製作費が2億ドルにものぼる規模の大作では、あらかじめ追加撮影の予算や日程まで、製作スケジュールに組み込まれていることから、ディズニーが「マレフィセント」の撮り直しをすること自体は、特に珍しくもありませんが、しかし、本来の監督ではない別の監督が新たに現場に招かれた…!!というのは、ニュースの記事に取り上げる価値のある話題だ…!!ということになります…!!
業界ブログ Heat Vision のボリス・キットとキム・マスタースが伝えてくれた独占レポートによれば、ディズニーが自社の代表作の古典アニメ「眠れる森の美女」(1959年)を実写映画化するファンタジー映画の大作「マレフィセント」が、冒頭の展開の内容を修正するために撮り直しの追加撮影を8日間以上に渡って行うことになり、サンドラ・ブロック主演のスポーツ感動実話の映画化「ザ・ブラインド・サイド」(2009年)の大ヒットで知られるジョン・リー・ハンコック監督が、新たに現場に招き入れられた…!!とのことです…!!
ハリウッドの美少女スターの頂点に立つエルたんが起用された “ 眠れる森の美女 ” として、主人公であるはずのオーロラ姫ではなく、あえてアンジェリーナ・ジョリーが演じるタイトルロールの悪い魔女の視点から見た新解釈の物語が描かれることになる「マレフィセント」の本来の監督は、同じくディズニーの古典アニメを題材とした「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)や、「オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル」(2013年)といった先行のファンタジー映画で美術監督のプロダクション・デザイナーをつとめたロバート・ストロンバーグですが、ジョン・リー・ハンコック監督に SOS を求めることにしたプロデューサーのジョー・ロスは…、
“ 映画の見映えは大変にゴージャスで、後半の約75分間は本当に観応えがある…”
…とのことで、しかしながら、その観応えがある後半に到るまでの冒頭の展開には少々、難がある…と思われたことから、ジョン・リー・ハンコック監督に脚本の手直しを依頼し、新たにいくつかのシーンを追加してもらったとのことです。で、そうした脚本を書き直した者の立場から…、
“ ジョン・リー・ハンコック監督に、現場のセットにも来てほしいとお願いした。でも、彼がメガホンをとるわけではない。私が起用したのは、この映画が初メガホンのデビュー作となる新人監督だよ。だから、脚本を直したジョン・リー・ハンコック監督が撮影に立ち会ってくれるのは、いいことだと思った。 ”
と、つまりは監督としては新人なのに、いきなり2億ドルもの製作費を投入する大作を任されたロバート・ストロンバーグ監督のプレッシャーを和らげて、アシストするために、言わば相談役の監督補佐のような立場で、ベテランのジョン・リー・ハンコック監督を現場に連れてくることは、誰にとっても心強く、よい結果を導くことになると、プロデューサーのジョー・ロスは考えたようですね…!!
なお、それにしても、どうして、その心強い監督補佐は、ジョン・リー・ハンコック監督でなければならなかったのか…?!といった点について、疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、同監督の最新作は、名優トム・ハンクスが、まさにウォルト・ディズニーを演じて、ディズニー映画の名作「メリー・ポピンズ」(1964年)誕生の製作秘話を描いた「セイビング・Mr. バンクス」でしたね…!!、よって、ディズニーとしては、同映画の今年末12月20日の全米公開に向けて、親密に仕事を進めている間柄のジョン・リー・ハンコック監督に助っ人をお願いしやすかったのかもしれませんし、また、来年夏の勝負映画の「マレフィセント」の手直しを依頼するということは、とりもなおさず、ディズニーが「セイビング・Mr. バンクス」の完成度を大変に高く評価しているに違いないことが察せられます…!!
なので、映画の撮り直しと言えば、とかく失敗作では…?!といった憶測に結びつけられがちですが、今回のニュースに関しては、「マレフィセント」と「セイビング・Mr. バンクス」の両映画にとって、前向きな話題として、ひとまず解釈をしてあげてもいいのかも…?!
エルたんとアンジェリーナ・ジョリーの新旧2大スターのほか、ジュノー・テンプル、イメルダ・スタウントン、レスリー・マンヴィル、サム・ライリー、シャールト・コプリー、インディア・アイズリーちゃんらが共演の実写版「眠れる森の美女」のディズニー・ファンタジー「マレフィセント」は、来年2014年5月30日から全米公開です…!!
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!