************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


映画の中の人物が地図の一点を指し示すと、観客もやはり、その指先に目が行ってしまいます…!!










サウスカロライナ大学の心理学者ジョン・M・ヘンダーソン教授をはじめとする、4人の研究者が共同で、人間の目の動きについてのリサーチを行っているプロジェクト The DIEM (Dynamic Images and Eye Movements)が、11人の被験者に装置をつけてもらい、ポール・トーマス・アンダーソン監督の傑作「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007年)のビデオを鑑賞してもらった実験の結果の資料映像です。画面上の丸い点は、被験者の目の動きを表しており、円の大きさは、その一点に集中した時間の長さを表わしています。
映画を観ている時に、自分はスクリーンのどこを観ているか?!など、普段はあまり意識してみないものですが、こうして示されると、かなり視線をキョロキョロと動かしていることに気づき、映画を観ると目が疲れる…といった人が多いのにも思わず、うなづかれる感じがします。


人間の目の動きの個人による違いは、眼球の運動能力の差といったフィジカルな要素も多少は関連をするのでしょうが、何を見たいと思うのか?!は、その人の考えや、気持ちといった心の動きを、主に表わしているものですし、また何を見るべきとするか?!の反応は、例えば危険を予測する本能といった、脳の無意識の働きを表わすはずですから、The DIEM は、それらを観察するのに、喜怒哀楽を刺激する要素がふんだんにつまった映画は格好の研究素材だと考えたのかもしれませんね。
しかし、こうした科学的な観察とその分析によって導き出された報告のレポートというのは、もしかすると映画を科学的に解析した極めて公平なレビューという、誰も反論のしようがないものなのかもしれませんから、映画スタジオは今後の映画製作の参考に、この The DIEM の研究に、ちょっと目をとめてみてもよいのかもしれません。
この次に映画をご覧になる時は、試しに自分の目の動きを少し意識してみてください。




【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!


Search in CIA