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2003年の春にイラク戦争が始まり、当時のアメリカ社会に緊張が増して、経済が引き締められたことから、映画の製作費の調達が困難となり、頓挫してしまった、メル・ギブソン主演のまぼろしの「マッドマックス4」が撮影を予定していたロケ地で、新しいアンチヒーローが誕生することになりました…!!






ペンギンが主人公の大ヒット動物アニメ映画の続編「ハッピーフィート 2」が来月11月18日から全米で封切られるジョージ・ミラー監督が、自らの原点のバイオレンス映画シリーズを復活させる「マッドマックス: フューリーロード」については今夏8月下旬にお伝えしたように、当初は昨2010年夏にオーストラリアでクランクインの予定だったのが、現地の記録的豪雨によって水に流され、仕切り直しで今年1月からカメラを回すはずが、もとは荒涼とした風景のロケ地が豪雨の天の恵み?!で自然緑化が進み、環境が美しく変わってしまったため、さらに来年2012年まで撮影開始を先延ばしの再々延期を食らった挙げ句、ついにはロケ地を別の場所に変更する事態に陥っていました…。

そのため、果たして、「マッドマックス: フューリーロード」はどこにお引越しをするのか?!、シリーズの復活に期待するファンにとっては関心事となっていたのですが、ジョージ・ミラー監督の地元のオーストラリアと隣国のニュージーランドの映画業界人向けのメディア InsideFilm が伝えた記事によれば、新天地の終末世界はアフリカのナミビア共和国に決定したそうで、冒頭に記したように、メル・ギブソン主演のまぼろしの「マッドマックス4」の舞台になる予定だったロケ地で、バットマン・シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」(2012年7月20日全米公開)の悪役ベインがアンチヒーローに生まれ変わることになりました…!!

↑↓ 写真は、オーストラリアからアフリカ・ナミビアに向けて運び出される「マッドマックス: フューリーロード」に登場する車両!!


で、そのトム・ハーディは、自身の最新主演作の撮影開始時期について、前述の8月の記事で、“遅くとも4月には始められるだろう…”とコメントしていたのですが、 InsideFilm によれば、「マッドマックス: フューリーロード」のクランクインは2012年3月とのことですから、トム・ハーディのコメントに、ひとまず間違いはなかったことになります。
また、ジョージ・ミラー監督が「新・マッドマックス」をオーストラリアで撮影することにしていた理由は、これまでの経緯のとおり、ロケ地の景観に重きを置いていたのは当然ですが、それに加えて、現地の映画製作に対する税制の優遇措置を利用し、製作費を節約して浮かせることが目的でした。その点に関して、一部をナミビアで撮影しても、映画製作の拠点がオーストラリアであること自体は変わらないことで、引き続き、目論みどおりの税金の払い戻しが得られることも、ロケ地変更でプロジェクト前進につながる要因になったものと言えそうです。


なお、この新生「マッドマックス」に関して、昨2010年7月に、カナダのカルト映画サイト twitch のトッド・ブラウンが、トム・ハーディの新・マッドマックスが主演の第1弾「フューリーロード」と、どうやら片腕の女戦士らしいシャーリーズ・セロンが主演する第2弾「フリオーザ」が連続撮影される…!!というスクープを放ち、それが事実か、どうか?!は未だ確認されていませんが、クランクインが再々延期でプロジェクトが長引いた無駄な出費と、ロケ地をナミビアに変更したことで、写真のように、映画に登場する車両をアフリカにまで運ぶ…といった負担も増してしまったため、ジョージ・ミラー監督が2本連続撮影を検討していること自体は事実であるらしいことも踏まえると、シャーリーズ・セロン主演の「フリオーザ」が、ほぼ同時に作られる可能性に現実味が帯びてきたような気がしないでもありません。
もしかして、第2弾の「フリオーザ」は、第1弾「フューリーロード」に登場したシャーリーズ・セロンはどうして片腕なのか?!という理由を、過去に遡って、明らかにする前日譚のプリクエールなのでしょうか…?!


いずれにしろ、新ロケ地とクランクインの時期のメドがついたことで、新生「マッドマックス」シリーズについての情報は、これから密度を増していくものと思われます。続報をお楽しみに…!!

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