桜坂洋著「All You Need Is Kill」を映画化し、今夏の全米公開で高評価されたSFアクション「エッジ・オブ・トゥモロー」のオープニング成績は約2,876万ドルでしたから、トム・クルーズが3日間かけて稼いだ金額の倍に迫るような数字を、ジェンはたったの1日で叩き出してしまったことになります…!!、しかしながら…、
「ザ・ハンガー・ゲームズ : モッキングジェイ‐Part 1」 TV トレイラー
全米では昨日となる11月21日(金)に封切られたジェニファー・ローレンス主演の「ザ・ハンガー・ゲームズ: モッキングジェイ‐Part 1」の初日興業成績が約5,500万ドルに達する見込みであることを、製作・配給のライオンズ・ゲートが発表しました…!!、封切り前夜の木曜日(20日)のヨル8時からスタートしたミッドナイト興業で、朝までに稼いだ約1,700万ドルを含む初日成績の約5,500万ドルという数字は…、現在のところ、今年2014年の年間興業ランキングで首位に立っている「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」の初日成績=約3,784万ドルを軽く超えて、「ゴジラ」の約3,841万ドルを踏みつぶし、「トランスフォーマー: エイジ・オブ・エクスティンクション」の約4,186万ドルの記録を更新した今年最大の初日メガヒットとなるだけに、またしても、そうした先行の大ヒット作の記録をいきなり、すべて台なしにしてしまうジェンのちゃぶ台返しみたいな大暴れが始まってしまったことになりますが…、
世界の悪名の故キンジ・フカサク監督のカルト映画「バトル・ロワイアル」(2000年)を下敷きにしたハリウッド版?!として、スキャンダラスな注目を集めた第1弾の「ザ・ハンガー・ゲームズ」(2012年)の初日成績が約6,726万ドルだったばかりか、昨2013年同時期公開の第2弾「キャッチング・ファイア」の同成績が、実に約7,095万ドルもの巨額だったのと比較すると、第3弾「モッキングジェイ‐Part 1」は数字を大きく下げてしまっていることになります…。
よって、「モッキングジェイ‐Part 1」の週末3日間のトータルのオープニング成績は、第1弾の約1億5,253万ドル、第2弾の約1億5,807万ドルには及ばず、1億3,000万ドルあたりの数字にとどまることになりそうですが、いったい、どうして、「モッキングジェイ‐Part 1」の売上げは落ちてしまったのか…?!
その成績ダウンの理由は一概には言えませんが、前作「キャッチング・ファイア」は観賞料金が割高な IMAX シアターでも上映されてたのに対して、今秋はクリス・ノーラン監督の「インターステラー」が IMAX シアターを独占のような状態になっていることから、「モッキングジェイ‐Part 1」は IMAX シアターを利用できないため、客単価の下がってしまったことが、ひとつの原因として指摘できそうです。なので、見た目の売上げこそは落ちたものの、実際の客足の動員は、その数字の低下ほどには鈍っていないものと憶測できるかもしれません。
また、皆殺しゲームが見せ場の核だった前2作とは異なり、物語の展開がいよいよ佳境の革命闘争に突入したことで、これまでとは趣きを大きく変えて、まるで別のアクション映画のような第3弾「モッキングジェイ‐Part 1」が、観客にどのように受けとめられるのか…?!も、興業の先行きを見通す要素となりますが、初日の出口調査のシネマスコアは、“ A- ” だそうですから、ほとんどの観客が、観てよかった!!、とても、おもしろかった!!、周囲の人にも勧めたい!!と回答していることになるので、「ザ・ハンガー・ゲームズ」シリーズが、もうハンガー・ゲームを描いていないことは特に問題とはされず、口コミによる動員も期待できそうですから、注目の封切り興業の後から極端に尻すぼみになっていくようなこともなく、順調にヒットを続けて、来年2015年11月20日全米公開の後編「モッキングジェイ‐Part 2」のフィナーレへと雪崩れ込んでいくことができそうですね…!!
さて、「ザ・ハンガー・ゲームズ: モッキングジェイ‐Part 1」は、最終的にどれだけのオープニング・ヒットを叩き出すのか…?!、その結果は明日の週明け月曜アサ恒例の全米映画ボックスオフィスBEST10 で、ご確認ください…!!
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