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スニーカーで有名なスポーツ・ブランド、ナイキの会長である創業者の億万長者フィリップ・ナイトがアニメ映画事業に参入した記念すべき第1作めであり、昨2009年の映画BEST10ランキングにあげる映画ジャーナリストも少なくない傑作「コララインとボタンの魔女」が、ついに来月2月19日(金)から日本で封切られる、原作者のファンタジー作家、ニール・ゲイマンが監督したショートフィルムです…ッ!! → 







「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(1993年)のヘンリー・セリック監督が約12年ぶりに発表した最新作「コララインとボタンの魔女」のほか、「スターダスト」(2007年)や、「ベオウルフ/呪われし勇者」(2007年)などの原作者として映画ファンには知られる、グラフィック・ノヴェリストのベストセラー作家、ニール・ゲイマンがメガホンをとった短編映画「スタチュエスク」(Statuesque)です。
イギリスの衛星テレビ、スカイムービーズが昨2009年のクリスマスに放送した本作は、毎日、決まりきった正確な手順で、ランチのジャムサンドとコーヒーを自分で用意し、時計のように規則正しい生活をくり返すだけの、ちょっと孤独な一人暮らしの紳士に起こった、老いらくの恋のファンタジーを、ギリシア神話をモチーフに描いた作品で、セリフの一切ない無声映画として仕上げられています。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや、「アンダーワールド」シリーズのほか、「ホット・ファズ」(2007年)でも人気のイギリスの名優ビル・ナイ、もしくは、ビル・ナイヒが演じる紳士のジェラビーさんが毎日の日課として、ジャムサンドを持って出かける先は、大道芸のパントマイムのパフォーマーたちが“彫像のように”(=Statuesque)動かない芸を披露している街中の広場。少し離れた場所から双眼鏡でパフォーマーたちを見つめるジェラビーさんの目的は、ギリシア神話に登場する、彫像から人間に生まれ変わったガラテアに扮した女性に、ひそかに恋焦がれているからだったのですが…、実はお目当てではない不人気な人形キャラのイヴェットも、毎日、やって来るジェラビーさんのことを気にかけているのでした…。
パッとしない人形に扮し、奇跡を起こすのは、ミュージシャンのアマンダ・パーマーですが、彼女がブライアン・ヴィグリオーネと組んでいるユニットの“ドレスレデン・ドールズ”のイメージがキャラクターにフィーチャーされているようですね。
彫像のガラテアを作ったピュグマリオンは、身近な現実の女性ではなく、自分の理想の女性だけをひたすら追い求め、ついには彫像に命を与えられるのですが、ニール・ゲイマン監督が、ビル・ナイのジェラビーさんのジャムサンドの作り方を、どこかしら儀式めいて描いたあたりには、ジェラビーさんもピュグマリオンのように自分のこだわりの美学に妥協できないあまり、孤独な人生を送ってきた…ということが象徴されているような感じです。こうした人形に恋をする映画としては、ライアン・ゴズリングが主演した「ラースと、その彼女」(2007年)がありましたね。


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