************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


コミックヒーロー映画のカルト作「キック・アス」(2010年)では、少年少女のヒーローの誕生を描き、最新作「X-MEN / ファーストクラス」では、青年のヒーローが直面する苦悩をテーマにしているマシュー・ヴォーン監督が、その延長で?!、お次は高齢者が主人公のコミックヒーロー映画を作るべく、その準備に取りかかっているそうです…!!





シリーズ最新作「X-MEN / ファーストクラス」(6月3日全米公開)のメガホンをとるにあたって、かつては、どうしようもない映画スタジオ…と批判し、嫌っていたはずの20世紀FOXからの依頼を、なぜ引き受けたのか?!と訊かれたマシュー・ヴォーン監督は、コミックヒーロー映画の最盛期はとうに過ぎ、ブームは終わりを迎えようとしているから、大々的に多額の製作費でコミックヒーロー映画を作れるチャンスは、これがもう最後だと思った…と、まるでコミックヒーロー映画のジャンルが、棺おけに片足を突っ込んでいるかのように悲観的なことを語っていましたが、まさに文字どおり、棺おけに片足を突っ込んだヒーローの映画を作るべく、企画を進めていることを、当のマシュー・ヴォーン監督本人が、DEADLINE LONDON の映画ジャーナリスト ティム・アドラーの取材に応じて、明らかにしました…!!

ティム・アドラーが独占ニュースとして伝えた記事によれば、マシュー・ヴォーン監督が新たに企画しているコミックヒーロー映画のタイトルは「ザ・ゴールデン・エイジ」(The Golden Age)で、その原作となるのは、イギリスの人気テレビ司会者で、マンガおたくのジョナサン・ロスが今後、出版する予定の同名コミックだそうです。
ジョナサン・ロスは…、マシュー・ヴォーン監督のクリエイティヴ・パートナーとして、前述の「キック・アス」や、「X-MEN / ファーストクラス」の脚本を執筆したテレビタレント兼シナリオライターのジェーン・ゴールドマンのダンナさんですから、当然、優れたライターの奥さんが「ザ・ゴールデン・エイジ」の脚本も執筆するものと即座に思ってしまいそうですが、マシュー・ヴォーン監督は、そうした夫婦共作や、これまでの製作パターンにはこだわらず、複数の脚本家に、執筆を打診することも検討しているそうです。
また、マシュー・ヴォーン監督は今のところ、この「ザ・ゴールデン・エイジ」を自分で演出する考えはなく、誰か他の監督にまかせたいようで、そもそもはガイ・リッチー監督の映画を手がけるプロデューサーだった、かつての立場でプロジェクトを進めていくそうです。
よって、出来上がる映画は、実際のところ、冒頭に冗談半分で記した「キック・アス」や、「X-MEN / ファーストクラス」の延長ではなく、第3者の未定の脚本家と監督とのコンビによる独自の作品と予想したほうがよさそうです。

マシュー・ヴォーン監督は、この高齢者ヒーロー映画「ザ・ゴールデン・エイジ」を企画しようと思った動機の経緯について、64歳のシルベスター・スタローンが、自分の黄金時代の80年代のアクションスターの仲間を集めるような格好で製作したオールスター映画「エクスペンダブルズ」(2010年)が成功してヒットしたことや、ブルース・ウィリスが引退した元CIAを演じ、モーガン・フリーマンや、ジョン・マルコヴィッチ、そして、ヘレン・ミレンといったベテランの大御所たちと一堂に会した高齢者アクション・ムービー「RED」(2010年)がバカ受けしたことなどを根拠にあげ、現在の映画の観客が、そうした熟年スターの活躍するアクション映画を認めて、歓迎しているのに加え…、
“かつては主演俳優として、カメラの真正面に立っていた偉大なスターたちが、今や、もっぱら脇役を演じている…。ぼくはそうした彼らにもう一度、主役として、映画を存分に楽しんでもらいたいんだ…!!”

…と、まさに映画の“ゴールデン・エイジ”のスターたちを復活させる抱負を語っています。
で、具体的に、マシュー・ヴォーン監督は誰をヒーローとして復活させたいのか?!というと、まず筆頭に名前をあげられたのは、今や映画監督として、すっかり名匠の座におさまってしまった、かつてのアクション映画の大スター、クリント・イーストウッド!!、ジョーカーとしてバットマンと戦ったこともある名優ジャック・ニコルソン!!、コミックヒーロー映画の「ディック・トレイシー」を監督・主演して、1990年に発表したウォーレン・ビーティ!!といった、錚々たる人たちで、マシュー・ヴォーン監督は、そうした大物らの出演の承諾を得てから、本格的に脚本の開発にとりかかる…と、高齢者ヒーロー映画「ザ・ゴールデン・エイジ」は、とにもかくにもキャスティングが最優先であることを語っています。

大雑把な物語のコンセプトとしては、中年の親たちの世代が世の中をダメにしていくのを、見るに見かねた子どもたちが立ち上がるのを、引退した元スーパーヒーローのお年寄りたちがバックアップする!!といったものだそうで、老人が孫の世代の若者を導く…というテーマにおいては、クリント・イーストウッドが主演俳優から引退することを宣言した最後の主演作「グラン・トリノ」(2008年)に一脈通じるものがありますから、そういった点で、よし、もう一回、戦って、大暴れするか…ッ!!と、イーストウッドが考えなおしてくれると、ファンの人はたまらないですね…!!
クリント・イーストウッド、ジャック・ニコルソン、ウォーレン・ビーティが主演する高齢者コミックヒーロー大集合のお年寄り版「アベンジャーズ」?!といった、マシュー・ヴォーン監督の新プロジェクト「ザ・ゴールデン・エイジ」について、CIAリーダーのみなさんはどのように思われたでしょう…?!




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