を再現するだけ…といった構成により、長編映画なのに、シーンがわずか、3つしかない実験的な作品であることを踏まえると、今後の見通しは厳しい…と判断をし、実際に映画を製作するよりは、現時点でプロジェクトを他社に転売することにより、これまでの経費を回収した方が無難…と判断したのかもしれません。
なお、映画プロジェクトの丸投げの転売につき、ダニー・ボイル監督が降板させられるなど、製作準備を進める現場自体に即座に大きな変化があるとは思えませんが、新たにスポンサーになるユニバーサル映画が、あらためて、プロジェクトの内容を吟味した結果の次第によっては、スタッフ・キャストをはじめ、撮影時期の変更など、映画のプロフィールが様変わりをしていく可能性はあり得そうです。よって、現時点では、このジョブズの映画について、あまりハッキリとしたことは言い難い状況ですが、THR のボリス・キットによれば、製作者らは、ミヒャエル・ファスベンダーが代役の候補にあがっているジョブズの娘の役を、スカーレット・ジョハンソンに打診しているそうです…!!
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